2008年2月29日金曜日

DXでのボケ具合を35mm換算する(改稿)

Nikkor AF 50mmF1.4D の話で出た件だが、DXでの50mm/F1.4は、35mm換算で75mm/F2.1相当の被写界深度になる。実際にはそんなレンズ無いが、ボケ具合から 言ってなんとなく合っている気がする。この表現方法は、感覚的につかみやすいので、同じように他の焦点距離でも計算してみよう。
プリントサイズは同じと仮定し、35mmフィルムとDXセンサー、撮像面の大きさに応じた最小錯乱円径を同じ方法で計算する。次に、ある撮影距離・F値でDX時の過焦点距離、前方合焦距 離、後方合焦距離、被写界深度をそれぞれ求め、ほぼ同じ被写界深度に相当する35mm換算焦点距離時のF値をExcelでゴールシークして求める。その結果を見ていて気付いた。計算されたF値は、焦点距離を1.5倍して口径で割った数字と比べると同じではないか。
つまり、DX時の被写界深度やボケ具合は、同口径の35mm換算焦点距離のレンズと同じなのだ。

























DX焦点距離/F値レンズ口径(mm)35mm換算焦点距離/同口径時F値
10mm/F2.83.5715mm/F4.2
11mm/F4.52.4416.5mm/F6.8
12mm/F4.0318mm/F6.0
14mm/F2.8521mm/F4.2
17mm/F2.86.0725.5mm/F4.2
18mm/F3.55.1427mm/F5.3
20mm/F3.55.7130mm/F5.3
24mm/F4.0636mm/F6.0
28mm/F2.81042mm/F4.2
35mm/F4.47.9552.5mm/F6.6
50mm/F1.435.7175mm/F2.1
55mm/F2.819.6482.5mm/F4.2
58mm/F1.248.3387mm/F1.8
60mm/F2.821.4390mm/F4.2
70mm/F4.515.56105mm/F6.8
85mm/F1.460.71127.5mm/F2.1
90mm/F2.832.14135mm/F4.2
105mm/F2.837.5157.5mm/F4.2
135mm/F5.624.11202.5mm/F8.4
135mm/F2.848.21202.5mm/F4.2
180mm/F2.864.29270mm/F4.2
200mm/F4.050300mm/F6.0
200mm/F2.871.43300mm/F4.2
300mm/F4.075450mm/F6.0


以下のページは難解だが、どうやら正しいようだ。
http://www.normankoren.com/Tutorials/MTF6.html

2008年2月18日月曜日

フィルムスキャナ GT-8200UF


今使ってるプリンタは複合機のCanon MP600なのでスキャナはついてるが、ジャンク屋でEPSONのスキャナGT-8200UFを1050円で入手した理由は透過原稿ユニットがついてたからだ。
フィルムがスキャンできる。しかし、なぜか電源がついていない。DC24Vというあり得ないアダプタが必要だが、手元の12Vや15Vのスイッチング電源じゃ動かなかったので、ちょうど24VだったアルフィットVivi(電動自転車)のバッテリーで動作確認できた。
当初電源も入らず、いったんゴミ置き場に捨てたが、ちょっとくやしいので、やっぱり拾って来て2~3度分解OHしつつ、観察したところ、メカ部分はシンプルで壊れようがない構造で、基盤には破損や半田浮きも無いことから、コネクタやROMなどを抜き差し後、組み立てなおすうちに突然動き出した。
さっそくPenで撮った35mmハーフ版のネガをスキャンしてみた。


GT-8200UFの透過原稿ユニットでスキャン

ローソン0円プリントのL版プリントをMP-600でスキャン

おー動くじゃないか。結構いける!とは思ったものの、それは単にジャンクから救済した喜びに過ぎなかった。
まず、色がとんでもない。ネガカラーからスキャンしたものは赤カブリがひどく、コントラストも低く白トビや黒ツブレが激しい。あまりにもひどいのでサンプルは補正した物だ。とにかく画質はめちゃくちゃで、解像度はWebカメラ程度だ。第一、乳剤面じゃなくてベース面をセンサーに向けてセットするへんてこな仕様だ。逆もできるが画質は別に良くならない。どっちにしろボヤボヤだ。低解像度の300dpiですらヘンな縞模様とかモアレとか、虹色のノイズだらけだ。ニュートンリングとは違う。付属のキャリアを使って、原稿台のガラス面から2mmぐらい浮いた状態のフィルムをフィルムベース越しにスキャンする構造になっている。もしこのボヤボヤの状態が仕様だとしたらあり得ない。多少壊れていても不思議はないが、どうもこれがMAX性能のような気がしてならない。だとしたら、これで最大1600dpiなんてちゃんちゃらおかしい。ボケボケのでかいデータが出力されるだけだ。この構造でブローニーや4x5版用のキャリアと透過原稿ユニットもオプションであるらしいが、あり得ない。
オレは、1997年頃、EPSONのFS-1200とかいうパラレルI/F接続のフィルムスキャナをいち早く使っていた。GT-8200UFは2001年製らしいので、FS-1200の4~5年後だ。通常のスキャナ兼用とはいえ、フィルムスキャンについては多少の進歩を期待したが、スピードもとんでもなく遅いままだし、FS-1200より画質は遥かに劣る。
先日、最新の複合機、PIXUS MP970のフィルムスキャン画像をどこかで見かけたが、かなり良かった。
これこそ技術の進歩だ。MP600がつぶれたら、MP970にしよう。

