2008年10月31日金曜日

ジャンクスキャナでパノラマ撮影してみたい その2

前回の構想から数時間後、いてもたってもいられずに作業開始。作業時間約3時間。今日は時間が無いのでこれで終了。まだレンズを取り付けていない。反射原稿用の設定ではどうしてもエラーが出て動作しない。A4フルサイズ2億5千万画素はあきらめて、仕方なくブローニー幅の範囲しか読み込めない透過原稿用の設定で作動するも、フラットケーブルの本体側接続部分の接触が悪く、CCDからの信号が読めず。やっつけなので、このままでは精度や強度に多々問題があるが、とりあえず思ったような形に組み立ててみた。

ジャンクスキャナ エプソンGT-8200UFをモディファイして作成中のあやしい装置

CCDからの信号が読めるように修理できたら、改良してレンズを取り付けよう。

ジャンクスキャナでパノラマ撮影してみたい

前回、スキャナを分解して分かったが、レンズをラインCCDにもうちょっと近づければ、スキャナで無限遠撮影が可能かもしれない。1600dpiでA4サイズだと二億五千万画素のデジカメになる。もしかしたら、同様の構造のカメラがあるかもしれないが、ジャンクスキャナで実現できたら面白いだろうなあ。
もし、スキャナの筐体のままA4横長で撮影できたとしても、走査する水平方向には画角は無く、A4長辺幅の平行正面が写ると考えられる。ラインCCDとレンズを取り外し、地面と垂直な回転軸に取り付け、ヘッド往復用の機構を使って水平回転するように組み立てれば、パノラマ画像が得られる気がする。
光路にミラーは不要なので、ラインCCD基盤とレンズ部分だけ取り外し回転させる。上の想像図とは違うが、元のヘッドは外さず、そのまま往復動作するように残し、原稿読み取り用の開口部のスリットを、回転部とつなぐロッドの伸縮機構に利用するのが良さそうだ。アスペクト比が問題だが、ロッドの最短時の長さが、ミラー4面を経由する元の光路長 と同じになるように調整することで、正しいスイング角度になると思われる。あー。面白そうだ。
問題は、こんな風にしてしまうと起動時の蛍光ランプのキャリブレーションが出来ずにエラーになるかも知れないことだ。さらに、前回のジャンクスキャナは組み立て直してちゃんと蓋を閉めても赤点滅エラーが出て動作しなくなってしまった。回路部分が壊れているのかも知れないが、原因と解決方法がわかれば、もう一台入手してでもやってみたい。

2008年10月30日木曜日

ジャンクスキャナのレンズ その2

前回ジャンクスキャナGT-8200UFから取り出したレンズを使って無限遠撮影し、他のレンズと比較してみる。スキャナのレンズって何となく解像度が高そうな気がする!

ジャンクスキャナから取り出したレンズ。
推定焦点距離 40mm。
口径から推測されるF値は約F5 (実測F5.6半)


D80に取り付けた状態。
外側からBR-2リングL39改
EL-Nikkor 80/5.6のLマウント部分のリング
フィルムケースの筒+セロテープ
フィルムケースのフタに穴を空けねじこんだ今回のレンズ。
フィルムケースの筒は挿しこんであるだけなので、
これを前後させてピント合わせをおこなう。

画角の確認。35mmと50mmの間なので40mm程度のようだ。ISO感度とシャッタースピードは一定なので、画像の明るさから判断すると、ジャンクスキャナのレンズはF5.6半~F6.3で撮影したものと同じくらい。

中心部の拡大画像で4本のレンズを比較。
左上:ジャンクスキャナのレンズ  右上:ニッコールオート35/2.8
左下:AF50/1.4D  右下マイクロ55/3.5

さて、解像度はというと、実は大したことない。今回の4本の中では完璧に最下位である。等倍ではボケボケだ。 このスキャナはA4短辺幅の原稿を1600dpiの解像度で読み取ることができ、ラインCCDは見たところ2インチくらい。計算が正しければ必要なレンズの解像度は62.9本/mm。ていうことは、カメラ用レンズならダメダメだ。極端にオーバースペックのレンズが付いているはずがない。
結論:ジャンクスキャナのレンズは大したことない。

2008年10月29日水曜日

ジャンクスキャナのレンズでベローズマクロ

以前使ったジャンクスキャナGT-8200UFは、ノイズとピンボケがひどく、分解調整を試みたがピント調整は出来ない構造でどうしようもなかった。いずれ捨てるつもりだが、レンズをむしり取ってみたところなかなか精密そうだ。もしかすると、このてのレンズは驚くほどシャープかもしれない。このスキャナはA4短辺幅の原稿を1600dpiの解像度で読み取ることができる。ラインCCDは見たところ2インチくらい。計算が正しければ必要なレンズの解像度は62.9本/mm。ううむ。そんなにに大したことないかも。ともあれ、像面の平坦性や収差補正などは良好なものと期待できる。

