2008年3月16日日曜日

PEN-F 試写&故障

この前買っておいたセンチュリア200をPEN-Fに詰めて公園へ。PEN-D2とは全く違う感覚。一眼レフなので当たり前だがブライトフレームとは違って、枠がはっきりしている。もろに一眼レフなわけだが、ハーフじゃない一眼ともぜんぜん違う。何て言っていいか分からないが独特の見え味。スクリーンの像がめちゃめちゃシャープだ。精密だなあ…。中央に大きな丸いコンデンサーレンズ*注がある全面マットだ。
ボケがきれいで、まるで映画を見ているような感じ。薄暗いのとヘリコイドのグリスが硬いのとで、ピントはちょっと合わせづらいが、でもそんなの気にならない。すごくいい。チタン幕ロータリーシャッターのブバッ!というでかいシャッター音が独特だ。外観の印象とはぜんぜん違うパワフルな動作。強烈なバネでガシガシ動かしてる感じだ。耐久性がちょっと心配だ。最初にのぞいてシャッターを切った時、すぐに気づいたが、ファインダー像の消失時間が非常に短く、ミラーもぴたりと止まる。すごい。小型でずっしり重いボディ、冷たくスルスルした手触りや、精密感あふれる各部の操作感は古いオリンパスカメラに共通のものだ。
*実は間違い。正しくは、スクリーン中央に丸く見える部分はレンズではなく周囲がフレネルレンズだそうだ。
100mmに交換してみよう。こっちはF16でも自動絞りがちゃんとついてくるので普通に使える。2回巻き上げもおもしろい。こういう儀式はニコンのガチャガチャと似ている。つい忘れそうな動作だが、実際に使いはじめると、すぐに手が覚えて勝手にやるようになる。残念ながら38mmレンズは絞りがシャッターに追随しない。シャッター切る前にプレビューボタンを押しておくのをすぐに忘れてしまう。プレビューボタンが押しにくい上、やらないのが普通なのでどうにも慣れることができず、何度も失敗してしまった。先週F3を使った時、一日で36枚撮るのは結構大変だったが、今回は難なく24枚撮りフィルム、50枚あまりを撮り切った。楽しかった。
家に帰ったらコマ数カウンターが50になっていた。巻き上げも渋くなった。最後の一枚と思われるシャッターを切った直後、問題が発生した。

ファインダーが暗転したままだ。ミラーが戻っていない。フィルムを巻き戻して取り出す。底蓋を開けてミラーにつながる部品をツンツンしてみるが、今回はどうしても直らない。最後にシャッターが切れた後、ミラーがアップしたままぴったりくっついている。レリーズボタンも巻き上げもロックされている。ジャンク救出直後の状態ではレリーズボタンは開放されていたが、今回はその前のシーケンスで引っかかっている模様。PENのメンテナンス情報を紹介している方のサイトを参考に原因を探る。ミラーユニットへ制御を戻すためのシャッターユニットのカムがあるらしい。それが回りきっていないのだろうか。あちこちちょんちょんしても反応がない。底面からシャッターユニットへアクセスすることは不可能だ。シャッターやミラーの機構はモジュール状で独立しているそうだが、取り外すには、前面の皮をはいでマウント周りを取り外す必要がある。皮をはいでしまうと、きれいに戻すことが難しいばかりか、ミラーやマウント周りを取り外すとピントが狂ってしまう可能性がある。またミラーボックスとクイックリターン機構の接続は、ギアのかみ合わせが難しいらしい。こうなると俺のような素人ではお手上げだ。危険だ。壊してはいけない。部品はどこも破損していないと思う。どこかで腐ったモルトやグリスが粘着しているだけに違いない。悩む。分解したくない。ネジの頭やネジ止め等の状態を見る限り、俺が底蓋を開けた以外は素人による分解歴はないようだ。ボディごとトントンしてみる。エアダスターのノズルをガバナー付近にそっと挿し込んでプープーしてみる。細い銅線を挿し込んで見えない部分をコチョコチョしてみる…。だめだ。CRCを注入するなんて乱暴過ぎるしなあ。
今回は無理だ。仮に動き出しても原因を修理しないと再発するに違いない。もし緩みが原因なら、部品が脱落したり、噛み込んでしまう可能性がある。気づかずに操作して、あちこち部品が壊れてしまえば、最悪の事態になる。仕方がない。ここら辺であきらめて、プロに任せるしかない。
しまった!タダより高い物は無いと言う。幸か不幸かいったん動いてしまった。そして、猛烈に気に入ってしまった。想像をはるかに上回る素晴らしいカメラだ。ファインダーの見え味、シャッターの切れ味、高級感、精密さ、コンパクトさ、そしてハーフで一眼レフという何物にも代えられない面白さ。何もかもたまらん…。部品さえ壊れていなければオリンパスでも修理が可能だという。お金に糸目をつけなければOHはもちろん、プリズムやミラーの代替品まで用意している業者もあるという。
俺は骨董マニアでは無い。コレクションが趣味でもない。古いカメラを過剰にレストアするのはばからしいと思う。しかし60~70年代のカメラには端正な精密機械としての魅力や道具としての機能美がある。それが日本製の工業製品であり、大量生産され安価に供給されたもので、社会的にも個人的にも多くの歴史を持っているという事実もまた、代えがたい魅力である。その魅力はノスタルジーや希少価値などでは決してない。今作って売ればE-3より売れるに違いない。惜しい。まだ1本しか撮っていない。なんとしても修理してもらい復活させるしかない。とにかく小川町のオリンパスへ持っていってみよう。

