2010年2月5日金曜日

オリンパス ペンEEのプログラム線図

ペンEEのプログラムEEが具体的にどう働くかについての情報を見つけることができなかったので、露出計や電球などを使って自分で調べてみた。シャッタースピードは二速しか無いので押してみればわかるが、絞りについてはEE時にシャッターボタンを押し込んだ状態で開口具合をチェックし、絞りをマニュアル設定した場合の開口具合と比較しながらF値を推測しなければならなかった。実際の動作には多少のばらつきがあり、毎回必ずしも同じ値に制御されるわけではないが、とりあえず下図のようになった。撮影時の参考にするために、F4~F22時の被写界深度(合焦範囲)も記入した。

オリンパス ペンEE(後期型 2速タイプ)のプログラム線図
赤線範囲外のEV値では赤ベロ。

許容錯乱円(CoC)はA4出力に対応したサイズだが、
L判程度の出力なら合焦範囲はもっとずっと広いはず。

ISO(ASA)100の場合、EV12までは低速側のシャッタースピード1/30秒が用いられ、EV13で高速側のシャッタースピード1/250秒へシフトする。ISO(ASA)200ではEV11まで低速側のシャッタースピード1/30秒が用いられる。絞りをマニュアル設定する場合は常に1/30秒となる。驚いたのは、今回入手したずたぼろのペンEEの示す露出値が非常に正確だったことだ。セレンが生きているだけでも幸運だが、このペンEEはどのEV値でも、反射光式の露出計で測った値とほぼ同じにシャッタースピードと絞り値が制御されていた。

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