GT-8200UFからむしりとったレンズ。推定40mm F5。
マルチコートされたプラスチックレンズのようで、絞りは無い。
鏡筒はプラスチック製でネジは切られておらず、
取り付け用の薄い鉄板とはブチルゴムのようなもので接着されている。

レンズはこの位置にある。レンズの取り付け位置は完全に固定されていて
ラインCCD基盤と垂直方向に距離を調整するような機構が一切無い。
またラインCCD基盤は、レンズに平行な方向については固定位置が曖昧で、
取り外すと製造時の位置には戻せない。


取り外したレンズをフィルムケースの蓋など組み合わせてをベローズの先端に取り付ける。

ベローズ最短:撮影距離7cmぐらい D80内蔵ストロボ使用
イメージサークルはかなり大きいはずなので周辺部までシャープ。

ベローズ最長:撮影距離5cmぐらい 外部ストロボ使用

上の画像の中心部 320x240をクロップした等倍画像

デンデン虫の触覚の先端
ベローズ最長:撮影距離5cmぐらい 外部ストロボ使用

撮影してみると思ったとおり十分シャープだ。EL-Nikkor 80/5.6より倍率は小さい。アウトフォーカス部分のエッジを見ても色収差も少ないようだ。ともあれマクロでは他のレンズよりシャープなのかどうかは、いまいちはっきりしない。この手の特殊レンズは無限遠撮影できないことには面白くないのだが、逆向けにすれば、マウント面のあたりで無限遠が出ることが分かった。BR-2リングやEL-Nikkor 80/5.6のL39マウント部分、フィルムケースの蓋などを駆使してなんとか固定することができる。ヘリコイドが無いのでピントを合わせつつ鏡筒を垂直に取り付けるのが難しいが、次回はこれで無限遠撮影に挑戦し、マイクロ55mm等と比較してみようと思う。

今回、フラットヘッドのスキャナを分解してみて驚いたのは、レンズまでの光路上にミラーがなんと4面もあることだ。これこそ、フラットヘッドのフィルムスキャナがフィルム専用機に比べ画質が悪い原因に違いない。このレンズの画角でA4短辺を画角内に撮影するために、撮影距離を稼がなければならず、多くのミラーが入っているものと思われる。フィルム専用機なら、原稿が小さい分、フラットヘッドと同じレンズとCCDでも光路長を短くできる。実際、同社のフィルム専用スキャナF-3200ではミラーは一枚しか入っていないようである。フィルム専用機が高画質なのは誰もが知っているが、今後の新機種は見込めず、現在はフラットヘッドのミラーやレンズを改良したものが新機種となっている。

2008年10月28日火曜日

フィルムとデジタル

まあ、どちらが良いとか悪いとかじゃなくて、たまたま同じものを同じ時に写した画像があったので並べてみた。同じものを普通にD80とペンFで撮った場合、単に味わいとか雰囲気とかの違いがどんな感じかを比較。画質の優劣を比較するものではないし、そもそもネガフィルムはD80とマイクロ55mmで複写したものなので、D80で被写体を直接写したものより高画質なわけがない。



左:D80 Nikkor AF50/1.4D ISO100 F4, 1/1000
右:PEN-F Zuiko 38/1.8 DNP CENTURIA100 F5.6 1/500


2008年10月24日金曜日

フルサイズ機

D700のキャッシュバック3万円キャンペーンが始まった。11月末までだが、12/18にはD3xが発表になると言われているので、12月末にはD700は20万円を切りそうだ。D3も40万円を切った。腑に落ちないのは、なぜD700を今売る必要があるか?ということだ。ううむ。D3xと同時にD700xか、まさかの超廉価プラボディFX 12M機が来るのだろうか。
そろそろ我慢の限界だ。フルサイズが欲しい。D80は俺の好きな安くて良く写る古いレンズ達と相性が悪い。露出計は使えないし、MFするにはスクリーンが悪すぎる。それより何より、とにかくフルサイズじゃないので画角がおかしい。ううむ。どうせ俺の使ってるようなレンズじゃ24MP機なんて意味無いし、12月末にD700行こうかな。

D80用アイカップ

マグニファイングアイピースDK-21Mに接着されているアイカップは、D70のものと同じDK-16だ。これは遮光効果がほとんど無く、しかも時々目に刺さって涙目になる。そういうわけで、DK-21Mに接着されているアイカップをむしり取ってD70用のDK-20を付けることにした。DK-16よりは多少遮光効果があり、ゴムが目に刺さることも無く以前よりは快適だ。