2008年3月14日金曜日

今度はPEN-F 315円 レンズも315円

もう訳がわからない。あり得ない。先週に引き続きものすごいことになってしまった。そう、F3HP&25-50mm/F4を5250円で見つけた、あのお店だ。なんとあの箱にまだ凄いものが!
ちょいと暇つぶしに、またもやあのお店へGo。外人にまぎれてジャンク箱を物色。数秒後、古いコンパクトカメラ風の黒いハードケースを発見。315円だって。TRIP35かそんなもんだろう。一応、開ける。パカッ!
ぺぺ…PEN-Fじゃないか!憧れのFの華文字ぐはー!なんてこった。もう動いても動かなくてもいい。こいつは俺のだ。絶対離さないもん。しゃがんだ膝の上にしっかり抱え込む。といっても、戦う相手はいない。さっきの中南米系の人達はエレキギターやビデオカメラに興味があるようだ。この箱には見向きもしない。さらに箱をゴロゴロすると、細身のレンズケースが。間違いない。パカッ。Fの華文字!100mm F3.5だ。 フードもキャップもついてる!これも315円だ。うぐぐ。手が震える。こいつも離さんぞー。F3の後、もう来るのはやめようと思っていた。今日来てよかった…。もはや笑い泣き状態だ。更に物色するもめぼしいものはセコニックのスポットメーターぐらいか。1200円か。うーん。掘り出し物には違いないが、今回は箱に戻そう。今日はこれぐらいで許してやろう。
もう信じられん…。とにかく帰宅。

Olympus PEN-F 38mm F1.8 ケース・キャップ付き , 100mm F3.5 フード・キャップ・ケース付き
全部で630円。
PEN-Fは巻き上げレバーが動かず、ミラーアップしたままで、シャッターも切れない。巻き戻しボタンも押し込まれたままだ。外観はきれいだ。水没や分解の跡も無い。38mmはクモリが少々。100mmはカビ少々。今回は手ごわい。中でなにか引っかかってるか、部品が壊れているか…。ファインダーは真っ暗だ。ミラーや絞り込みレバー等をいじってみるがミラーが戻らない。これは駄目か。
いくら315円だとしても、品物の価値を考えれば、おいそれと革をはがしたりできない。できれば分解などしたくない。ミラーの機構にアクセスするには軍幹部より底蓋だろう。底ブタを外して観察。動きそうな部品をチョンチョンしてみる。うーん。更にチョンチョンしてみる。…カチャ。
やった!ミラーが戻った!
とりあえずファインダーをのぞく。うーん。見える見える。昔、スクリーンの上をダニが歩いているPEN-Fを見たことがある。こいつはスクリーンはきれいだ。ミラーもピカピカだ。接眼レンズは少しクモリがある。
巻き上げてチャージするとシャッターが切れる。やった。生きてる。またミラーが引っかかった。しかし今度は手で押してやるとリターンしてくる。おお。直ってる。うーん。レンズを付けると絞り込みの力が足りないようでシャッターが切れずミラーも完全にアップしない。もし不具合がこれだけならかなりの軽症だ。
赤枠のあたりの部品が絞り込みレバーと連動している。ここら辺にグリスをつけてみる。うん。いい感じだ。シャッターが切れる。ミラーもクイックリターンしてる。最初の頃は、低速ガバナーが渋かったが、いじっているうちにだんだん調子が出てきた。1秒も大丈夫だ。よしよし。
しかし、依然としてレンズを付けるとシャッターが切れない。38mmレンズの絞りが粘っている。

