2011年10月8日土曜日

D800が3600万画素だという噂


現在、24x36mmセンサーのデジカメを日本ではフルサイズと呼んでいるが、英語圏ではフルフレームと呼んでいるらしい。だが、もっと昔にはライカ判が35mm映画フィルムの2コマ分サイズであったことからダブルフレームと呼ばれていたという。だが、そんなことはどうでもいい。
信じるにはまだ早すぎるが、http://nikonrumors.com/によればニコンのフルサイズ機D700の後継としてD800が近々発表されるという。細かな仕様は話半分程度にしか思えないが、名前が「D800」であることと画素数が「3630万画素」であるという点については繰り返し宣言されている。Nikon rumoresには、これがニコンの非公式PRサイトだと主張する読者の書き込みがあったりして、真偽はわからないものの、本当のところそうなのかも知れないとも思うものの、簡単には信用できない内容のサイトだ。D700後継機については、ずっと以前からD3Xセンサーを搭載したD700XあるいはD3sセンサーを搭載したD700sなどがユーザーによって希望的に噂されてきたが、いずれも実現の見込みのない予想だった。D700の発売から既に3年以上が経過した現在、もはやニコン自身が噂を流してユーザーの反応を見るような段階ではなくなっていると考えられ、後継機の発表は目前と思われる。それだけに、今回出てきたD800の仕様は、時期的にももはや信じるしかない雰囲気となってきている。そして、その噂の内容は中々興味深い。ニコンの高画素機はD3X路線を廃止し、視野率を100%にしたD800に統合、価格も30万円程度に抑えるというものだ。5D MarkIIで成功したキヤノンが今後の高画素機は1Ds系を廃止し5D系に統一する、という噂と合わせると、いかにももっともらしい話ではある。
D800が36MPだとすれば、俺のような風景主体のまったりユーザーは歓喜だが、ぬか喜びにはまだ早い。今は慎み深く正式発表を待つことにしよう。

Nikon D700, AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
ISO200, f=70mm, F2.8

2011年10月5日水曜日

Lightroomのシャープ

以前にも同じタイトルで書いたことがある。(前回の記事)
D700で撮った画像は純正ソフトでRAW-JPG変換するとピクセル等倍画像はボケボケだが、Lightroomでは現像時に程良くシャープを掛けるととても良い解像感が得られ、ピクセル等倍画像は見違える。

全体画像
Nikon D700, AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G
f=24mm, ISO200, F8 

 
ViewNX 2.1(無調整)ピクチャーコントロール[LS]

Adobe Photoshop Lightroom 3.4, Camera calibration:Camera Landscape
シャープ:適用量=81/半径=0.5/デイテール=32/マスク=0
ノイズ低減:なし


2011年9月20日火曜日

AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8Gにて

先月入手したAF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G、しばらく使ってみたが最初の印象は変わらない。ズーム全域で画面の隅々までどの絞りでも文句なくしっかり写る。

Nikon D700, AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G
f=21mm, ISO200 F8
Adobe Photoshop Lightroom 3.4, Camera calibration:Camera Landscape
オリジナルサイズ(2832x4256)


ところでD700の後継機はD3Xと同じ24MPになるという噂が信憑性を増してきた。コンパクトカメラやAPS-C機の一部に見られるように、無理な高画素化は画質の劣化をもたらすことは周知だが、フルサイズセンサーが少なくとも24MPまではいけることは3年前に発売されたD3Xで証明されている。しかも、ニコンのラインナップにはいまだに廉価な高画素機が存在せず、俺のようにD3Xが買えなかったニコンユーザーはα900や5D2が発売された2008年後半以降、現在に至るまで実に3年間近く低画素数の冷や飯を食わされ続けている。D700の後継機よ早く来い。ナノクリレンズを揃えて待っている。