上:DK-20(D50/60/70/70s用)
下:接着されているゴムのアイピース(DK-16)をむしり取ったDK-21M

D80にDK-21M+DK-20を装着
DK-21MとDK-20は大きさがほぼ同じなので違和感は無く、見た目は超普通。

D80の不良画素を直してもらった

先日見つけたD80の不良画素。ファームウェアを以前のバージョンに戻してみたが、直らなかった。ニコンからの回答では、「内部の撮像関連部分に何らかの不具合が発生している可能性があるが詳細な原因などについて判断しかねる」との事だった。仕方なく、今日SCで見てもらったところ、丁寧に対応していただき、一時間程で調整してくれた。周囲の画素から補完するように処理し、きれいに消えたという。SCの方によると、ファームウェアアップグレードとの関連は考えられず、外部からの宇宙線などが原因で画素に欠損が生じる場合があるという。

調整前

補完処理後

帰ってキャップを付けたまま撮影してみた。げげ!増えてる?? でも前より薄いな。実は、通常の撮影ではまったくわからず、きれいに消えて見えなくなる。おそらく完全に真っ暗で周囲に補完するトーンが無いと、こうなってしまうだけらしい。ともあれ、実用上は全く問題ない状態になった。ファームウェアのアップグレードが必ずしもこの現象を起こすとは言えないが、少なくとも俺の場合、間違いなくファームウェアのアップグレードと同時にこの現象が起こった。

2008年10月22日水曜日

D80用ファームウェア Ver 1.11の不具合?

最近、D80で撮影した画像の一定の位置に点状のノイズが出ているのを見つけた。不良ピクセルのようだ。いつ頃から出ているか調べたところ、9月22日以前の画像にはこのノイズは無い。その後のすべての画像にこのノイズがあることから、9月22日にリリースされたD80用ファームウェアA:Ver.1.11/B:Ver.1.11への更新により起こった現象だと思われる。このファームウェアバージョンには、製造時の不良ピクセルが正しく潰されない、などといった類の不具合があるのかもしれない。ニコンのWebから問い合わせてみたので回答待ちである。

四角で囲んだ位置に白緑色の点状のノイズが

点状のノイズを900%に拡大
1ピクセルを
中心にして上下左右に明るいピクセルが付随した十字形。
JPEGの圧縮ノイズと思われる領域が周囲を取り巻いている

2008年10月19日日曜日

オールドニッコール

この前のAi 80-200/4sが気に入ったのでD80に付けて公園へ。この日はマグニファイングアイピース(DK-21M)を外していたが、D80のスクリーンはMFでのピント合わせがし難く、とにかくピンボケが多い。
調子に乗って、開放で撮っていたところ、逆光で露光不足のコマがすごいことになっていた。順光で絞ればシャープなレンズだが、EDじゃないので中央なのに紫やら緑やらフリンジがすごい。

Ai Zoom-nikkor 80-200mm F4s
D80 ISO100 F4 1/125
中心部 720x480をクロップ

気をとりなおして白鏡筒のオートニッコール35/2.8。久しぶりだ。やっぱりこのレンズは好きだ。古いレンズは黄色っぽく写るようなイメージがあるが、このレンズは後ボケが青緑がかって写るので涼しげで透明感のある色合いになる。
Nikkor-S Auto 35mm F2.8
D80 ISO100 F2.8 1/60

D80のフォーカスエイドのマークはフレーム外にあり非常に見づらい。フォーカスエイド時は合焦音も出ない。スクリーン自体を改善する気が無いなら、フォーカスエイドは中央と左右のフォーカスエリアの液晶表示を点滅させて表現するとか、もうちょっと考えてほしい。

2008年10月16日木曜日

デンデン虫

体長3cmくらいの小さなデンデン虫。にんじんを与えると糞がオレンジ色になった。ベローズで目玉を超拡大してみた。大きい角の先っちょに目玉がある。小さい方の角(触角?)には目は無いようだ。ベローズはローパスのゴミが良く目立つ。


D80 マイクロニッコール55/3.5 逆付け ベローズ最長
ISO100 F11 ストロボ使用
撮影距離:レンズ先端から約10cm

これで一応何か見えているんだろうか?