ピンセットをカニ目に引っ掛けて後玉を外し、可動部リングの古いグリスや、絞り羽根に滲んだ油をベンジンで拭く。しかし届く部分はほんの一部だ。絞りの後ろの面になるレンズがクモっていたのでついでにレンズクリーナーで拭く。コーティングがちょっとやられているが、こんなの当たり前程度だ。組み戻してみると、絞り込みレバーは軽くなっている。レンズ単体で絞り込みレバーをカチャカチャするとスムーズで問題なさそうなのだが、シャッターの裏からのぞいて切ってみると、幕が開いている時には絞り込みが完了していない。レンズ側のリングを清掃したのでカメラ側のパワーで絞り込みレバーを押すことが出来るようになり、シャッターは切れるようになった。しかし
絞り羽根自体はカメラ側のパワーで絞られるのではない。羽根は元々弱いスプリングで絞る方向にテンションが掛かっていて、リングに取り付けられた少し強いスプリングが、それを押し開いて開放状態にしている。カメラがリングのスプリングを更に強い力で押し戻して、羽根が自分の力で絞り込んでいく仕組みだ。リングの粘りと羽根の粘りは別物なのだ。絞り羽根は、開口部の片面しか清掃できなかったので、粘りが残っているのだろう。前面からのアクセスを試みたが、前玉を外すことができない。ラッパ状の部品を回すように思えるが、切り欠きはあるが大きなレンチもコンパスもない。分解順序も分からない。ゴムを当てて回せばいいのかもしれないが、ちょっと危険だ。残念だが今回はやめよう。開放でしか使えないのか…いや待てよ。PEN-Fレンズは、OMレンズと同じようにプレビューボタンがレンズ側にあるのだ。こいつを手動で押し込んで、絞り込んでからシャッターを切ればいい。
もう一本の100mm F3.5の方は、絞羽根自身のスプリングのパワーを完全に開放するまでに必要な、リングの回転角が小さい。リングも羽根も粘りは無いようで、最小絞りでもシャッターに追随する。

いや不思議だ。
俺の欲しいものが次々と現れるジャンク箱。
F3だってPEN-Fだってヤフオクや中古カメラ屋で買えば数万円はするだろう。敢えて買うなんて機会は一生なかっただろうし、そんな値段なら欲しくない。しかし不思議なことにタダ同然の値段で俺のところにやってくる。何故だろう。

後日ヤフオクで全く同じ、PEN-F,38/1.8,100/3.5のセットを見ていたところ、終了は37,000円だった。

2008年3月11日火曜日

F3HP 25-50mm F4試写&白黒フィルム現像

F3のテストのためにヨドバシへフィルムを買いに行った。センチュリアを買って終わる予定だったが、現像タンクとか見てるうちに、せっかくなので白黒で撮って現像もやってみたくなった。昔使っていた道具はぜんぶ捨ててしまったらしく、手元に無い。以前使っていたLPLのステンレスタンクって、今買うと7千円近くする。35mm一本用だが、こんな高かったっけ?ほんの気まぐれだから安いのでいいよな。色々見ていると、似た構造でもっと安いのがあった。こんなメーカー知らない…。フタもゴムだし。でもまあいっか。停止も水だけでいいよね。酢酸なんかいらない。帰りに100円ショップへ。台所のじょうごとかカップとか使うとしかられるし。


