カメラストラップの先にプラスチック製の受け具「ハーネス」を取り付け、カメラ側の吊り金具に「アンカー」と呼ばれる赤い玉を付けておくことで、ストラップを簡単に着脱することができる。
しかしこれ、値段もちょっと高いしプラスチックのハーネスも大きめで、邪魔というかあまりスマートなデザインでもない。他メーカーではSMALLRIGの似た製品の方がコンパクトに見える。ただ、カメラストラップ部品という製品の性格上、強度や耐久性は重視すべき点である。Peakdesign社は過去のバージョンのこの製品で、コードの耐久性に問題のあるアンカーのリコールを行っており、サポート実績においては評価できる。コードの問題はすでに改良されており、今日広く普及しているPeakdesign社のこれを選ぶのは妥当だろう。
そもそも、カメラ自体が最初からストラップの着脱が簡単な構造になっていれば良いだけの話で、実際に一部のカメラはそうなっている。
キヤノンEOS-Mのストラップ金具は、ロックピンを回転させるために10円玉のようなものが必要ではあるが、割と簡単に外せるものになっており金具もコンパクトだ。
EOS-Mのストラップを外した状態
EOS-Mのストラップを取り付けた状態
カメラ側のこういう丸い吊り金具は、マミヤの古い中判カメラにも使われている。マミヤのストラップは先端の金具に付けられた板バネを指で押し広げるだけで、カメラからストラップ外すことができる。取り付けもカメラ側の丸いピンをストラップ金具の穴に合わせてパチンとはめ込むだけだ。着脱が簡単で、自然に外れることもない。
RB67のストラップを取り外した状態
RB67のストラップを取り付けた状態
RB67のストラップ金具(上)
EOS-Mのストラップ金具(下)
このタイプの吊り金具は規格ものなのだろうか?面白いことに、RB67のストラップはEOS-Mに取り付けることが出来る。この形式は着脱が簡単で金具もコンパクトなだけでなく、ストラップが捻じれてもカメラに付けたまま片側をクルクル回転させるだけで捻じれが取れるという利点もある。もっと多くのカメラがこれを採用していてもいい気がする。
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