これ、園芸用の支柱として売られている針金なのだが、程よい固さと撓り(しなり)で、パン棒の代わりに雲台へ装着すると、中々いい塩梅でパンができる。輪ゴムでパン棒を引っ張るのと同じように、針金のしなりが手で加える力のムラを小さくしてくれ、非常に滑らかな水平パンができる。
MVH500AHのノーマルパン棒。輪ゴムを使う場合は輪のままだとやや強すぎるので、輪を切って1本のゴムにしたものを、別の輪ゴムでパン棒にくっつけてある。
しなりパン棒の基部は、サインペンのふたにホットボンドを充填したもの。
反対側は針金の切り口が危ないので、ホットボンドの玉をくっつけてある。
Canon iVIS HF M31ズーム最望遠側(35mm換算 592.5mmmm相当)で比較してみる。パン棒を手で直接押した場合、加える力のムラがもろにパン速度のムラになる。輪ゴムで引っ張る方法はもっとも滑らかだが、新開発のしなりパン棒も輪ゴム並の効果があるように思う。
輪ゴムの場合、雲台に接続されているパン棒に対して、その先端を横に引っ張るという操作になる。これが複雑だとは言わないが、針金製のしなりパン棒の場合、雲台に直接接続されているので、操作がよりシンプルでリニアになる。針金の先端に掌や指の腹を当てて操作できるのも快適だ。輪ゴムのようにすぐにヘタって切れてしまう心配もなく、プラプラしている先端を探してつかむのに手間取ることもない。今回作ったものは針金の長さが40cm弱だが、長さで弾力を変えてみたり、もっと細い針金や別の素材を使ってコンパクトになるように工夫してみるのも面白い。
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