用意したもの
  • I.S.Eプロダクツ35mm現像タンク 1570円
  • I.S.Eプロダクツ35mmリール 960円
  • LPL フィルムクリップ2個入り 670円 ←これ意外と高い
  • スーパープロドール1L用 190円
  • ネガファイルの中身 389円
  • スーパーフジフィックス3L用 720円 ←粉末のはもう製造していないそうだ
  • ドライウェル 240円
  • ネオパン400プレスト 36EX  400円 x2
  • 計量カップ1L 100円 x 2   100円ショップ
  • 防災グッズ水タンク3L用 100円 x 2  100円ショップ
かつてはすべてISO1600で撮って増感するのが俺の決まりだったが、なんせ10年ぶりくらいなので、今回はおとなしくISO400のままにしよう。F3と子供をぶら下げて公園へ。露出計合ってるかな…。一応セコニックの露出計持ってきた。うん。大体合ってるか。一本撮るのって結構大変だなー。
帰ると子供が早くやりたいとせがむが、遮光が心配なので夜を待つ。脱衣所にこもり、撮ったフィルムを現像タンクのリールに…。アレ?んーなんかおかしい。リールが変だ。実はこのタンク、クセモノだった。LPLと見かけはそっくりなステンレスの両溝リールなんだけど、どうやってもまともにフィルムが巻けない。真ん中の軸も変。前に使ってたLPLのやつは、フィルムをちょっとカールさせて軽く巻いていけば、スーッと吸い込まれるように巻けた。こいつの場合、溝にフィルムがまともに入らない。すぐにはみ出したり引っかかったりひっついたり。とても使えたもんじゃない。脱衣所の暗闇で汗だくになり、なんとかがんばって巻いてみた。結局4コマ程ひっついたまま現像も定着もされなかった。やられた。これはひどい。










納得がいかないので、後から明るいところでいらないフィルムを何度も巻いてみたが、2時間やってもまともに巻ける方法がみつからない。1cmくらいづつフィルムを繰り出しながら、ギコギコゆすりながら巻いていくと最後までくっつかづに巻ける場合があるが、暗闇では至難の業だ。多少液漏れするとは説明書に書いてあるが、液を入れるところの小さいフタもゴムっぽい素材で、柔らかいために中央を押さえるとへこんで内圧が掛かり、ジュウジュウいって結構液漏れしてくる。今時、現像タンクを買う人は少ないと思うが、このタンクはやめたほうがいい。

ネガの取り込みには、この前のジャンクスキャナ(Epson GT-8200UF)を使った。D80とマイクロニッコールの方法の方が画質はいいと思うが、セッティングが面倒だ。GT-8200UFも解像度を控えめ にして白 黒ならそれなりに使える。うん。ネガはひっついた部分以外はいい調子だ。本来の目的だったF3のテスト。うん。ちゃんとピント合ってるし、露出も大丈夫み たいだ。

2008年3月9日日曜日

デジカメでネガカラーフィルムを取り込み


デジカメでフィルムを取り込むという方法を時々見かける。意外といけるらしい。ということでやってみた。D80にマイクロ55mm を取り付ける。これ用の中間リングは持っていない。このレンズ単体での最大である1/2倍まで寄れる。ということは35mmのネガならちょうどD80の画面いっぱいになるはずだ。実際のぞいて見るとまあそんな感じ。今回はハーフ版のネガなので2コマで画面いっぱいぐらいだ。もうほんのちょっとだけ寄りたかったのでNo.5のACクローズアップレンズを使う。光源は蛍光灯のデスクライトとディフューザー。レンズ先端からフィルムまでの距離は10~11cmぐらいになる。ネガの固定には、この前のエプソンスキャナについていたフィルムキャリアを使う。ちょっとした実験なので適当に固定。平面性や平行性に疑問があるのでF8まで絞る。オレンジベースでD80のホワイトバランスを合わせて撮影。

露出が難しい。かなりアンダーだったみたいだ。トーンを反転すると3段ぐらいオーバーな雰囲気になってしまった。ネガを撮影する際の露出は思ったよりもかなりオーバー目でいいみたいだ。シャドゥ部分の諧調がはっきり分かるくらいがいいかも。面倒なので今回はPCで補正。今回は解像度と雰囲気が見たかったのだ。色もちょっと直したが、オレンジベースでホワイトバランスを合わせただけでも割と自然。
うん。この前のジャンクフィルムスキャナよりは色も解像度もいい。ふーん。ちゃんと工夫すればかなり高画質で取り込める予感。