2011年8月25日木曜日

14-24mmと24-70mmで24mm側比較

AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8Gを買った。貧乏な俺には無茶苦茶に高価なレンズだ。人間いつ死ぬか分からない。俺もこの先、何年生きられるか分からない。そういう思いもあって、悩んだ挙句ちょっと無理して買った。こんなのを躊躇なくポンと買える身分の人が本当に羨ましい。
事情はさておき、去年買ったAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8Gと24mm側の画質を簡単に比較してみた。AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8Gは素晴らしいレンズだが、以前にも何度か取り上げたようにワイド側(24mm)の像面湾曲が顕著で周辺画質に若干の不満がある。世間では24mmならAF-S NIKKOR 14-24mm F2.8Gのテレ側の方が画質が良いと言われている。AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8Gをやっと手に入れた俺にとっては、まずはこの2本の24mm側がどれほど違うのかを確認することが、第一の興味だった。


左:AF-S Zoom-Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
右:AF-S Zoom-Nikkor 14-24mm f/2.8G ED

全体画像
某所でよくテストに使われているのと同じ場所(浜離宮)だが、
実は四隅が池だったり空だったりして周辺画質が良く分からない。

AF-S Zoom-Nikkor 14-24mm f/2.8G ED
F2.8  6609899 bytes  DSC_6819_nx.JPG
F4.0  6623427 bytes  DSC_6820_nx.JPG
F5.6 6596759 bytes  DSC_6821_nx.JPG
F8.0 6755300 bytes  DSC_6822_nx.JPG
F11 6650548 bytes  DSC_6823_nx.JPG
F16 6601439 bytes  DSC_6824_nx.JPG
F22 6282906 bytes  DSC_6825_nx.JPG

AF-S Zoom-Nikkor 24-70mm f/2.8G ED 
F2.8 6534348 bytes  DSC_6840_nx.JPG
F4.0 6666961 bytes  DSC_6841_nx.JPG
F5.6 6715459 bytes  DSC_6842_nx.JPG
F8.0 6813318 bytes  DSC_6843_nx.JPG
F11 6825131 bytes  DSC_6844_nx.JPG
F16 6653458 bytes  DSC_6845_nx.JPG
F22 6254949 bytes  DSC_6846_nx.JPG

共通データ
Camera Model Name               : NIKON D700
Focal Length                    : 24.0 mm
ISO                             : 200
Software                        : ViewNX 2.1 W
Picture Control Name            : Standard
Active D-Lighting               : Off
White Balance                   : Sunny

Vignette Control                : High
Image Size                      : 4256x2832

画像が大きいのでファイルを別サーバーに置かせていただいた。リンクをクリックするとView NX2でRAW-JPG変換した元画像が見られるので、興味のある方はご覧いただければと思う。ヴィネットコントロールをOFFにするのを忘れたので、レンズ本来の周辺光量の比較はできない。なお、D700とこれらのレンズ、View NX2の組み合わせでは歪曲収差補正が働かないので、歪曲収差については素のままということになる。
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8Gのワイド側では像面湾曲のため、画像中央以外はピントが悪い。絞れば多少改善するものの、完璧とは言い難い。一方、AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8Gのテレ側24mmでは周辺画質に何の問題もない。というか、本当にすごい。F2.8からほぼ画面全域で抜群のピントとコントラストで、一段絞ればそれこそもう完璧である。この画像では分からないが、このレンズの24mm側の歪曲収差はほぼゼロであるという。さすがに単焦点を越えたと言われるだけのことはある。すごいレンズだ。
 

2011年8月10日水曜日

iPhone/iPod touchが露出計になるアプリ Pocket Light Meter

iPod touchで使える露出計アプリ(無料)を発見した。内蔵の照度センサーを使う入射光式かと思ったが、内蔵カメラを使う反射光式スポットメーターだった。レビューの評価を見るとiPhoneでは精度は問題なく、割と正確だという。俺のiPod touch 4G(iOS 4.3.5)でも実行はできた。



