2021年7月20日火曜日

Kowa Anamorphic-16 伊豆大島にて

以前、2009年に伊豆大島を訪れた際には、悪天候のため裏砂漠へ辿り着くことができなかったが、今回は月と砂漠ラインの通行制限はされておらず、裏砂漠への到達は簡単だった。

今回やりたかったことの一つ目は、先日手に入れたKowa Anamorphic-16レンズを使っての動画撮影だが、これについてはまんまと完遂することができた。
(モバイル版のページをご覧の方は画面下の「ウェブバージョンを表示」で動画へのリンクが表示できます)

New Nikkor 135mm F2.8の先端にKowa Anamorphic-16を取り付けた場合の水平画角は約30度で、これは75mmレンズくらいの画角になる。画角やパースは中望遠レンズのそれなのだが、「3.56:1」の非常に横長なフォーマットのせいでワイドな感じがするのは面白い。



カメラで撮影した16:9の4K動画を横2倍に引き伸ばすので、出力サイズは横8Kx縦4K(7680x2160)になる。横幅を4K解像度に合わせた場合は3840x1606で出力される。アスペクト比は16:9を横に2つ並べた状態に相当するが、この横長すぎる映像をアナモルフィックで一般的なアスペクト比「2.39:1」になるように両側をトリミングすると、横方向の情報量は撮像素子の中央部分、約2580ピクセル分を横2倍に引き伸ばしたものになり、解像感はかなり失われてしまう。

「2.39:1」バージョン

Z7IIの動画撮影は撮影できるアスペクト比が16:9に固定されているため、2倍タイプのアナモルフィックレンズから「2.39:1」の映像を作成しようとすると、元動画の両側を大きく切り落とさなければならず、高精細な出力はできない。2倍タイプのアナモルフィックレンズを使うには、アスペクト比4:3で動画撮影できるカメラが向いているが、ニコンの動画機能は貧弱なためそのような機能は無い。パナソニックにあってはLUMIX GH5あたりから既にアナモルフィックに対応した4:3での撮影機能が搭載されており、フルサイズのSシリーズにも当たり前のように搭載されている。現在、アナモルフィックレンズはスーパー35やデジタル一眼の16:9を想定した、1.33倍のタイプの物が多く使われているようだ。

今回もう一つやりたかったのは星空撮影だったが、霧が深く星を見ることはできなかった。
















 

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