2021年11月30日火曜日

Amazonで買った小型ビデオ雲台 koolehaoda DG-05

小型のビデオ雲台「koolehaoda DG-05」についての動画を作成した。SLIKからも、これと同型と見られる製品SVH-500が以前から販売されているが、最近、クランプ部分が改良されたSVH-501が発売されている。


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SLIKが販売している製品は触ったことがないが、構造やドラッグの重さなどの仕様がこれと全く同じだとしたら、買うべきではない。koolehaoda DG-05 は、グリスはそこいらのスチル用雲台と同じか、あり合わせの物が使われていると見られ、パン軸・チルト軸ともドラッグの抵抗が軽すぎて、動きとしてはフルード雲台と言えるような代物ではない。
実のところ、ドラッグの抵抗が軽いことは最初から想定の範囲内だった。これをあえて購入したのは、最初からPUTTYSをねじ込むつもりだったからだ。製品の外観から、構造は単純そうでグリスの入れ替えは簡単であろうことは予想できたが、実際に分解してみると、チルト軸だけに同心円状の溝のあるダンパーディスクがあり、パン軸にはその構造が無いことが分かった。さすがにこれは想定外だった。
機構としてはフルード雲台の名に値しないインチキ商品ではあるが、グリスの代わりに「PUTTYS」という粘着性の高いスライムのような物質をねじ込む事によって、スムーズなパン・チルトをどうにかできるようなった。
なお、この雲台は他にも欠陥がある。チルト軸のロックを緩めると左右の殻の隙間が広がって、水平が狂ってしまうのだ。この点については、チルト軸のボルトのワッシャーを2枚抜いて、代わりにスプリングワッシャーを入れることで解決する。
多少改造の必要はあったが、小型で金属製のビデオ雲台は手頃なものが存在しないため、差し当たりこれを使ってみようと思う。

2021年11月17日水曜日

New FD 35-70mm F4 & New FD 70-210 F4

秋葉原のハードオフのジャンク箱で手に入れた、CANON New FD 35-70mm F4と、New FD 70-210 F4について、動画を作ったのでYoutubeにアップロードした。

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動画中には、レンズの解像力が分かる拡大画像を入れることができなかったので、いくつかの画像をこちらにアップロードすることにした。動画中では言及していないが、New FD 70-210 F4についてはコントラストがやや低く、ヌケが悪い印象がある。これは、コーティングが現代よりも古い時代のものであることに加え、レンズ構成枚数の多いズームであることが主な要因だと考えられる。経年による薄汚れが内部レンズに表面に生じている可能性もあるが、フィルム時代においても、このクラスの70-210ズームで撮影された画像は、300mm F2.8などの大口径単焦点に比べると明らかにコントラストが低く、雑誌の小さな掲載画像でも、その違いは一目で分かるものがあった。おそらくは経年劣化によるものではないように思う。

New FD 35-70mm F4New FD 35-70mm F4  35mm F8.0

New FD 70-210 F4 210mm F4.0

New FD 70-210 F4 75mm(Macro) F8.0

New FD 35-70mm F4New FD 35-70mm F4  35mm F8.0

共通データ:Nikon 7II, URTHマウントアダプター(Canon FD-NikonZ)
ピクチャーコントロール:[SD]スタンダード, ADL:OFF
ホワイトバランス:5000K
カメラJPEG



2021年11月1日月曜日

Amazonで買った中国製三脚「INNOREL」LT324C

今回手に入れたのは、Amazonで売られている「INNOREL LT324C」という三脚で、同じものか似た物が「ARTCISE」というブランドでも売られているらしい。

「INNOREL LT324C」


仕様では耐荷重30kgとなっているが、これは三脚がぶっ壊れる寸前の値を言っているのだろう。雲台を載せた上で、安全に扱えるカメラ+レンズの重量の最大はどう見てもせいぜい3kg程度と思われ、今回使った200-500ズームくらいが妥当なところだ。
実際に使用してみた感想や撮影した映像を次の動画にまとめてみた。
今回の屋外テストでは無風だったため、風による微振動は発生しておらず振動の減衰時間については不明だ。微振動についてはストーンバッグなど対策の方法があるのに対し、三脚の捻じれに対する剛性不足は補強のしようが無いところだが、バックラッシュの原因は三脚の捻じれだけでなく、雲台の性質によるものもあり、その辺についても今回の動画では考察している。

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なお、動画中には入れられなかったが、脚のパイプを抜いた状態はこうなっている。抜け止めのパーツは1ピースで、形状はLeofotoのものに似ているが、透明色のプラスチックが使われている。




Canon New FD 300mm F5.6(1979)

ハードオフのジャンク箱には、ニコンのレンズはまず入っていない。ミノルタやペンタックスのMFレンズを見かけることも少なくなった。必ず入っているのは、ゴムリングがベトベトになった、シグマやタムロンのAFズームだ。キヤノンのMFレンズも捨て値だった頃に比べれば、昨今の動画需要のおかげで価格は上がってきているようだが、キヤノンFDやNew FDは玉数が多く、割に安価に手に入れることができる。先日、ハードオフのジャンク箱でNew FD 300mm F5.6を手に入れたので、Nikon Z用のマウントアダプター をAmazonで手に入れ、Z7IIで使ってみることにした。情報の効果的な共有方法として、今回も「ゆっくり」と呼ばれている近代テクノロジーを活用し動画を作成した。

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