多分惑星その2

先日と同じところに木星らしき天体を発見。あの後入手したテレコン(ケンコーMC6 x2)をAi ED300/4.5sに取り付けて撮影。D80の場合、35mm換算で900mm相当の画角になる。F値は2倍のF9、被写界深度は900mm F 13.5相当になる。

D80 Ai ED300/4.5s+ケンコーテレプラスMC6
ISO100 F11(F22相当) 1秒
中心部320x240をクロップ

楕円形に見えるのは収差の影響ブレか不明。今使っている三脚は一応ジッツオだが、数千円の三脚より華奢かもしれない。かなり古いもので脚が細く、25mm径の4段で、なぜかエレベーターポールが2段になっている。全部伸ばすと全高217cmもの高さになる不思議な三脚だが、伸ばすとグニャグニャでどうしようもない。絞ったり*ミラーアップしたりしても変わらないので、もしかすると木星自体がこんな形なのかもしれない。
*D80では露出ディレイモード

2008年10月13日月曜日

この一年間の戦い

































































PEN-F
F.Zuiko 38mm F1.8
不動
→OH後良品 
315円 
E.Zuiko 100mm F3.5 良品315円
F3HP黒
Ai Zoom-Nikkor 25-50mm F4S
 極美品5,250円
Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S 良品2,100円
MD-4 良品3,150円
MD-4 並品2,100円
ベローズ PB-5

スライドコピア PS-2,

EL-Nikkor 80mm F5.6

BR-2 L39リング
 並品3,100円
Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5 良品5,250円
EL-Nikkor 50mm F2.8 極美品1,050円
AF Zoom Nikkor 35-70mm f/3.3-4.5S

 並品1,050円
ケンコーテレプラスMC6 並品515円
接写リングPK-3 並品2,000円
AF Nikkor 50mm f/1.4D

この値段なら新品買えたかも。でも満足
 極美品24,150円
ペンF-ニコン用マウントアダプター

オリンパス純正の方が高価なのでやむなし
 新品13,800円
PEN-Fのオーバーホール

俺的には高額だが本体とレンズ2本分

の料金なので実は安いらしい。

22,000円
EPSONのスキャナGT-8200UF

動いたけど元の性能悪すぎ。勉強になった。
不動 1,050円

Ai 35-70/3.5s を安く入手したい。相場は9千円ぐらいだけど、なぜか2,100円で入手できる気がする。この一年間の勝負を振りかえってみると、何だかそういう自信が湧いてくる。

F3時代の高級ズーム

今日運動会だったので、D80と、この前のAi Nikkor 80-200mm F4s 1本を持っていった。やっぱり良く写る。以前F3とともに入手したAi Nikkor 25-50mm F4sもそうだったが、F3時代の高級ズームは作りも良く、物凄くシャープだ。集めるつもりはなかったが、どうせなら残りの一本も入手したくなる。残りって何だ?とお思いになる方もいるかもしれないが、つまりAi Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5s Macroに他ならない。当時の高級レンズだが、標準ズームなので中古の玉数は非常に多く、入手はたやすいはず。

2008年10月11日土曜日

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sは神レンズか

2,100円で入手したAi Zoom-Nikkor 80-200mm F4S。言わずと知れた80年代の名品で、当時の定価は105,000円という高級品である。俺がテフノンだったあの頃、新聞社のカメラマンや金持ちの爺様などは必ずこの高級ズームを使っていた。果たしてどんなレンズだろうか。
同焦点域の現代のレンズは持っていないので、一部焦点域が重なるAF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)と比べてみた。周辺光量不足やプラマウントのせいで評判はあまり良くないが、最近の標準域ズームはどれも大差なく、いずれも極めてシャープなので比較対象には十分だろう。18-135に関する参考リンク

隣のビル
D80 ISO100/各々135mm付近で撮影

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S

F4

F5.6

F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)
F5.6

F8

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4SはEDレンズを使用していないので多少の色滲みがあるが、F4開放から十分シャープだ。現代のレンズAF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)にも大きく劣るようには見えない。また当然ながらAi Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sはフルサイズ用なので周辺光量低下は見られない。WBの設定は日中光に固定で、いずれもUVフィルターを装着しているが、AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)は少しアンダーで、色味が青緑がかっている。
以下は後ボケの比較。

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S/ 135mm F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)/ 135mm F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)はズームにありがちな二線ボケが見られる。Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sの方は自然で極めて良好。
ううむ。良いレンズなのは間違いないが、軽いD80に取り付けるとやたら重く、この固体はピントもズームも重いので縦位置グリップ無しでは保持できない。D80のスクリーンではピント合わせも辛い。今度F3とペンFで使ってみよう。飽きたらフルサイズ機が買えるまで眠ってもらおう。