実行すると外カメラの画像がウィンドウに表示される。内カメラにも切り替え可能。シャッタースピード(32~1/8000秒)、絞り値(f/1~512)、ISO感度(6~102400)はそれぞれ1/3ステップで設定・表示が可能。3要素のうち2つまで固定できるので、例えば絞りとシャッタースピードを固定し、相当するISO感度を表示させたりすることもできる。赤い測光枠はタップで位置変更が可能。あまり暗いと駄目なようで、iPod touch外カメラの場合、EV6~7くらいが下限のようだ。


Light meterアプリ: ISO200  F5.6  1/30秒 (+0.7EV)
D700 TTLスポット測光: ISO200 F5.6 1/50秒 (±0EV)
入射光式露出計: ISO200 F5.6 1/60秒 (-0.3EV)

ケンコーの標準反射板を使ってチェックしてみる。D700のメーターの値を真ん中とすると、この例ではLight meterアプリがちょっとだけオーバー、スタデラがちょっとだけアンダー という表示になっている。Light meterアプリの表示には多少のゆらぎがあり、D700のスポット測光と同じ値になることもある。差がある場合も、おおむね±一段以内のようだ。Light meterアプリの設定メニュー内には校正機能もあるので、気に入らなければ調整もできるが、デフォルト状態で十分正確であるように思える。ただし、今回はひとつの明るさで簡単に比較しただけなので、もっと明るい場合や暗い場合にどうなのかは不明。




2011年8月9日火曜日

月はかせ望遠鏡 ムーンナビゲーター

子供のおもちゃを取り上げて遊ぶ。今月号の付録は天体望遠鏡だと。こりゃあ面白そうだ。倍率は約30倍とのことだが、詳しい仕様は不明である。口径は約35ミリ、全長の半分はドローチューブで、これを全部伸ばして50センチくらいの長さで使用する。光学系がなんという形式なのかわからない。対物レンズはプラスチック製の単玉だ。接眼レンズは3枚程度が組み合わされたもののようで、全体で色消しになっているようだ。子供が操作しやすいように配慮してあり、正立像で見える。円盤には今年7月、8月の日付と月齢がわかるイラストが描かれている。次の満月は8月14日だ。右手前に見えるのはカメラアダプターで、これを介して接眼レンズにフジカラー写ルンです1600 Hi Speedを輪ゴムで縛りつけることができるという。

チャレンジ4年生8月号付録(ベネッセ)
月はかせ望遠鏡 ムーンナビゲーター

この望遠鏡、30倍という高倍率で写真撮影をするには到底ありえない華奢な構造だ。写ルンですを使う方法で、レリーズも使わずにまともに真ん中に写るはずがない。付属の三脚を外すとカメラ三脚に取り付けることができるが、外すことができない上下方向の架台が華奢なため、三脚に乗せてもビョンビョンする。そこに何とかしてデジカメを接続してみる。アイポントが限られていてるので、コンデジは使えない。接眼レンズに密着させなければならず、どうやら小さなレンズの携帯電話のカメラやPC用のWebカメラが向いているようだ。今回はiPod Touchを使用。

iPod Touchにて撮影。なんとか写った。

ベネッセは去年の「かんさつカメラ」もそうだが、そろそろ付録にデジカメをつけていただきたい。フィルムじゃ現像するまで写ってるかわからない。去年の観察カメラは簡単で良く写ったが、今回のようにほとんど失敗するのが目に見えているような装置だと現像代が惜しい。スペック的には秋葉原で千円くらいで買える出力画像がVGAサイズのおもちゃみたいなやつで十分だ。ベネッセなら「かんさつカメラ」と大差ないコストで大量生産できるんじゃないのか。

写真に写っているスリックプレートはひとつあると色々と便利。雲台にカメラを2台のせる場合はもちろん、頑丈なのでベローズやマクロスライダーの支えにしたり、望遠レンズのバランスプレートに使ったり、マクロ撮影時のローアングルアームやフラッシュのブラケットにも使えたり。



