事前調査で同店のWebで見たMamiya-6(5,800円)がまだ店頭にあった。とりあえず状態を確認させてもらう。レンズにはちょいカビ・クモリありだが、シャッターOK、蛇腹穴なし、二重像鮮明、巻き上げ・沈筒・距離計連動・レリーズ連動など機械の動作には異常は無い。店頭でさんざん弄くり回した末、確保を決定。
マミヤシックス V型
純正フード・ワルツ銘48.2mm径Y2フィルター付き
(強烈にカビ臭い革ケースも付属)
5,800円(渋谷K店)
背面に赤窓、左上に12枚/16枚を切り替えるスイッチがある。
軍幹部。左の巻上げノブの上には、フィルム種別をメモするためのパネルがある。
PANCHRO/H.S.PAN/ORTHO/COLOUR/INFRARED/EMPTY と書いてある。
カラーの表記がなぜこうなのか不明。
純正フード・ワルツ銘48.2mm径Y2フィルター付き
(強烈にカビ臭い革ケースも付属)
5,800円(渋谷K店)
背面に赤窓、左上に12枚/16枚を切り替えるスイッチがある。
軍幹部。左の巻上げノブの上には、フィルム種別をメモするためのパネルがある。
PANCHRO/H.S.PAN/ORTHO/COLOUR/INFRARED/EMPTY と書いてある。
カラーの表記がなぜこうなのか不明。
レンズはD.ズイコー7.5cm F3.5
セイコーラピッドシャッター B,1~1/500秒
店頭で触っていたときは6x4.5判のマスクが欠品していると思っていたが、
なんとマスクは内蔵式で、フリップ状にフィルム室内に格納されている。
セイコーラピッドシャッター B,1~1/500秒
店頭で触っていたときは6x4.5判のマスクが欠品していると思っていたが、
なんとマスクは内蔵式で、フリップ状にフィルム室内に格納されている。
ブローニーは好きだがRB67は重いので、手頃なスプリングカメラを以前から探していたところだった。セミ版専用の物や距離計が無い機種は面白くない。Mamiya-6はちゃんと連動距離計も内蔵している。持ち帰った後、外観を清掃し、ブローニーの裏紙を通して巻き上げを動作を確認。このカメラ、フィルムの装填方法が非常に難しい。オートマットでもスタートマーク式でもなく、完全な赤窓式でもない。1枚目だけを赤窓で合わせ、2枚目以降は自動的に巻き止めが働く仕組みだ。知っていれば簡単なのだろうがが、このカメラについて何も知らない俺は、巻き止めとカウンターの関係を理解するのに時間が掛かった。前のフィルムを取り出した後、巻き止め解除レバーが一度でも操作されていると、最初にリーダーを送る操作でカウンターが「1」から進んでしまう。すると、赤窓に裏紙の「1」が出る前にカウンターが「2」になり、そこで巻き止めが働いてしまうのだ。つまり、フィルム装填前には必ず巻き上げノブを回してみて、カウンターが「1」から進まないのを確認しておかなければならない。もし進んでしまう場合は、カウンターが一回転して「1」になるまで空送りさせておく必要がある。この手順を怠ると、フィルムを入れ直すにはダークバッグが必要になってしまう。シャッターチャージはセルフコッキングではないが、レリーズ後にはファインダー内に赤ベロが出て二重露出を防止するようになっており、巻き止め解除レバーを操作することで赤ベロも引っ込むようになっている。ふーん。よく出来ている。更には、ピント調整はヘリコイドではなく、距離計に連動して何とフィルム面が前後するという珍しい機構で、このバックフォーカシングの機構こそがMamiya-6の最大の特徴らしい。1940年から1955年の間に製造されたMamiya-6には、多くのバリエーションがあり、最終型ではオートマットとセルフコッキングをも搭載しているという。今回俺が入手したものは、各部の特徴から、どうやら1953年11月 (昭和28年) に発売されたというマミヤシックス Ⅴ型 であるらしい。ウィキペディア(Wikipedia)マミヤ・オーピーのカメラ製品一覧で詳しい分類を知ることができる。
さて、一通りの清掃とフィルム送りのテストを終えたが、やっぱり気になるのはピントが合っているかどうかだ。早速確認してみよう。ピントの確認には古い二眼レフから拝借したピントグラスを使用する。カメラを三脚に乗せ、カメラのピントダイヤルを無限遠いっぱいに回し、遠景に向ける。距離指標が無限側でストップするところでファインダーの二重像もちゃんと一致する。フィルム面位置に置いたピントグラスをルーペで観察してみるときれいにピントが合っている。良かった。問題なさそうだ。
レンズのカビ・クモリについては下手に手をつけると、ピントが狂ってしまう恐れがある。差し当たり、このままテスト撮影してみようではないか。明日晴れるといいな。
1 件のコメント:
「PANCHRO/H.S.PAN/ORTHO/COLOUR/INFRARED/EMPTY と書いてある。カラーの表記がなぜこうなのか不明。」
カラー(色)のスペルは、アメリカ英語は color、イギリス英語は colour です。
現在の日本ではアメリカ英語が標準なので color を学校で習い、実務で使いますが、戦前の日本では「必ずしもアメリカ英語が標準ではなかった」ようです。
「マミヤシックスの刻印を決める際に、関係者の判断で、イギリス英語表記が選択された」ということになります。
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