左から Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) (1988-2002)
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR (2015-)
Reflex-Nikkor 500mm F8 <New> (1984-2005)
細身のAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)と並べてみると、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRはかなり大きく太いレンズなのが分かる。これらを運んでくるのが大変だったが、なんとか目的地に到着。実は三脚は昨日からここに置いてある。さて、ひっそりと作業を始めよう。5000メートル先のビルの上部に銀色に輝く球体状の構造物がはまっている。これを目標物にしてピントを合わせよう。
Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) ISO400 F8
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR f=500mm ISO400 F8
Reflex-Nikkor 500mm F8 <New> ISO400 F8
今度はもう少し複雑な景色を探す。画像の真ん中、つり橋の塔に重なるように小さな灯台が見えるのでこれを目標にピントを合わせる。
Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) ISO400 F8
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR f=500mm ISO400 F8
Reflex-Nikkor 500mm F8 <New> ISO400 F8
作業を終えて家に帰る。現像パラメータはピクチャーコントロール[SD]の標準のままだが、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR とReflex-Nikkor 500mm F8 <New>はやや暗めに写ってしまい、現像時に+0.6程度の露出補正を行った。このため、撮影時の露出のまま現像したAi Nikkor ED 500mm F4P(IF) よりも画像が荒れてしまっている。
撮影画像を見ると、期待していた出来には程遠い。大気の霞みによるシーイングの悪さと窓ガラスのせいで写りがどうしようもなく不鮮明だ。一見して変なのは、Reflex-Nikkor 500mm F8 <New> が悪すぎることだ。このレンズは本来もっと良く写るが、重量が軽く全長が短いため、三脚を使っても非常にブレ易く、このシャッタースピード(1/320秒)ではひときわ不利だったのかもしれない。残念ながら、Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)とAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR の解像力の差についてもよく分からない結果になってしまった。
望遠レンズのテストは天候と撮影条件が結果に大きく影響する。レンズの他にも大型の三脚も運搬せねばならず、条件や機会を整えるのがすごく大変だが、機会があればまたやってみようと思う。