逆光時にはフレアが見られるが、カビ跡ののせいではなくて、元々こういう性能だと思われる。内蔵レンズフードはほとんど効果がないが、ハレ切りすると効果がある。
Nikon D700/ Ai Micro-Nikkor 200mm F4, F4
逆光時 内蔵レンズフードに手のひらでハレ切り
逆光時 内蔵レンズフードに手のひらでハレ切り
画面全体に空を撮影し、周辺光量をチェックする。開放では周辺光量落ちが見られるが、良い方だと思う。完全に均一になるのはF11から。
各絞りで撮影した画像を比べてみる。F4開放では甘く、絞ると良くなるが、シャープネスの最良範囲はF8~16の間。F22からは絞り過ぎで甘くなる。
このレンズ、マクロレンズなので仕方が無いと言えばその通りだだが、遠景の描写がとても悪い。このレンズは、1978年に発表されたマイクロニッコール初のインナーフォーカスタイプだが、遠景撮影時の性能はどうやら考慮されていない。設計上の基準倍率は不明だが、ピントリングに倍率表記のある1/10倍~1/2倍(約2.5m~0.71m)の間が、適正な撮影距離の範囲なのではないだろうか。無限遠では周辺部のぼやけがひどく、絞っても改善されないので、遠景では実用的ではない。
後ボケの点光源の輪郭には、前玉周囲の染みがモロに影響していて、見事にヘンなガタガタの形になっている。もちろん、近接撮影では十分にシャープな画像が得られるが、抜群かといえばそこまでのものは感じない。だが、このレンズの魅力が価格だけかというとそうでもなく、55mmや60mmよりもワーキングディスタンスが長くとれる点については利点だろう。俺は虫の撮り方は知らないが、このレンズなら虫が逃げない気がする。
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