赤外一丁

大きな積乱雲が出ていて赤外日和だった。やはり曇りの日よりも晴れた日の方がよく写る。D700での赤外線撮影は去年のデータがあるので手馴れたものだ。赤外線撮影にはNikkor-UD Auto 20mm F3.5という古いレンズを使っている。赤外指標のある古いレンズが向いているからだ。赤外指標によるピント補正は必ずしも必要ではないが、現代のレンズには赤外線撮影には適性がないものもあり、24-70mm F2.8G EDのような高性能レンズでも、赤外線撮影では画像中央に明るいゴースト(センタースポット)が生じてしまい使えなかったりする。露光時にはアイピースシャッターが必須だ。ゼラチンフィルターホルダーも隙間がないものを使う。光漏れあるとオーブになる。


フィルターなし
ISO800, F11, 1/2000sec
Nikon D700, Nikkor-UD Auto 20mm F3.5

IR76フィルター使用
ISO200, F11, 30sec 

SC72フィルター使用
ISO200, F11, 20sec 

フィルターなし
ISO400, F11, 1/1000sec
 
IR76フィルター使用
ISO400, F11, 30sec 

IR76フィルターでは赤外指標によるピント補正を行う。ホワイトバランスはこのフィルターを使って採取したものをプリセットとして使う。一見モノクロのようだが、淡い茶色とグリーンのツートーンのカラー画像になる。SC72フィルターではピント補正は行わない。このフィルターではホワイトバランスの採取はエラーとなり不可能なので「晴天」を使う。ピンク色の画像になるが、View NX2でのRAW-JPG変換時にアスファルトや雲の一部などをグレーポイントとして指定し、色調を整えると上のような自然な色調になる。雲が真っ白になるのではなく、少しピンクが残るくらいに調整するのがいい。なおLightroomではホワイトバランスの調整幅に限度があるようで、同様の調整ができない。

2011年7月21日木曜日

ipod touch 4GとWiMAXルーターWM3500RのWi-Fi接続が安定しない件 その3

WM3500Rでは以前からファームウェア2.0.0の不具合として、「複数台の子機を同時に使用する場合、無線LAN通信ができなくなる場合がある」という現象がメーカーからはアナウンスされていた。自分の場合、不具合発生直後はLAN内の別のPCからiPod touchへのPingが通る場合があり、この問題には該当しないと考えられた。そしてなぜか、前回の対処(DHCPサーバーのリース時間をゼロにする)で不具合がほとんど改善された。だが、それでもまれに通信ができなくなることがあったが、そこはWi-FiのOFF/ONで復旧させていた。その後、ファームウェア2.0.0の不具合への一時対処としてメーカーからアナウンスされていた「暗号化キー更新間隔をゼロにする」についても一応、試し始めたところだったが、そうこうしているうちにWM3500Rの新しいファームウェア Ver3.1.0 (2011/07/14)がリリースされたので、早速これに更新することにした。これに伴い、以前ゼロに変更した「DHCPサーバーのリース時間」や「暗号化キー更新間隔」などもすべてデフォルトの値に戻した上で、ファームウェア3.1.0にてiPod touchとの接続を再びテストしてみた。
数時間テストしてみたところ、WM3500RとiPod touchとの接続は安定していて、とくに問題は無いようだ。DHCPサーバーのリース時間もデフォルトの24時間に戻したが、今のところ以前と同じ問題は起こっていない。

連続PingにはPing Scope Lightがおすすめ。

エンドレスの連続Pingを実行できる無料App Ping Scope Light。マルチタスクに対応している模様で、連続Pingを実行したままアプリを切り替えてもバックグラウンドで動作が継続する。連続Ping実行中にアプリを切り替えるとPause状態になり、前面表示に戻すと再び動作が始まる。
無料でダウンロードできるPingツールのうち、連続Pingができるものは少ない。見つけた中では他にPing Liteがあるが、マルチタスクには対応していない。またせっかくの"Ping forever"オプショも、これを指定すると動作が安定せず、アプリが落ちてしまう。今回見つけたPing Scope Lightは元々連続Pingが目的のアプリで、こちらは落ちることもなく長時間安定して動作する。

