旧ファームウェアVer.1.01のAWBと、新ファームウェアVer.1.02のAWBでそれぞれ撮影した画像を、晴天(5200°K)で撮影したものと比較してみよう。見た目だけでは説明し辛いので、撮影した画像にフォトショップの「ぼかし-平均」フィルタをかけ、画面全体のピクセルを平均したRGB値で比較してみた。
シーン1
シーン2
AWB(Ver.1.02)
R 131 (101%)
G 145 (99%)
B 157 (93%)
カッコ内は対「晴天」比。7%程度イエロー寄り
共通データ:Nikon D700 Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
ピクチャーコントロール=[SD]スタンダード
R 131 (101%)
G 145 (99%)
B 157 (93%)
カッコ内は対「晴天」比。7%程度イエロー寄り
共通データ:Nikon D700 Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
ピクチャーコントロール=[SD]スタンダード
以前からAWBは、緑が鮮やかに写らずにマゼンタ気味になってしまう傾向があったので、このようなシーンをテストしてみた。画面全体を緑が占めるシーン1では、旧ファームウェアが晴天に比べブルー寄りだが、新ファームウェアではブルー寄りに加えてさらにマゼンタ寄りになった。画面の上半分が青空、下半分に緑が配置されたシーン2では、旧ファームウェア、新ファームウェアともにイエロー寄りになった。この例では新ファームウェアの方がイエロー具合が少ないという結果になったが、この差が有意なものかどうかは分からない。ファームウェアの更新後にAWBを少し使ってみたが、屋外の似たようなシーンではあまり大きな改善は感じられない。緑が多い場面ではなんでもマゼンタっぽくなり、青空が多いと黄色っぽくなる。以前から不満のあった、屋外での緑が多いシーンでのAWBの傾向は、ファームウェアの更新前後ではほとんど変わっていないという印象だ。今後も屋外でAWBを使うことはないだろう。
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