星を点像として写すための目安のひとつに「500÷焦点距離」というものがあるそうだが、一般にはこれでは長すぎるとも言われているようだ。日周運動による星の移動量は、北極星付近では小さく、黄道付近では大きくなる。同じ焦点距離でも星像のブレ量は構図によって異なってくる。Z7IIの画像は長辺方向に8256ピクセルで、24ミリレンズの水平画角が約73度であることから計算すると、画像上での星像の移動量は最大で1秒間に0.466ピクセル分となる。
15秒間の露光では約6.9ピクセルのブレが生じる計算になる。黄道付近にあるプレアデス星団を拡大してみると、星像の移動量はだいたいそんな感じだ。
画像上での星像はもともと数ピクセルの大きさがあり、どのくらいまでのブレを点像と見なすかを定量的に言うのは難しいが、24ミリレンズの場合、露光時間はこれの半分程度が望ましいかもしれない。ISO感度は3200が限界であるように思われ、きれいな点像を得るにはさらに開放F値の明るいレンズが必要だろう。
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