2008年12月8日月曜日

D700試写

D700と子供をぶらさげて公園へ。D700のAFモーターはD80よりも強力で、AF 80-200/2.8sの重い鏡筒もガシガシ回る。AF80-200/2.8sは、取扱説明書に特記されているレンズの一つに該当する。ズームの望遠側かつ至近距離で撮影した場合、ファインダースクリーンのマット面の像とオートフォーカスのピント表示が合致しない場合があるという。このような場合は、マット面を利用してピントを合わせるように指示されている。今日のところは、望遠側の至近距離でもAFでのひどいピンボケは見つからず、MF操作必要はないみたいだ。(むしろ無限遠がちょっとあやしい)
期待どおり、D700のAF精度は優秀で、AF50/1.4DとAF80-200/2.8sについてはAF微調整の必要は無さそうだ。ちなみにD80の場合、キットレンズ以外、AFでまともにピントが合うレンズは珍しく、保障期間内に一度メーカーでD80本体を調整してもらったが、やはりAF50/1.4Dでは常に後ピンとなり、ファインダーから3~5cm目を離してAFロック後、カメラを後退させてシャッターを切る、という変な技まで体得せざるを得なかった。D80の場合精度が悪いというよりも、レンズ毎に一定のズレがあるだけなのだが、AF微調整機能が無いために苦悶したのである。D700にはAF微調整機能があり、この安心感といったらない。
D700のスクリーンはやはりボケ量が少なく、MF機には遠く及ばない。しかし、D80ではプチマグニ(DK-21M)をつけても曖昧で確認不可能だったピントの山が、D700では目を凝らしさえすれば何とか確認できる。測光やWB制御など多くの制御をスクリーン越しに行わなければならないAF機では、スクリーンの透過率を上げる必要があるのだろう。この仕様は仕方ないのかもしれない。視野外にあるフォーカスエイドの表示は極めて視認性が悪い。51点もあるフォーカスポイントの液晶表示はフォーカスエイド時には1点しか使用されないが、それらを使えば、視認性良く視野内で表現できる気がするのだが。


D700 AF80-200/2.8s ISO200

D700での初めての撮影だったので、ピクチャーコントロールはスタンダード、アクティブD-ライティングはオートで試してみた。D80のD-ライティングは撮影後の編集なのでほとんど使ったことがないが、D700では撮影前に設定するアクティブD-ライティングがあり、使ってみることにした。が、挙動がつかめるまではJPEG+RAW同時記録にしよう。ピクチャーコントロールのスタンダードは彩度はかなり高く、コントラストも高め。D80の仕上がり設定はカスタムを主に使っていたが、「ポートレート」も屋外で顔の陰影を柔らかくしてくれるので中々良かった。この日D700でもポートレートを使いたかったが、初期状態では使えなかった。「ポートレート」や「風景」は登録されおらず後でダウンロードする必要がある。ちょっと困ったのが、D700をUSBでPCへ接続するとマスストレージクラスのデバイスとは認識されないことだ。とりあえずPIXUS MP600のカードリーダがあるが、USB2.0には対応しておらず超遅い。先日USB2.0対応のSDカードリーダを買った際に、場所をとるのが嫌でCFスロットの無いものを選んでしまったのを後悔している。高いものじゃないので今度探して来よう。
フルサイズでの画角はやはり自然だ。DXでは焦点距離に対する画角とボケの感覚にどうにも違和感があり、50mm F1.4を「75mm F2」だと、どんなに自分に言い聞かせても、窮屈な圧迫感が付きまとっていた。
ああ。この開放感。何年待っただろう。イメージサークルいっぱいが使えることを、しみじみありがたく思う。

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