2021年1月10日日曜日

Nikon Z7IIで赤外写真

Z7IIのセンサーは画素数や裏面照射の点ではD850と同じなので、赤外域の感度も似たようなものだと思われ、実際同じように見える。どちらかと言えば、可視光域での軸上色収差や倍率色収差がこれまでにないレベルで良く補正された「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」の赤外適正が知りたかった。

Nikon Z7II,NIKKOR Z 24-70mm f/4 S







「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」には赤外指標はもちろん距離環も無く、手動でのピント補正を行うのは難しいのでピント補正はしていない。SC72フィルターは可視光の透過割合が高く、ホワイトバランスを補正すると色味のあるカラー画像になる。ピントはそのままで問題ないようだ。IR76フィルターはホワイトバランスの補正後は、セピアとブルーのツートーンになる。SC72フィルターに比べ、IR76フィルターの周辺部は像が甘く、倍率色収差のせいだと思われるが、中央部は思ったよりもシャープで、ピント補正の必要はないように思う。赤外線撮影と相性の悪いレンズ(例えばAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDなど)では、真ん中だけ極端に明るくなったり絞りの形状のゴーストが出てしまう現象が起こる。NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは、IR76フィルター使用時のズームワイド側で僅かにセンタースポットが見られるものの気になる程ではなく、かなり良い赤外画像が撮れることがわかった。

おまけ NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

赤外写真はどちらかといえばワイドレンズが向いていて、NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sでも撮れるかもしれないが今回は試していない。絞り開放で非常に良く写るレンズなので、今回は全部開放で撮影した。






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