2008年2月14日木曜日

Yahoo!あんしんねっと

Yahoo!あんしんねっとはタダで使えるURLフィルタリングツールだ。子供も使うのでインストールしている。
詳しい動作はよく分からない。ブラウザのproxy設定は使われていないのでlocalhostでproxyとして動作するわけではない。netstat とかやってみても、ブラウザは個々のWebサーバーと直接セッションを張ってEstablishedになっていて、普通の接続と変わらないように見える。Internet ExplorerだけでなくFirefoxでもフィルタリングが機能するのでソケットを流れるデータを見ているように思えるが、2chブラウザやtelnetでGET HTTPとかやった場合にはフィルタリングは機能しないことから、特定のブラウザでだけ機能するように見える。あるTCPのソケットをバインドしているソフトがIEであるとか、そういう識別が他のアプリケーションから出来るものだろうか…あるいは、パケットの中のuser agentを見ているのだろうか。それにしてもIEやFireFoxでProxyを設定した場合、あんしんねっとのフィルタリングは機能しない。ちょっと大きな子供なら簡単に回避できてしまう。
あんしんネットのインストーラはWindowsのDNS Clientサービスを勝手に停止してしまう。俺が使っているVPNソフトはこれを必要とするらしい。勝手に停止されたサービスに再び自動起動を設定すれば双方問題なく動作する。
あんしんネットのインストール後は、YPCSERVICEなるサービスをSystemが起動するようになる。
ypc.exeなるプログラムがWindowsのログイン後起動されるが、CPUのリソースを100%食ってしまい、あんしんねっとのログインが完了するまで他の操作が出来なくなる。ypc.exeはYPCFilter.exeとともにWindowsのユーザー分だけ起動する。ypc.exeはあんしんネットのログインに使用するフロントエンドのアプリケーションのようだが、しばしば、起動後に何らかの処理で無限ループに陥ってしまい、他の操作ができなくなる。ネットワークのトラフィックは見られないのでログインに失敗してリトライしている訳でもない。また、スタンバイからの復帰後にVC++Run Time errorとか言って落ちることもしばしばある。怪しい上に行儀が悪く我侭なソフトだ。それでも、いったん動けばそれなりに動くし、Ver.2.11になってからは、ypc.exeが100%食いしていても割と他の操作が出来るようになった。このまま使ってみよう。

2008年2月1日金曜日

Fedora 8

昨日FC5からFedora 8へアップデートしたが、yumが動かない状態だった。yumがどうやって動いているかやレポジトリの意味自体、ぜんぜん理解していない。分からないまま、適当にエラーが出たiijとかkddiとかをEnabled=0にしてみたところ動きそうな気配。
yum -y updateをやってみる。あ…。なんエラーがまた出た。コンフリクトとか言ってる。今は使っていないmplayerとかmpegとかなので、全部removeして再びyum -y update実行。動いた。リブートしてみよう。
お。snmpgetできるようになってる。
とりあえず今回はこれで良しとしよう。

