ネガをデジタル化する際に以前から使っていた道具。
自作の木製レールにL 字型の金具でフィルムキャリアを取り付けたものだ。キャリアは、古いCanonのスライドプロジェクター用だという物を流用している。D80+マイクロ55mm+PK-3接写リング+ACクローズアップレンズNo.5を使い、ハーフ判のネガを等倍複写することができる。ちゃんとセットアップすれば画面の隅々まで非常にシャープに複写できる。しかし、何せ手製なので強度がイマイチで、作業時には微妙な歪みが生じるためピント合わせが難しい。その上、このキャリアはフィルムをセットするのが難しく、ケラレも生じやすい。ケンコーのスライドデジコピアも検討したが、内蔵レンズやキャリアが貧弱そうだ。
そういうわけで、ちゃんとした堅牢なベローズとスライドコピアの手頃なものを探していたところ出物があった。ニコンのベローズPB-5+スライドコピアPS-5を格安で落札。(3,100円)
蛇腹の角がボロボロだったので補修が必要だった。補修方法をググってみると、木工ボンドを水で薄めた液体に墨汁や顔料を混ぜて着色したものを塗布するのが一般的らしい。墨汁が無かったので木工ボンドに水とプリンタの顔料黒インクを混ぜた液体を作成。ボロボロの蛇腹全体に筆でペタペタ塗りたくった後、乾燥させるときれいになった。乾けばくっつく心配もなさそうだ。
このセットにはオマケレンズとして引伸レンズEL-Nikkor 80mm F5.6が付いてきた。レンズに内部にクモリがあり、使用不可能だという。確認してみると、確かに絞りの前後になるレンズ面にひどいクモリがある。分解清掃を試みたが前玉と後玉を外しただけでは絞りまでたどり着けず、当面あきらめることにした。
面白いのがこのアダプター。ニコンの旧型のリバースリングBR2を改造したもので、内側にL39マウント用のネジを切ったリングがピッタリはめ込まれ、2点でビス止めされている。前オーナーの手製もしくは特注品と思われる。L-Fアダプタと52mmリバースリングを兼用することができる不思議なパーツだ。これさえあれば、適当な引き伸ばしレンズをマクロ撮影用に流用することができる。
1 件のコメント:
初めまして。
このアダプターと同じものを、過去にオークションで入手しました。
M42バージョンもあります。
M42の方は、ペンタ純正の接写リングから部品を調達して作れると聞いています。
いずれも重宝しますね。
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