2021年12月6日月曜日

12月 昭和記念公園にて NIKKOR Z 24-70mm f/4 S,Nikon Z7II

今年は何かと慌ただしく、秋の一番良い季節には訪れることができなかった。この日は12月最初の週末だったが、人出が非常に少ない事にちょっと驚いてしまった。12月に入るとこんなものなのだろうか。

昭和記念公園は非常に広いため、徒歩での移動は無理がある。園内を周回する電車のような乗り物もあるが、あちこち気ままに移動するには立川口で借りられるレンタサイクルが便利だ。















2021年11月30日火曜日

Amazonで買った小型ビデオ雲台 koolehaoda DG-05

小型のビデオ雲台「koolehaoda DG-05」についての動画を作成した。SLIKからも、これと同型と見られる製品SVH-500が以前から販売されているが、最近、クランプ部分が改良されたSVH-501が発売されている。


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SLIKが販売している製品は触ったことがないが、構造やドラッグの重さなどの仕様がこれと全く同じだとしたら、買うべきではない。koolehaoda DG-05 は、グリスはそこいらのスチル用雲台と同じか、あり合わせの物が使われていると見られ、パン軸・チルト軸ともドラッグの抵抗が軽すぎて、動きとしてはフルード雲台と言えるような代物ではない。
実のところ、ドラッグの抵抗が軽いことは最初から想定の範囲内だった。これをあえて購入したのは、最初からPUTTYSをねじ込むつもりだったからだ。製品の外観から、構造は単純そうでグリスの入れ替えは簡単であろうことは予想できたが、実際に分解してみると、チルト軸だけに同心円状の溝のあるダンパーディスクがあり、パン軸にはその構造が無いことが分かった。さすがにこれは想定外だった。
機構としてはフルード雲台の名に値しないインチキ商品ではあるが、グリスの代わりに「PUTTYS」という粘着性の高いスライムのような物質をねじ込む事によって、スムーズなパン・チルトをどうにかできるようなった。
なお、この雲台は他にも欠陥がある。チルト軸のロックを緩めると左右の殻の隙間が広がって、水平が狂ってしまうのだ。この点については、チルト軸のボルトのワッシャーを2枚抜いて、代わりにスプリングワッシャーを入れることで解決する。
多少改造の必要はあったが、小型で金属製のビデオ雲台は手頃なものが存在しないため、差し当たりこれを使ってみようと思う。

2021年11月17日水曜日

New FD 35-70mm F4 & New FD 70-210 F4

秋葉原のハードオフのジャンク箱で手に入れた、CANON New FD 35-70mm F4と、New FD 70-210 F4について、動画を作ったのでYoutubeにアップロードした。

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動画中には、レンズの解像力が分かる拡大画像を入れることができなかったので、いくつかの画像をこちらにアップロードすることにした。動画中では言及していないが、New FD 70-210 F4についてはコントラストがやや低く、ヌケが悪い印象がある。これは、コーティングが現代よりも古い時代のものであることに加え、レンズ構成枚数の多いズームであることが主な要因だと考えられる。経年による薄汚れが内部レンズに表面に生じている可能性もあるが、フィルム時代においても、このクラスの70-210ズームで撮影された画像は、300mm F2.8などの大口径単焦点に比べると明らかにコントラストが低く、雑誌の小さな掲載画像でも、その違いは一目で分かるものがあった。おそらくは経年劣化によるものではないように思う。

New FD 35-70mm F4New FD 35-70mm F4  35mm F8.0

New FD 70-210 F4 210mm F4.0

New FD 70-210 F4 75mm(Macro) F8.0

New FD 35-70mm F4New FD 35-70mm F4  35mm F8.0

共通データ:Nikon 7II, URTHマウントアダプター(Canon FD-NikonZ)
ピクチャーコントロール:[SD]スタンダード, ADL:OFF
ホワイトバランス:5000K
カメラJPEG



2021年11月1日月曜日

Amazonで買った中国製三脚「INNOREL」LT324C

今回手に入れたのは、Amazonで売られている「INNOREL LT324C」という三脚で、同じものか似た物が「ARTCISE」というブランドでも売られているらしい。

「INNOREL LT324C」


仕様では耐荷重30kgとなっているが、これは三脚がぶっ壊れる寸前の値を言っているのだろう。雲台を載せた上で、安全に扱えるカメラ+レンズの重量の最大はどう見てもせいぜい3kg程度と思われ、今回使った200-500ズームくらいが妥当なところだ。
実際に使用してみた感想や撮影した映像を次の動画にまとめてみた。
今回の屋外テストでは無風だったため、風による微振動は発生しておらず振動の減衰時間については不明だ。微振動についてはストーンバッグなど対策の方法があるのに対し、三脚の捻じれに対する剛性不足は補強のしようが無いところだが、バックラッシュの原因は三脚の捻じれだけでなく、雲台の性質によるものもあり、その辺についても今回の動画では考察している。

