2017年12月9日土曜日

ベルボン UTC-63三脚と中華LブラケットINPON

今回のメインは新しく手に入れた三脚「UTC-63」だが、その前にAmazonで手に入れた「インポン」という不思議な名前のLブラケットをお見せしよう。
この種のLブラケットはReally Right StuffやMarkins、Kirkなどの機種専用にデザインされたものが知られているが、ご存知の通り高価である。こちらは機種を限定しない中国製汎用品。こんなもの大丈夫なのか?と思いつつ2千円なので注文してみたところ、思ったより大丈夫そうだったのでご紹介したい。


アルカ型クランプとLブラケットがセットで2000円。
届いてみると、意外に精密感があり、強度や耐久性などは不明だが、差し当たり問題ないように見える。
クランプとブラケットの裏面。クランプには1/4インチの皿ネジが取り付けられていたが、これは取り外さないと使えない。
D850につけてみた。とくに問題なく取付可能。

背面から。液晶のチルト機構が干渉することも無い。

ボディ左手の端子カバーはあけることができなくなる。写真では縦位置用のパーツが前方にやや傾いているが、下のネジ2か所を六角レンチで緩めれば少し動かせるので、これはまっすぐにすることができる。

底部の様子。前倒れ防止機構は無く、プレート面のゴムは効いているものの、24-70や14-24などの重いレンズは不安がある。D850底部には三脚ネジ穴の隣に穴があり、このブラケットの長穴の端っこ、止めネジを挿入するためのネジが切ってある部分と偶然なのか必然なのかわからないが、ピッタリ一致する。

じゃあ、ここにビデオピンでも差しておけばいいではないか。写真手前の黒いブツは、マンフロットのプレートに付属していたもの。

D850底部の穴にのせるとこんな感じ。

インポンプレートの穴に入れてみる。このビデオピンの太くなっている部分を1/4インチ穴に押し込む。このビデオピンのプラスチックは意外に硬く、手で押し込むことはできないが、プラハンマーでトントンすれば入る。

こんな感じでおさまる。一応、これでガクンと前倒れすることはない。D850の穴よりもビデオピンがやや細いので、このままでは前倒れ方向へは少しガタがある。

ビデオピンに何か巻いて太くしてやればいい。熱収縮チューブを見つけたので、これを短く切ってかぶせる。まあこんなもんか。カチカチではないもののそれなりに固定できる。

さて、今回のメインはベルボンのUTC-63だ。三脚はでかくて重いもの程安定性が良いのは知れたことだが、持ち運びができなければ意味が無い。以前から使っている三脚の中で、一番良く使っているのがベルボンのULTRA LEXi Lで、コンパクトながら必要十分な安定性があり重宝している。今年発売されたUTC-63は、シリーズ初のカーボン製で、アルミ製ダイレクトコンタクトパイプを使ったこれまでのULTRAシリーズ・UTシリーズの推奨積載質量が3kgだったのに対し、カーボンパイプを採用したことで推奨積載質量が4kgへとアップしている。UTシリーズは足をひっくり返して畳めるのでULTRAシリーズよりも一層コンパクトだ。これはいい。以前から気にはなっていた製品だったが、エレベーター無しではやや全高が低いこと、エレベーターを下げても肩から上の首部分が長く、安定性に不安があること、雲台が交換可能であるとはいえ規定の収納性能を発揮できる付属雲台が自由雲台であること、そしてパイプ径+全高という価値基準で考えると、小さな三脚の割にはかなり高価であるなど、購入をためらう理由はたくさんあった。購入を決めたのはこの記事だ。ストラップが舞い上がるほどの強風の中、49.6mm相当で30秒間露光とある。それはいくらなんでも無理だとは思うが、ともあれ夜景専門の方が高い評価をしていることは、購入の決め手になった。

ベルボン UTC-63 (自由雲台 QHD-S6Q付き)
カーボン30mm 5段
縮長36cm・重量1520g
EV無し全高 136cm/EV使用 155cm


正直に言おう。これまで使ってきたULTRA LEXi Lの方が大きいし、肩の位置も高いので安定感がある。だが、UTC-63は圧倒的にコンパクトで、今後持ち出すのは間違いなくこれになる。

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