500mmのミラーレンズを以前から探していた。Ai時代になってからの新しいタイプReflex-Nikkor
500mm F8<
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(1984)はもっと小型で最近接撮影距離も短いが、中古価格は4.5万円を超えるので、俺にはかなり高価だ。旧タイプのReflex-Nikkor-C 500mm F8の場合、オークションではカビまみれの品物でも2万円以上、程度の良いものでは3万円を超える価格で取引されている。この品は、前オーナーの方によれば数年前に清掃済みで、外観も美品。2万円即決との事でなかなかの出物ではあった。
Reflex-Nikkor-C 500mm F8(1974-1983)
入手価格:2万円シリアル番号に対する詳細な生産時期は不明だが
生産本数から推測するとこの品は1979年頃に生産されたものではないだろうか。参考リンク
程なくして品物が到着。早速D700に装着してファインダーをのぞいてみたところ、無限遠のピントがちょっと甘い。うわ。こりゃ参ったな。後部に付属の純正L37c(UV)フィルターが付いているが、これを取り外すと更にひどくなる。ミラーレンズは温度変化の影響を考慮して、∞マークよりも少し回るのが普通だと思うが、この品はヘリコイドの停止位置と距離指標の∞マークがぴったり合わされていた。(このレンズの場合、ピントリングは∞マークより約14度回る仕様らしい) 前オーナーの方によると、最後の清掃は数年前、メーカー外の修理店で行ってもらったそうだが、果たしてこのように調整されてしまったのだろうか?修理店の名前は聞いていないが、俺が以前PEN-FのOHをお願いしたH店だと思われる。その際にはピントの調整は見事に完璧だったことを思うと、同店がこのような組み立てをするとは考えにくいのだが。光学ファインダーで不良を確信するには微妙なレベルなので、前オーナーの方も気づいていなかった可能性があり、今回は致し方ないものとしよう。貧乏性な俺としては、修理にお金を掛けるのは悔しいが、外観はきれいでカビが無いというだけでも、このタイプとしては状態は良い方だ。手に入れたからには仕方がない。ニコンのミラーレンズは表面鏡ではないので酸化によるクモリの心配はないし、磨けばピカピカになるに違いない。内部ゴミも多いので、一度SCか西大井のK店へ持ち込んでみようと思う。
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