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なお、動画中には入れられなかったが、脚のパイプを抜いた状態はこうなっている。抜け止めのパーツは1ピースで、形状はLeofotoのものに似ているが、透明色のプラスチックが使われている。




Canon New FD 300mm F5.6(1979)

ハードオフのジャンク箱には、ニコンのレンズはまず入っていない。ミノルタやペンタックスのMFレンズを見かけることも少なくなった。必ず入っているのは、ゴムリングがベトベトになった、シグマやタムロンのAFズームだ。キヤノンのMFレンズも捨て値だった頃に比べれば、昨今の動画需要のおかげで価格は上がってきているようだが、キヤノンFDやNew FDは玉数が多く、割に安価に手に入れることができる。先日、ハードオフのジャンク箱でNew FD 300mm F5.6を手に入れたので、Nikon Z用のマウントアダプター をAmazonで手に入れ、Z7IIで使ってみることにした。情報の効果的な共有方法として、今回も「ゆっくり」と呼ばれている近代テクノロジーを活用し動画を作成した。

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2021年10月5日火曜日

Manfrotto MVH500AH ビデオ雲台にPUTTYSを充填

「PUTTYS」はスライムのようなおもちゃだが、動きの悪いマンフロットMVH500AHビデオ雲台のグリスを抜いて、これを替わりに入れてみた。


「ゆっくり」の手法を用いて作成した動画がこちら。
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動画中では「プッティー」と呼んでいるが、正しい商品名は「パティーズ」である。今回は手元にあったシルバーのラメ入りタイプを使っているが、着色されていない透明なタイプもある。


今回の実験では、MVH500AHのドラッグ感が改善しているが、動画内では言及していない問題が二つある。一つはバックラッシュで、操作後にパン棒から手を離した場合に戻りが生じることだ。バックラッシュの原因は三つあり、一つはPUTTYの粘性によるもので、もう一つはドラッグが固くなったことによる三脚の捻じれによるものだ。バックラッシュの三つ目の原因は、問題の二つ目でもある。元々、MVH500AHは水平パン軸に上下方向のガタがあり、超望遠撮影時にパン操作すると上下方向に不快な揺れが生じるのだ。これがチルト操作した際に起こるバックラッシュの主な原因になっている。なお、上位のMVH502AHでも小さなバックラッシュは生じるが、ベルボンのFHD-71Qは非常に高精度に作られておりバックラッシュはほとんど生じない。ベルボンからは2017年の10月にFHD-66Aという雲台が発売されている。これは以前からあったパンとチルトのロックノブが同軸上に配置された独特な構造のプラスチック製小型ビデオ雲台「FHD-43M」「FHD-53D」をマグネシウム化したものだが、価格的にはFHD-71QNの後継と見られ、気になる品である。

2021年9月6日月曜日

汀線の小宇宙(2)

波に揉まれ粉々になった色とりどりのプラスチック片。切れ切れのビニール紐。タレビンに痔の薬の容器。木片や植物の茎。魚や動物の死骸が雑多な文明の破片にまみれ波打際の砂礫に打ち上げられている。一見無秩序に散乱しているように見えるそれらだが、なにかの秩序に従っているようでもある。白い貝殻は帯状に堆積していることが多く、小さな蟹の死骸を見つけたい場合はヨシなどの茎と発泡スチロールの破片が線状に固まっているものの端を探すと見つかることが多い。小枝を片手に漂着物を弄りながら450メートルの人工浜を往復する。

ISO200 F5.6

ISO200 F5.6

INDUSTAR-50はF5.6に絞っているが、中央部は非常に良く解像している。このレンズには像面湾曲は無くピント面は平坦なのだが、周辺がピンボケに見える。拡大してみると内向きのコマ収差と少しの非点収差によるもののように思える。

ISO200 F5.6

前後ボケやピント面前後には色付きが無く、軸上色収差・倍率色収差とも全く見られない。
ISO200 F3.5

ISO200 F3.5
共通データ:Nikon Z7II, INDUSTAR 50-2(50mm F3.5)
Adobe Photoshop 2021/Nikon NX Studio



2021年9月1日水曜日

Sky-Watcher AZ-GTiマウントでパノラマ撮影

Sky-Watcher AZ-GTiマウントのコントロールに使うスマホ用アプリ、SynScanProには、ユーザーオブジェクトを登録する機能があり、水平・上下方向の角度を「地上物」の項目に登録することができる。この機能を利用してパノラマ撮影をしてみよう。通常、パノラマ撮影には広角レンズを使うものだが、AZ-GTiマウントを使えば500mmの超望遠レンズを使ったパノラマ撮影も簡単に行うことができる。