Fedora Core 5をFedora 8にアップデートする

FC5がサポートされなくなって久しい。yumもできない。Upgradeしなくてはいけないと思いつつそのままになっていたがもう限界だ。なんと今は8になっていて、Fedora Coreとは言わずにFedora (Release) 8と言うらしい。
現在のサーバマシンはCisco2500ルーターのシャーシにsocket370のジャンクマザーボードを搭載させた、ワイルドかつ異様な力作だ。
ちなみにこいつが底面である。
今動いているサービスは、ssh, httpd, ftp, smtp, pop3, http-proxy等だ。
他に、mrtgでルーターのsnmp取得,サーバのCPU・HDD温度とか空き容量,syslogカウントとかしてたりする。俺のshellも動いてる。5分毎にftpのログチェックし、ログインエラーを繰り返している怪しいhostにwhoisとnmapをかけて、iptablesのdenyリストに追加、ログをHTML化してWebに追加するものだ。
このサーバーはワイルドなので、フロッピーも光学ドライブも無い。USBメモリからBootさせる実験をする。先日あきばおーで買った1GB 880円のUSBメモリにKNOPPIXとsyslinuxを入れてBIOS画面でUSBメモリから起動するための設定を探す。あれ?なんとUSBからブートできないらしい。
ちなみにこのところUSBメモリが安い。さっきヤマダのワゴンに4GB 4980円のが入っていた。USBはあきらめよう。Fedora7ぐらいからはDVDイメージしかないらしく、あいにく使えるDVDドライブが無い。PXEブートでもいいと思うが、ルーターのDHCPサーバーを切ったりWindows PCでPXEサーバーを用意するよりも、CD-ROMしかないけどそれを取り付けた方が簡単だ。
ということで、Fedora8のレスキューCDでBootし、FTPセットアップを選ぶ。
別のWindows PCでFedora8のDVDイメージをDaemontoolを使ってマウントしFTPサーバーを起動。
しかし、FTPで接続すると3CDaemonが落ちる。VPNソフトが2種類入っているのでこれらと相性が悪いらしい。Tiny FTPというのを代わりに使ってリトライ。今度は落ちない。再びFTPからのインストールを開始する。あれ?javaなんとかRPMが無いという。リトライしても同じファイルが無いという。DVDイメージをダウンロードしたときにはチェックサムは大丈夫だったのにおかしいな。Windowsにコピーするときに壊れたりするかな…。もういい。仕方ない。
ちょっと遅いかもしれないけどインターネットからFTPしながらやる方法があるらしい。
ftp.riken.go.jpの/Linux/fedora/releases/8/Fedora/i386/os/を指定し、ふたたびFTPからのインストールを実行。ReinstallかUpgradeかで悩む。Upgradeはやったことがない。とりあえず Fedora Core 5をUpgradeすることに。GRUBのオプションを選んで続ける…。リケンからダウンロードしながら進んでいるみたいだ。
あれ?止まった。やっぱ何かのファイルが無いという。でも先程とは違うファイル名だ。
リトライすると今度はまた違うファイルが無いという。ということはリトライで成功してるみたいだ。ふーん。おお。進んでる。そんなに遅くない。
寝てしまった。オ。終わってる。リブートしてみる。GRUB画面が変わってる。
おお。起動するではないか。vsftpd, dovecot, snmpd, httpd, squid...起動してる。ddsclientもちゃんと起動したみたいだ。rootもログインできる。
「ブー!!」 なんだ携帯か。そうか。起動時に携帯にメール送るようにしてるんだっけ。てことはメール送るのはOKってことだ。Eth0もアップ。IPアドレスもあってる。起動時のsyslogもエラーとか無さそうだ。
よし。別のPCからSSHしてみる。service --status-all してみる。iptablesの設定も残ってる。
なんともないみたいだ。Web開いてみる。httpd動いてる。mrtgも更新されてる。
proxy..動いてる。メールも送受信ともできる。オレのスクリプト。。Firewall自動追加も動いてる。
mrtg用のスクリプト。Ciscoルータのmib採ってる。あれ?snmpgetがなんかエラー出る。
libnetsnmp.so.10が無いだって。後で調べるか…。
別のPCからFFFTPでつないでみる…OKみたいだ。よし。大体いけてる。Xウィンドウやってみるか。
Xウィンドウは普段は別のWindows PCからVNCで接続して使ってる。サーバのディスプレイは11インチぐらいのジャンクVGA液晶で普段は付けていない。とりあえずサーバのディスプレイでstartx。チャリーン!kdeが何かAppletがロードできないって言ってる。まあいいか。KDE自体は動いているみたいだ。サウンドも生きてる。SSHでログインし一般ユーザでvncサーバーを起動。Windows PCからVNCで接続…。おお。KDEデスクトップが表示された。Firefoxのバージョンは2.0.0.8だ。スタートページがFedora8になってる。うん。大体動いてる。OKみたいだ。
サーバのコンソールでyum -y update あれ。エラーだ。レポジトリが404だって。なんだそれ。
yum.confの中のbaseurlってやつを見てるみたいだ。要らないっぽのでコメントアウトする。
ちょっと動いた。でもiijだのrikenだのkddilabsだのHTTP Error 404とか言ってくる。明日にしよう…。