2008年11月3日月曜日

デジカメで複写したカラーネガの色補正方法

ペンFで撮ったカラーネガの取り込みには以前からスライドコピアとD80を使っている。ハーフ版の場合この方法で完璧な解像感が得られる。しかし、カラーネガの場合、オレンジマスクの除去と色補正の方法が難しく、ずっと研究し続けてきた。今までネガポジ反転後に暗部がオレンジ被りする現象に悩まされてきたが、スライドコピアに青いフィルターを貼り、WBを5000°Kで複写する方法でやっと解消することができた。



ペンF 38/1.8 DNPセンチュリア100

現在の方法

  • 複写時の光源は5000°K仕様のライトボックス
  • D80のホワイトバランスは5000°Kに設定
  • スライドコピアの散光板にゼラチンフィルターCC50Bを2枚重ねて貼って使う
  • マイクロ55/3.5+ベローズ・スライドコピアで等倍複写する。(Jpeg Large, 輪郭強調+1, sRGB) ヒストグラムを見ながら、RGBいずれも山裾まで完全にダイナミックレンジ内におさまるように露出を調整。
  • 複写した画像をPaint.netを使い、以下の順序で編集。
  1. ネガポジ反転する。少し青被りしたコントラストの低いポジ画像が得られるが、暗部の破綻は無い。
  2. R, G ,B 別々にヒストグラムを調整。各々がダイナミックレンジいっぱいになるように伸張する。
  3. ピンクの被写体は中間調が飽和して見える場合があるので、その部分が全体になじむまで、RGB全体のガンマレベルを上げる。
  4. 自然光で撮影したものは、Blueのガンマだけで色合いを調整する。蛍光灯下で撮影したものはGreenやRedのガンマも調整する。
  5. RGB全体のガンマで好みのトーンに。(3.の場合はやらない)
俺の技術や環境では、リバーサルやデジカメのようにコントラストが高く鮮やかな画像に調整するのは無理だが、今は、カラー写真の色なんて適当でいいだろう。という心境に至った。

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