Nikon Z7II , AF-S NIKKOR 200-500mm
f=500mm F8.0
縦横3x3=9枚の画像をステッチング

Nikon Z7II , NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
ISO64 F11.0
縦横3x3=9枚の画像をステッチング


Nikon Z7II , NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
ISO64 F11.0
縦横3x3=9枚の画像をステッチング

前回からの取り組みになるが、この種のネタを効果的に共有するために、今回も「ゆっくり」と呼ばれる手法を用いて動画を作成した。
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2021年8月13日金曜日

INDUSTAR 50-2でアナモルフィック

スマホ用の1.33Xアナモルフィックレンズを入手した。これ、Ulanziブランドの物がよくあるようだが、Amazonで欠品していたので同一と思われるUSKEYVISIONブランドの物を入手した。
USKEYVISION スマホ アナモルフィックレンズ iPhone用1.33X アナモルフィックレンズ
Kiowon レンズアダプターマウント ワイドスクリーンレンズ 対応 携帯電話用アナモフィックレンズ スマットフォン装着用52MMフィルターアダプターリング 1.33X (ブラック)

左のクリップはキットに付属しており、右の52mm径アダプターは別売品で、Ulanzi用らしいが、USKEYVISIONのこのレンズもまったく同じ形状のようでそのまま使うことができた。
そもそもは、スマホで動画撮影しようとしたわけではなく、前玉の小さなINDUSTAR 55-2にスマホ用のアナモルフィックレンズが装着可能なのではないかと思い、どうしても実験してみたくて入手してしまった。

INDUSTAR 55-2 のフィルター径は特殊で、絞り操作リングも兼ねているため直接装着することはできないが、天体望遠鏡用のスマホアダプターのクランプを流用してINDUSTAR 55-2レンズの前にスマホ用のアナモルフィックレンズを取り付けることができた。
INDUSTAR 55-2にUSKEYVISION 1.33Xを装着した実験の結果については、別に動画を作成してみたので下のリンクから参照していただければ幸いである。また、以前に使った16ミリ映写機用のKowa Anamorphic-16も、今回と同じ方法でINDUSTAR 55-2にマウントしてみたので、そちらの実験も同動画に含まれている。なお今回は別の実験として、動画を題材にしたこの種のネタを効果的に共有するために、「ゆっくり」と呼ばれている手法を用いて動画を作成してみた。


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2021年7月20日火曜日

Kowa Anamorphic-16 伊豆大島にて

以前、2009年に伊豆大島を訪れた際には、悪天候のため裏砂漠へ辿り着くことができなかったが、今回は月と砂漠ラインの通行制限はされておらず、裏砂漠への到達は簡単だった。

今回やりたかったことの一つ目は、先日手に入れたKowa Anamorphic-16レンズを使っての動画撮影だが、これについてはまんまと完遂することができた。
(モバイル版のページをご覧の方は画面下の「ウェブバージョンを表示」で動画へのリンクが表示できます)

New Nikkor 135mm F2.8の先端にKowa Anamorphic-16を取り付けた場合の水平画角は約30度で、これは75mmレンズくらいの画角になる。画角やパースは中望遠レンズのそれなのだが、「3.56:1」の非常に横長なフォーマットのせいでワイドな感じがするのは面白い。



カメラで撮影した16:9の4K動画を横2倍に引き伸ばすので、出力サイズは横8Kx縦4K(7680x2160)になる。横幅を4K解像度に合わせた場合は3840x1606で出力される。アスペクト比は16:9を横に2つ並べた状態に相当するが、この横長すぎる映像をアナモルフィックで一般的なアスペクト比「2.39:1」になるように両側をトリミングすると、横方向の情報量は撮像素子の中央部分、約2580ピクセル分を横2倍に引き伸ばしたものになり、解像感はかなり失われてしまう。

「2.39:1」バージョン

Z7IIの動画撮影は撮影できるアスペクト比が16:9に固定されているため、2倍タイプのアナモルフィックレンズから「2.39:1」の映像を作成しようとすると、元動画の両側を大きく切り落とさなければならず、高精細な出力はできない。2倍タイプのアナモルフィックレンズを使うには、アスペクト比4:3で動画撮影できるカメラが向いているが、ニコンの動画機能は貧弱なためそのような機能は無い。パナソニックにあってはLUMIX GH5あたりから既にアナモルフィックに対応した4:3での撮影機能が搭載されており、フルサイズのSシリーズにも当たり前のように搭載されている。現在、アナモルフィックレンズはスーパー35やデジタル一眼の16:9を想定した、1.33倍のタイプの物が多く使われているようだ。

今回もう一つやりたかったのは星空撮影だったが、霧が深く星を見ることはできなかった。