これは何だ!? 隠しても仕方がないので正直に言おう。というか、見ての通りの代物でしかない。
スマホカメラ用のマクロレンズに、焦点が合うよう長さ数ミリのボール紙の筒を付け、気泡式の2ウェイレベラーにテープでくっつけてある。
予想通り、こんなふうに使用する。カメラのアクセサリーシューに乗せて肉眼で覗くためのものだ。
覗くとでっかい気泡管が鮮明に見える。これ、相当敏感なので拡大してよく観察することで微妙な水平合わせができる。D850に内蔵されている電子水準器は、以前のものよりはまともだが、感度が鈍く精度に不満がある。それに比べるとこの種の気泡式のものはだいぶ敏感なのだ。最近気に入って使っているUTC-63三脚だが、付属の雲台が自由雲台のため水平出しが大変で、それが少しでも楽になるようにこのような新型デバイスを開発する必要があった。要するに、自由雲台で構図を決めた後、ファインダーの視野枠や格子線の近くに被写体の水平の目安になる部分が無い場合に、これを使って水平を合わせるのだ。
今回開発した拡大レンズ付きレベラーだが、使ってみるとかなりいける。精度はファインダーを覗きながら格子線を水平線に重ねて調整するのと変わらない。D850のライブビューにある二点拡大の機能では、更に厳密な水平出しをすることができるが、夜景や白バックの物撮りなど被写体に水平・垂直の目安になる部分が無い場合にはやはり原始的な水準器が役に立つ。
ただ、やってみてわかったが、望遠レンズは無理だ。水準器をのぞいて水平を合わせても、ファインダーに戻ると構図が大きくずれてしまっている。自由雲台なら構図を合わせてから三脚座リングで水平出しすれば済む話だが、レンズサポーターSPT-1を付けているためにそれができないという変な事態が発生してしまった。
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