AZ-GTiマウントの赤道儀モードをセットアップしてみよう。AZ-GTiマウント用のファームウェアはSky-Watcherのサポートページからダウンロードできる。「Windows program:Motor Controller Firmware Loader」と「Firmware:AZGTi Mount, Right Arm, AZ/EQ Dual Mode」をダウンロードし、AZ-GTiマウントとWindows PCがWiFiに接続されている状態でMotor Controller Firmware Loaderを起動し、ダウンロードしたファームウェアのファイル名を指定すれば十秒くらいで更新が完了する。ファームウェアの更新後は、SynScanアプリからAZ-GTiマウントに接続した際に、経緯台モード・赤道儀モードを選択することができるようになる。AZ-GTiマウントを赤道儀モードで使う場合、経緯台モードにおける方位軸が赤経軸になり、望遠鏡やカメラは経緯台モード時の高度軸(赤緯軸)の右側に取り付ける。AZ-GTiマウントは赤経軸を北極星に向ける格好で、三脚に傾けて取り付ける必要がある。これにはスカイメモS用の微動雲台が使われる場合が多いようだが、とりあえず写真用の自由雲台で代用してみよう。赤道儀モードで運用するには、カメラや望遠鏡の重量に釣り合うよう、バランスウェイトが必要になる。バランスウェイト用のシャフトやウェイトは、市販の物は意外に高価なため、シャフトはM12の長ボルトで代用し、ウェイトは手製の物を取り付けた。このバランスウェイトは、百均の蓋付き缶にM12ナットを仕込み、防水パテと鉄の木ネジを詰め込んだものである。重さは600g弱で、もっと重いレンズを使う場合やカメラの下に自由雲台を入れる場合にはこれでは足りないので、シャフトを伸ばすかもっと大きなウェイトが必要だろう。
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