2008年10月10日金曜日

今日の収穫物

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S。ジャンクとして売られていたが、ズームリングとヘリコイドが若干重めなの以外は、光学系、外観とも美品。2,100円で売られていたので思わず確保。D80で撮影してみたところ、無限も絞りも問題なく、何の不具合も見つからない。
ケンコーのテレプラスは7枚玉のMC7が有名だが、今回入手したものはMC6で、ニコン用のカニ爪連動タイプで倍率は2倍。鏡筒の両端はマウント外周と同径なので、Aiタイプのレンズや最小絞り検出レバーを装備したボディにも干渉なく装着できる。MC6は後玉表面にわずかなカビがあったが、レンズクリーナーで拭いたところきれいに取れた。コーティングがほんの少しやられているが問題なし。テレコンなんて画質は期待するものじゃないが、ひとつあると面白い。この80-200/4sに付けると思ったよりも良かったが、ED300/4.5sにつけて撮影してみたらボヤボヤだった。

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4 2,100円
ケンコーテレプラスMC6 525円
(中野区F店)

2008年10月9日木曜日

多分惑星

夕方、西の空60度ぐらい、南の空30度ぐらいの高さにそれぞれ惑星らしき天体を発見。6倍のオペラグラスでは良く見えなかったので300mmで撮影して拡大してみた。恒星とは違い、ピントを合わせると一応丸く見える。

木星らしき天体

金星だろうか
D80 Ai Nikkor ED300mm F4.5s
ISO100 F8 1/60
等倍画像の中心部320x240部分

ついでに月も
D80 Ai Nikkor ED300mm F4.5s
ISO100 F11 1/10
中心部800x600を320x240にリサイズ

カラーネガフィルム複写時の光源

カラーネガフィルムを複写した際、反転時に暗部がオレンジ被りする問題が解決できない。今のところ、複写時にフィルムのベース部分のオレンジでWBを採取していることにより、D80の青色のダイナミックレンジが狭くなることが原因だと考えている。ネガフィルムのオレンジ色はは非常に濃く、WBのプリセットで対応するのは無理があるのだ。これを緩和させるために、複写時の光源を青くしてみることに。スライドコピアの散光板に青いフィルターを貼ってみた。

古いゼラチンフィルター(CC50B)半分に切ってネガに乗せてみる
重なった部分はグレーっぽく見える

反転するとネガのベース色と似ている


このフィルターを2枚重ねにし、WBを5000°Kで複写すると反転後の色がより自然な色になる。また、この状態でベース部分でWBを採取し複写すると、反転後は青かぶりが強くなるが、暗部のトーンはより自然で、暗部がオレンジかぶりする現象が抑えられる。最適な組み合わせについてはまだ研究中だ。

2008年10月4日土曜日

D80+ベローズ+マイクロ55mmでハーフネガ複写

先日入手したベローズとスライドコピアを使ってハーフサイズのネガを複写してみた。以前使っていた手製のキャリアよりも作業しやすい。

新宿御苑
撮影:ペンF 38mm/1.8 DNPセンチュリア100
複写:D80+ベローズPB-5+スライドコピアPS-2+マイクロニッコール55mm/3.5


ドコモ塔の先端
2592x3872ピクセルの元画像から一部を等倍切り出し

芝生上の人
2592x3872ピクセルの元画像から一部を等倍切り出し


135判フルサイズだといまいち甘い感じになるが、ハーフ版では完璧にシャープだ。シャープなんだけど色がやっぱり難しい。オレンジマスクを除去するのがものすごく難しい。以前、ライトボックスを写したコマでWBを採取することでバランスをとることができたが、この方法で複写すると、Blueのダイナミックレンジが足りずにハイライト側で飽和してしまい、ネガポジ反転後にシャドウ部がオレンジ被りしてしまう。このため、現在はネガのベース部分でWBを採取している。しかし、反転後に色補正するにしても何も基準が無いので感覚的に色調整するしかない。また、複写時のD80のBlueのダイナミックレンジは極めて狭くなるので、元が赤やオレンジ色の被写体の場合、やはりシャドウ部がオレンジ被りしてしまう。複写時に露光をアンダー目にすればいいような気もするが、Red・Greenの山裾がアンダー側にくっついてしまえば、反転後にハイライト部が青被りすると思われる。元からリバーサルを使えば何の問題も無いんだろうが、そこにお金をかける気にならない。ううむ。フィルムスキャナという手もあるが、今更という感じもある。フィルムから足を洗うべきなのかもしれない。何しろ、カメラは一度に一台しか使えないし持ち出す気もない。どんなカメラであれ撮る楽しさは変わらない。後処理のないデジカメの方が楽に決まっている。現像やスキャンにかける労力があったら、撮る方に使った方が幸せになれる気がする。