2008年3月7日金曜日

Nikon F3 HP+MF-14+Ai 25-50mmF4s が5250円

いまだに信じられない。F3を5250円で入手した。ありえない値段だ。
つい先日だ。近所のHard OFFのジャンク箱をいつものようにあさっていた。
箱いっぱいのコンパクトカメラやらケーブルやらに埋もれて、あずき色のニコンのハードケースが見えた。5250円の値札が貼ってある。ん??手にとってみるとずっしり重い。あれ。中身入ってるじゃん。なんだろ…パカっと開けると、丸い接眼レンズにアイピースシャッターのレバーが…。げげ! F3じゃないか!HPだ。黒だ。レンズもついてる。水没品か…いや、やけにきれいだな。おかしいな…。ケースと別か?いや値札はケースにしかついてない。もしや!当たりか!しかし、あり得ない値段だ。やっぱり水没品?
ハードケースの上のやつがボロボロになって粉がいっぱい出てくる。しかしアイピースにもレンズにも水没品らしき染みは無い。一見粉まみれで汚いがよく見るときれいだ。ファインダーを覗いても問題ない。バッテリー切れらしいが、緊急作動レバーを押すとシャッターが切れる。快調だ。幕もきれいだ。アレ?データバックがついてる。こいつはすごい。ケースから取り出してみるとアタリやへこみも見当たらない。傷もハガレもテカリもない…て言うか、塗装を見る限り新品同様じゃないか。鏡筒にもPassedのシール貼ったままだし。ミラーは?ちょっと汚れてるが問題ない。モルトのカスが少々。レンズにはカビやホコリも無く、フィルター表面にも指紋すら無い。一体どうなってるんだ?仮に不動品でも2万円以上にはなりそうだ。よし。勝負だ。ていうか既に勝った気分。電池を入れれば動くに違いない。いや、動いて欲しいな…。
半信半疑でレジへ差し出すと、お店の方は「ジャンクですから」と言いつつケースの中身も確認せずに5250円で気前良く売ってくれた。動作品なら52,500円だっておかしくない品だ。この店の普段の様子を知っているだけに、ジャンク5万円もあり得る。なんかの間違いかも知れない。早く立ち去らねば!
「そのまんまでいいです」と言い、粉まみれのケースごとF3をわしづかみにして、後ろを振り返りながらいそいそと帰宅。
Hard OFFのお買い上げシールと5250円の値札が貼られたF3が机の上に。


上カバーは捨てるしかないな。分解してチェックする。データバック、ファインダー、スクリーン、レンズ…。さっき興奮して店ではレンズはよく見なかった。てっきり35-70/3.5だと思っていたが、こいつは…すげぇ。なんとAi-s 25-50mm F4だ。
しかし、古いF3は液晶やら電子部品がやばいらしい。結局そういうことかもしれない。きれいにクリーニングした後、電池を入れてみる。電源スイッチを入れる。液晶は…。
おお!生きてる。

あれこれいじりまわすが何の問題も見つからない。オートも明るさに反応している。シャッターは全速切れるし、スローシャッターも快調。セルフタイマーも動く。ファインダー照明も点灯する。これは完動品としか言いようがない。撮ってみないとわからないが、無限遠も出ているみたいだし、この分じゃおそらく問題ないだろう。データバック MF-14も電池を入れてみたところ、問題なく日付や時刻を設定できる。
何てこった。あの店は不燃物しか置いてないと思っていた。ここ数年で最初で最後の快挙だ。やるじゃないか、Book Off。いや違った、Hard Off。近々閉店だそうだ。ありがとう。

しかし、本当に傷ひとつ無い。エプロン部の底にほんの2ミリ程度の塗装の浮きがある程度だ。このハードケース(正確にはF3用セミソフトケースCF-23D+CF-21A)は、経年変化で上身の縁取り部分の合皮が劣化し、粉を撒き散らして凄まじ い状態だったが、実はこのずたぼろのケースが、製造から25年*もの間、本体を傷ひとつ無い状態で守り続け、何かの間違いでジャンク送りになった後も、ジャ ンク箱のゴロゴロ地獄からこのF3を守り続けていた。そしてこいつは、あの日俺がやってくるのを待ち続けていたに違いない。数奇な運命の末、四半世紀の時を越えて俺の手元にやっ てきた不思議なF3。供養してやらねば。

裏蓋ヒンジ部分のスタンプと156万番台というシリアルから1982年12月製と思われる。Bの着色やグリップ素材は後期の物と同じ仕様である。

2008年2月29日金曜日

DXでのボケ具合を35mm換算する(改稿)

