2008年2月18日月曜日

フィルムスキャナ GT-8200UF


今使ってるプリンタは複合機のCanon MP600なのでスキャナはついてるが、ジャンク屋でEPSONのスキャナGT-8200UFを1050円で入手した理由は透過原稿ユニットがついてたからだ。
フィルムがスキャンできる。しかし、なぜか電源がついていない。DC24Vというあり得ないアダプタが必要だが、手元の12Vや15Vのスイッチング電源じゃ動かなかったので、ちょうど24VだったアルフィットVivi(電動自転車)のバッテリーで動作確認できた。
当初電源も入らず、いったんゴミ置き場に捨てたが、ちょっとくやしいので、やっぱり拾って来て2~3度分解OHしつつ、観察したところ、メカ部分はシンプルで壊れようがない構造で、基盤には破損や半田浮きも無いことから、コネクタやROMなどを抜き差し後、組み立てなおすうちに突然動き出した。
さっそくPenで撮った35mmハーフ版のネガをスキャンしてみた。


GT-8200UFの透過原稿ユニットでスキャン

ローソン0円プリントのL版プリントをMP-600でスキャン

おー動くじゃないか。結構いける!とは思ったものの、それは単にジャンクから救済した喜びに過ぎなかった。
まず、色がとんでもない。ネガカラーからスキャンしたものは赤カブリがひどく、コントラストも低く白トビや黒ツブレが激しい。あまりにもひどいのでサンプルは補正した物だ。とにかく画質はめちゃくちゃで、解像度はWebカメラ程度だ。第一、乳剤面じゃなくてベース面をセンサーに向けてセットするへんてこな仕様だ。逆もできるが画質は別に良くならない。どっちにしろボヤボヤだ。低解像度の300dpiですらヘンな縞模様とかモアレとか、虹色のノイズだらけだ。ニュートンリングとは違う。付属のキャリアを使って、原稿台のガラス面から2mmぐらい浮いた状態のフィルムをフィルムベース越しにスキャンする構造になっている。もしこのボヤボヤの状態が仕様だとしたらあり得ない。多少壊れていても不思議はないが、どうもこれがMAX性能のような気がしてならない。だとしたら、これで最大1600dpiなんてちゃんちゃらおかしい。ボケボケのでかいデータが出力されるだけだ。この構造でブローニーや4x5版用のキャリアと透過原稿ユニットもオプションであるらしいが、あり得ない。
オレは、1997年頃、EPSONのFS-1200とかいうパラレルI/F接続のフィルムスキャナをいち早く使っていた。GT-8200UFは2001年製らしいので、FS-1200の4~5年後だ。通常のスキャナ兼用とはいえ、フィルムスキャンについては多少の進歩を期待したが、スピードもとんでもなく遅いままだし、FS-1200より画質は遥かに劣る。
先日、最新の複合機、PIXUS MP970のフィルムスキャン画像をどこかで見かけたが、かなり良かった。
これこそ技術の進歩だ。MP600がつぶれたら、MP970にしよう。

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