2011年6月24日金曜日

洗濯物の部屋干しにクレベリンゲル

言う場所が無いのでここで言う。部屋干しの臭い対策に「クレベリンゲル」が絶大な効果がある。
洗濯物はいつも脱衣所に干し、除湿機を作動させてバリバリになるまで乾かしている。乾き足りないということはない。だが、汗をかいたり雨にぬれたりすると、着ている肌着や洋服から雑巾やカビのような臭いがしてくることがある。もしや自分か?いや絶対に違う。俺が雑巾の汁を分泌するはずがない。これは雑菌の仕業だ。酸素系漂白剤を使ってみたり、除湿機をプラズマクラスターのものに交換したり、ボールドやダウニーのような香りの強い洗剤や柔軟仕上げ剤も使ってみたが、この臭いにはどれもが無力だった。脱衣所にクレベリンゲルを置いてから、着ているものは一日中無臭で、汗をかいても臭ったりしない。クレベリンゲルの効果は劇的だ。ついでに隣の風呂場の臭いも消えた。
この商品、セールス方法がいまいちだ。クレベリンゲルは以前から家にあったが、何に効くのかさっぱりわからず、なんとなく玄関や廊下のあたりに放置してあった。「部屋干し」をもっと強力にアピールすればいいのに。でも、クレベリンゲルはちょっと高い。脱衣所くらいのスペースなら小さい方でいいと思う。2ヶ月間持つと書いてある。 
※二酸化塩素の安全性を疑問視する意見もあるようで、個人的には若干のカルキ臭も気になり開封後はちょっと目や喉にくる。リビングなど長時間過ごす場所には避けたほうが無難。

2011年6月14日火曜日

ipod touch 4GとWiMAXルーターWM3500RのWi-Fi接続が安定しない件 その2

前回の続きだ。結果から言うと解決した。(前回の記事:ipod touch 4GとWiMAXルーターWM3500RのWi-Fi接続が安定しない件 )
それでは、この問題の概要から。
ipod touchをWM3500RのプライマリSSID(aterm-xxxxxx-g WPA/WAP2-PSK(AES))に接続していると、早い場合10分くらい、遅い場合でも30分くらいでインターネットへのアクセスができなくなってしまう。だが、なぜかセカンダリSSID(aterm-xxxxxx-gw 128bit WEP)ではこの現象は出ず、接続は安定している。現象が起こったときは、無線LANの接続は切断されず、WM3500Rとipod touch間のIP通信だけができなくなり、同じ無線LAN内の別のPCからipod touchへのPingは通る。だがその別のPCでARPテーブルをいったんクリアし再度Pingした場合、PCのARPテーブルにはipod touchのエントリは自動的に現れず、Pingも通らなくなる。そして、PCのARPテーブルにスタティックでipod touchのMAC AddressとIPアドレスのエントリを手動で追加してやると、再びipod touchにPingが通る。だがipod touchとWM3500ルーター間のIP通信は復旧しないまま。復旧させるにはipod touchの設定画面でWi-Fiをオフ/オンするか、無線LANをわざと圏外にして再接続させる必要がある…。とこんな具合だ。
前回のテストでは、この問題が起こっているときに、ipod touchのWi-Fiネットワーク設定にある「DHCPリースを更新」をやってもべつに復旧したりすることはなかった。だが、今回同じテストをやっていたところ、「DHCPリースを更新」でWM3500Rとの間の通信が復旧する場合があることが分かった。ipod touchがDHCPのリースを自動更新しないのが原因だとする説もあるが、それなら24時間は異常は起こらないはずだ。しかし、俺の場合そうではない。今回はipod touchやiphoneからpingやtraceroute、ARPテーブルの表示ができるAppを見つけたのでこれらを使ってもう少し調べてみた。(これらのツールはいずれも無料Appなのがありがたい。)


ipod touchのARPテーブルを参照することができる「iNetUtility」。問題が起こっているときにも異常は見当たらず、ARPテーブル内にはWM3500Rののエントリ(192.168.0.1)がある。(192.168.0.6は同じ無線LAN内のNetbook PC)
 
 ipod touchからPing、Traceroute、Telnetができる「Ping Lite」。

問題が起こっているときは、デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1(WM3500R)へのPingが「No response」になる。