Nikkor AF 50mmF1.4D の話で出た件だが、DXでの50mm/F1.4は、35mm換算で75mm/F2.1相当の被写界深度になる。実際にはそんなレンズ無いが、ボケ具合から 言ってなんとなく合っている気がする。この表現方法は、感覚的につかみやすいので、同じように他の焦点距離でも計算してみよう。
プリントサイズは同じと仮定し、35mmフィルムとDXセンサー、撮像面の大きさに応じた最小錯乱円径を同じ方法で計算する。次に、ある撮影距離・F値でDX時の過焦点距離、前方合焦距 離、後方合焦距離、被写界深度をそれぞれ求め、ほぼ同じ被写界深度に相当する35mm換算焦点距離時のF値をExcelでゴールシークして求める。その結果を見ていて気付いた。計算されたF値は、焦点距離を1.5倍して口径で割った数字と比べると同じではないか。
つまり、DX時の被写界深度やボケ具合は、同口径の35mm換算焦点距離のレンズと同じなのだ。

























DX焦点距離/F値レンズ口径(mm)35mm換算焦点距離/同口径時F値
10mm/F2.83.5715mm/F4.2
11mm/F4.52.4416.5mm/F6.8
12mm/F4.0318mm/F6.0
14mm/F2.8521mm/F4.2
17mm/F2.86.0725.5mm/F4.2
18mm/F3.55.1427mm/F5.3
20mm/F3.55.7130mm/F5.3
24mm/F4.0636mm/F6.0
28mm/F2.81042mm/F4.2
35mm/F4.47.9552.5mm/F6.6
50mm/F1.435.7175mm/F2.1
55mm/F2.819.6482.5mm/F4.2
58mm/F1.248.3387mm/F1.8
60mm/F2.821.4390mm/F4.2
70mm/F4.515.56105mm/F6.8
85mm/F1.460.71127.5mm/F2.1
90mm/F2.832.14135mm/F4.2
105mm/F2.837.5157.5mm/F4.2
135mm/F5.624.11202.5mm/F8.4
135mm/F2.848.21202.5mm/F4.2
180mm/F2.864.29270mm/F4.2
200mm/F4.050300mm/F6.0
200mm/F2.871.43300mm/F4.2
300mm/F4.075450mm/F6.0


以下のページは難解だが、どうやら正しいようだ。
http://www.normankoren.com/Tutorials/MTF6.html

2008年2月18日月曜日

フィルムスキャナ GT-8200UF


今使ってるプリンタは複合機のCanon MP600なのでスキャナはついてるが、ジャンク屋でEPSONのスキャナGT-8200UFを1050円で入手した理由は透過原稿ユニットがついてたからだ。
フィルムがスキャンできる。しかし、なぜか電源がついていない。DC24Vというあり得ないアダプタが必要だが、手元の12Vや15Vのスイッチング電源じゃ動かなかったので、ちょうど24VだったアルフィットVivi(電動自転車)のバッテリーで動作確認できた。
当初電源も入らず、いったんゴミ置き場に捨てたが、ちょっとくやしいので、やっぱり拾って来て2~3度分解OHしつつ、観察したところ、メカ部分はシンプルで壊れようがない構造で、基盤には破損や半田浮きも無いことから、コネクタやROMなどを抜き差し後、組み立てなおすうちに突然動き出した。
さっそくPenで撮った35mmハーフ版のネガをスキャンしてみた。


GT-8200UFの透過原稿ユニットでスキャン

ローソン0円プリントのL版プリントをMP-600でスキャン

おー動くじゃないか。結構いける!とは思ったものの、それは単にジャンクから救済した喜びに過ぎなかった。
まず、色がとんでもない。ネガカラーからスキャンしたものは赤カブリがひどく、コントラストも低く白トビや黒ツブレが激しい。あまりにもひどいのでサンプルは補正した物だ。とにかく画質はめちゃくちゃで、解像度はWebカメラ程度だ。第一、乳剤面じゃなくてベース面をセンサーに向けてセットするへんてこな仕様だ。逆もできるが画質は別に良くならない。どっちにしろボヤボヤだ。低解像度の300dpiですらヘンな縞模様とかモアレとか、虹色のノイズだらけだ。ニュートンリングとは違う。付属のキャリアを使って、原稿台のガラス面から2mmぐらい浮いた状態のフィルムをフィルムベース越しにスキャンする構造になっている。もしこのボヤボヤの状態が仕様だとしたらあり得ない。多少壊れていても不思議はないが、どうもこれがMAX性能のような気がしてならない。だとしたら、これで最大1600dpiなんてちゃんちゃらおかしい。ボケボケのでかいデータが出力されるだけだ。この構造でブローニーや4x5版用のキャリアと透過原稿ユニットもオプションであるらしいが、あり得ない。
オレは、1997年頃、EPSONのFS-1200とかいうパラレルI/F接続のフィルムスキャナをいち早く使っていた。GT-8200UFは2001年製らしいので、FS-1200の4~5年後だ。通常のスキャナ兼用とはいえ、フィルムスキャンについては多少の進歩を期待したが、スピードもとんでもなく遅いままだし、FS-1200より画質は遥かに劣る。
先日、最新の複合機、PIXUS MP970のフィルムスキャン画像をどこかで見かけたが、かなり良かった。
これこそ技術の進歩だ。MP600がつぶれたら、MP970にしよう。

