2008年10月11日土曜日

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sは神レンズか

2,100円で入手したAi Zoom-Nikkor 80-200mm F4S。言わずと知れた80年代の名品で、当時の定価は105,000円という高級品である。俺がテフノンだったあの頃、新聞社のカメラマンや金持ちの爺様などは必ずこの高級ズームを使っていた。果たしてどんなレンズだろうか。
同焦点域の現代のレンズは持っていないので、一部焦点域が重なるAF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)と比べてみた。周辺光量不足やプラマウントのせいで評判はあまり良くないが、最近の標準域ズームはどれも大差なく、いずれも極めてシャープなので比較対象には十分だろう。18-135に関する参考リンク

隣のビル
D80 ISO100/各々135mm付近で撮影

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S

F4

F5.6

F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)
F5.6

F8

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4SはEDレンズを使用していないので多少の色滲みがあるが、F4開放から十分シャープだ。現代のレンズAF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)にも大きく劣るようには見えない。また当然ながらAi Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sはフルサイズ用なので周辺光量低下は見られない。WBの設定は日中光に固定で、いずれもUVフィルターを装着しているが、AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)は少しアンダーで、色味が青緑がかっている。
以下は後ボケの比較。

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S/ 135mm F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)/ 135mm F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)はズームにありがちな二線ボケが見られる。Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sの方は自然で極めて良好。
ううむ。良いレンズなのは間違いないが、軽いD80に取り付けるとやたら重く、この固体はピントもズームも重いので縦位置グリップ無しでは保持できない。D80のスクリーンではピント合わせも辛い。今度F3とペンFで使ってみよう。飽きたらフルサイズ機が買えるまで眠ってもらおう。

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