 WM3500Rからipod touch(192.168.0.7)へのPingも通らない。本当はWM3500RのARPテーブルがどうなっているか知りたいが、これだけは調べる方法がない。

問題が起こっているときの現象は、DHCPのリースが切れた場合に起こり得ると思われる現象と同じでもある。だが、WM3500RではDHCPサーバーのリース時間がデフォルトの24時間に設定されており、WM3500Rが正常ならこんな短時間でリース切れの問題が起こるはずがない。もしかすると、この現象が起こっているときは、ipod touchがARPブロードキャストに応答しないのではなくて、WM3500Rがipod touchのIPアドレス192.168.0.7をなぜかDHCPリース切れと勘違いし、ある無線LANポートから受信した192.168.0.7宛のARPブロードキャストを別の無線LANポートへ伝搬させることなく破棄しているのかも知れない。
確かな根拠は無かったが、WM3500R側でDHCPサーバーのリース切れ判断や、ARPキャッシュのタイマーに不具合がある気がした。そして、試しにWM3500R側の「詳細設定」→「LAN側設定」→「DHCPサーバ」→「リースタイム(時間)」がデフォルトで24時間になっていたのを、無期限の「ゼロ」に設定してみた。元々24時間になっているにもかかわらず、リース開始後の数分から30分間くらいで通信ができなくなるので、少々値を変えたところで変わるはずないとは思ったが、ゼロなら何か変わるかもしれない、そう思った。

そして、なんとこれで直った!
今のところ、ipod touchをWM3500RのプライマリSSID(aterm-xxxxxx-g)に長時間接続していても何の問題も起こらない。今まで数分~30分足らずで問題が起こっていたが、以前と同じ現象は起こらず通信は安定しているようだ。テストをはじめて5時間経ったが、Skypeもつながりっぱなしで安定している。もう一度言う。 WM3500R側で「詳細設定」→「LAN側設定」→「DHCPサーバ」→「リースタイム(時間)」がデフォルトで24時間になっていたのを、無期限の「ゼロ」に設定し、保存してWM3500Rを再起動した。それだけだ。WM3500Rの残りの設定はすべてデフォルトのままだ。
ちなみに、Windows PCでDHCPリース期限を確認すると、「無期限」という表示ではなく、136年後の2147年某日となる模様だが、これがWindows PCになにか問題が起こすことはないと思われる。
WM3500Rは自身がDHCPサーバーでもありLANスイッチでもある。しかし、ある無線LANポートから受信したARPブロードキャストを、DHCPサーバー的にはリース切れのIPアドレスだという理由で、勝手にブロックしてはならないはずだ。もしそういう仕様なら、LAN内のIPアドレスの重複をWindowsが検知する仕組み(Gratuitous ARPというそうな)が働かなくなってしまう。だから、そうではなくてipod touchがARPに応答しなくなっているのだ、という可能性もあり、WM3500R側で「DHCPサーバリースタイム」の設定変更をすることで偶然これの影響を受けなくなるのかも知れない。たとえばWM3500RのARPテーブルのキャッシュ時間は実はDHCPリースタイムに依存していて、DHCPリースタイムをゼロにすると、つられて自身のARPキャッシュが時間によってクリアされることもなくなり、たとえipod touchがARPに応答しなくなっていてもWM3500RはARPブロードキャストをする必要がなく問題にならない…とか。



ipod touchはどこで買っても同じ値段だが、WiMAXを新規契約する場合、ルーターはヤマダで1円なのでAmazonで買ってはならない。