2008年2月14日木曜日

Yahoo!あんしんねっと

Yahoo!あんしんねっとはタダで使えるURLフィルタリングツールだ。子供も使うのでインストールしている。
詳しい動作はよく分からない。ブラウザのproxy設定は使われていないのでlocalhostでproxyとして動作するわけではない。netstat とかやってみても、ブラウザは個々のWebサーバーと直接セッションを張ってEstablishedになっていて、普通の接続と変わらないように見える。Internet ExplorerだけでなくFirefoxでもフィルタリングが機能するのでソケットを流れるデータを見ているように思えるが、2chブラウザやtelnetでGET HTTPとかやった場合にはフィルタリングは機能しないことから、特定のブラウザでだけ機能するように見える。あるTCPのソケットをバインドしているソフトがIEであるとか、そういう識別が他のアプリケーションから出来るものだろうか…あるいは、パケットの中のuser agentを見ているのだろうか。それにしてもIEやFireFoxでProxyを設定した場合、あんしんねっとのフィルタリングは機能しない。ちょっと大きな子供なら簡単に回避できてしまう。
あんしんネットのインストーラはWindowsのDNS Clientサービスを勝手に停止してしまう。俺が使っているVPNソフトはこれを必要とするらしい。勝手に停止されたサービスに再び自動起動を設定すれば双方問題なく動作する。
あんしんネットのインストール後は、YPCSERVICEなるサービスをSystemが起動するようになる。
ypc.exeなるプログラムがWindowsのログイン後起動されるが、CPUのリソースを100%食ってしまい、あんしんねっとのログインが完了するまで他の操作が出来なくなる。ypc.exeはYPCFilter.exeとともにWindowsのユーザー分だけ起動する。ypc.exeはあんしんネットのログインに使用するフロントエンドのアプリケーションのようだが、しばしば、起動後に何らかの処理で無限ループに陥ってしまい、他の操作ができなくなる。ネットワークのトラフィックは見られないのでログインに失敗してリトライしている訳でもない。また、スタンバイからの復帰後にVC++Run Time errorとか言って落ちることもしばしばある。怪しい上に行儀が悪く我侭なソフトだ。それでも、いったん動けばそれなりに動くし、Ver.2.11になってからは、ypc.exeが100%食いしていても割と他の操作が出来るようになった。このまま使ってみよう。

2008年2月1日金曜日

Fedora 8

昨日FC5からFedora 8へアップデートしたが、yumが動かない状態だった。yumがどうやって動いているかやレポジトリの意味自体、ぜんぜん理解していない。分からないまま、適当にエラーが出たiijとかkddiとかをEnabled=0にしてみたところ動きそうな気配。
yum -y updateをやってみる。あ…。なんエラーがまた出た。コンフリクトとか言ってる。今は使っていないmplayerとかmpegとかなので、全部removeして再びyum -y update実行。動いた。リブートしてみよう。
お。snmpgetできるようになってる。
とりあえず今回はこれで良しとしよう。

