2009年2月2日月曜日

RB67 漏光の修繕

チャリンコに三脚を縛り付け、RB67を持って海の近くまで出かけると、8x10で修行をしているという青年に出合った。いいなあ。俺はついこの間、8x10作家の柴田敏雄さんの写真展を見て、大判カメラにただならぬ興味を持っていたりする。このご時世、4x5くらいならカメラやレンズ自体は非常に安く買えるし、巨大な引伸機や暗室が無くてもエプソンのスキャナGT-X970を買えば十分楽しめるだろう。意外に大判の敷居は低いようにも思えるが、現像タンクが2万円以上したり、実は三脚の方がカメラより高価だったりして、うっかりするとドツボにはまってしまう。ましてや8x10なんて現像タンクは一体いくらするんだろう。(上の青年はバットで現像すると仰っていたが、それには暗室が要る) そういうわけで、今の俺にはブローニーしかなかったりする。

帰って撮影したフィルムを現像したところ、漏光を発見した。後ろから2枚のコマだけだ。フィルムバックのモルトが朽ち果てていて心配だったが、やっぱりか。モルトの貼り替えをせねば。

マミヤRB67プロ, セコールNB127mm/F3.8
ネオパン400プレスト
左の方に縦に光の筋が入っている

これも。縦位置で上部に水平にカブリの線が。

フィルムバックの腐ったモルトをドライバーや割り箸でこそぎ取り、綿棒にアルコール付けてベタベタを拭き取る。モルトは有楽町B店などに売っているが、わざわざ買いに行くのも何なので、今回は黒いフェルトと両面テープで修繕する。フェルトに両面テープを貼った後、事務用の台板の付いたカッターを使うときれいに細く切れる。細い溝に貼り込むときは、両面テープが余計なところにくっついたりして難儀だが、貼るところを水で薄めたアルコールで濡らしながらやるとやり易い。


赤線の部分にモルトが使われていたので、すべて黒のフェルトに交換。

裏蓋やフィルムホルダーの外周は、意外とかみ合わせが浅く、遮光にはモルトが結構重要に思える。フェルトでうまくいかなかったら、モルトを買って来よう。
あれ?この穴、貫通してる。ビスが一個無いのはフェルトを貼る前に見つけたが、貫通してるのは知らなかった。ああ。原因はこれに違いない。しまった。一生懸命モルトをこそぎ取って、がんばってフェルトを貼ってしまった。まあいいか。どうせモルトも怪しかったから。

フィルムバックのカメラ側と密着する面。上部のビス一本が脱落していた。
穴は内側のガイドレールあたりに貫通している。
同じビスを探すか、何か詰め込んでおこう。

最初の画像を、CanoScan 8800Fののおまけに付いてきた
Photoshop Elements 5.0の「焼きこみツール」でカブリ部分を修正。
たった1分でぱっと見分からない状態に。フォトショップすげー。

こっちも修正。

0 件のコメント: