いつのものか分からないカラーフィルムが発見された。ベロが巻き込まれているので何かが写っているに違いない。ちょうどカラーフィルムを白黒現像してみたかったところだ。いいものが発見された。やってみよう。
SPD 1:1希釈液で同じj感度ISO100の白黒フィルムと同じ条件で現像するつもりだった。ところが、現像液排出後、定着液と間違えてSPD原液を注入してしまった。しまった。二回現像してしまった。同じ伊藤園の容器だったのがいけない。
リールからフィルムを引き出すとハーフサイズのネガが現れた。子供が今より小さい。そういえばこんな服着てたっけ。3年前ぐらい前のフィルムだろう。てっきり真っ黒になっているものだと思ったが、それほどひどくない。一度停止した後なので影響が少なかったのか、それとも元々がISO100のフィルムだし、二回現像したからといって、激しく増感されたりはしないのかもしれない。カブリもないし、かなり濃い目だが白黒の像はいい調子だ。ベースも普通にカラー現像されたネガと同じくらい透明になった。例によってD80とマイクロニッコールでネガを複写してデジタル化。Paint.netでヒストグラムを見てみると、レンジいっぱいにトーンが広がっていて、かなりいい感じだ。今回は偶然だが、カラーフィルムはベースが濃いので、白黒現像する場合、わざと1段ぐらい濃い目に現像するとコントラストがあっていいネガが得られそうだ。
ヒストグラムの上下をカットするようにトーンを調整すると白黒らしい画像が得られた。粒状性も悪くないし、元のヒストグラムを見ると、ラチチュードが広くトーンが豊富なので、いかようにでも調整できそうだ。印画紙に焼くのは難しいと思うが、デジタル化して楽しむなら十分使える。ネオパンよりもDNPセンチュリアの方がはるかに安い。
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