Fedora Core 5をFedora 8にアップデートする

FC5がサポートされなくなって久しい。yumもできない。Upgradeしなくてはいけないと思いつつそのままになっていたがもう限界だ。なんと今は8になっていて、Fedora Coreとは言わずにFedora (Release) 8と言うらしい。
現在のサーバマシンはCisco2500ルーターのシャーシにsocket370のジャンクマザーボードを搭載させた、ワイルドかつ異様な力作だ。
ちなみにこいつが底面である。
今動いているサービスは、ssh, httpd, ftp, smtp, pop3, http-proxy等だ。
他に、mrtgでルーターのsnmp取得,サーバのCPU・HDD温度とか空き容量,syslogカウントとかしてたりする。俺のshellも動いてる。5分毎にftpのログチェックし、ログインエラーを繰り返している怪しいhostにwhoisとnmapをかけて、iptablesのdenyリストに追加、ログをHTML化してWebに追加するものだ。
このサーバーはワイルドなので、フロッピーも光学ドライブも無い。USBメモリからBootさせる実験をする。先日あきばおーで買った1GB 880円のUSBメモリにKNOPPIXとsyslinuxを入れてBIOS画面でUSBメモリから起動するための設定を探す。あれ?なんとUSBからブートできないらしい。
ちなみにこのところUSBメモリが安い。さっきヤマダのワゴンに4GB 4980円のが入っていた。USBはあきらめよう。Fedora7ぐらいからはDVDイメージしかないらしく、あいにく使えるDVDドライブが無い。PXEブートでもいいと思うが、ルーターのDHCPサーバーを切ったりWindows PCでPXEサーバーを用意するよりも、CD-ROMしかないけどそれを取り付けた方が簡単だ。
ということで、Fedora8のレスキューCDでBootし、FTPセットアップを選ぶ。
別のWindows PCでFedora8のDVDイメージをDaemontoolを使ってマウントしFTPサーバーを起動。
しかし、FTPで接続すると3CDaemonが落ちる。VPNソフトが2種類入っているのでこれらと相性が悪いらしい。Tiny FTPというのを代わりに使ってリトライ。今度は落ちない。再びFTPからのインストールを開始する。あれ?javaなんとかRPMが無いという。リトライしても同じファイルが無いという。DVDイメージをダウンロードしたときにはチェックサムは大丈夫だったのにおかしいな。Windowsにコピーするときに壊れたりするかな…。もういい。仕方ない。
ちょっと遅いかもしれないけどインターネットからFTPしながらやる方法があるらしい。
ftp.riken.go.jpの/Linux/fedora/releases/8/Fedora/i386/os/を指定し、ふたたびFTPからのインストールを実行。ReinstallかUpgradeかで悩む。Upgradeはやったことがない。とりあえず Fedora Core 5をUpgradeすることに。GRUBのオプションを選んで続ける…。リケンからダウンロードしながら進んでいるみたいだ。
あれ?止まった。やっぱ何かのファイルが無いという。でも先程とは違うファイル名だ。
リトライすると今度はまた違うファイルが無いという。ということはリトライで成功してるみたいだ。ふーん。おお。進んでる。そんなに遅くない。
寝てしまった。オ。終わってる。リブートしてみる。GRUB画面が変わってる。
おお。起動するではないか。vsftpd, dovecot, snmpd, httpd, squid...起動してる。ddsclientもちゃんと起動したみたいだ。rootもログインできる。
「ブー!!」 なんだ携帯か。そうか。起動時に携帯にメール送るようにしてるんだっけ。てことはメール送るのはOKってことだ。Eth0もアップ。IPアドレスもあってる。起動時のsyslogもエラーとか無さそうだ。
よし。別のPCからSSHしてみる。service --status-all してみる。iptablesの設定も残ってる。
なんともないみたいだ。Web開いてみる。httpd動いてる。mrtgも更新されてる。
proxy..動いてる。メールも送受信ともできる。オレのスクリプト。。Firewall自動追加も動いてる。
mrtg用のスクリプト。Ciscoルータのmib採ってる。あれ?snmpgetがなんかエラー出る。
libnetsnmp.so.10が無いだって。後で調べるか…。
別のPCからFFFTPでつないでみる…OKみたいだ。よし。大体いけてる。Xウィンドウやってみるか。
Xウィンドウは普段は別のWindows PCからVNCで接続して使ってる。サーバのディスプレイは11インチぐらいのジャンクVGA液晶で普段は付けていない。とりあえずサーバのディスプレイでstartx。チャリーン!kdeが何かAppletがロードできないって言ってる。まあいいか。KDE自体は動いているみたいだ。サウンドも生きてる。SSHでログインし一般ユーザでvncサーバーを起動。Windows PCからVNCで接続…。おお。KDEデスクトップが表示された。Firefoxのバージョンは2.0.0.8だ。スタートページがFedora8になってる。うん。大体動いてる。OKみたいだ。
サーバのコンソールでyum -y update あれ。エラーだ。レポジトリが404だって。なんだそれ。
yum.confの中のbaseurlってやつを見てるみたいだ。要らないっぽのでコメントアウトする。
ちょっと動いた。でもiijだのrikenだのkddilabsだのHTTP Error 404とか言ってくる。明日にしよう…。