以前、F2フォトミックで使っていたレンズだ。非Aiタイプのため、D700には取り付けることが出来ず、長らく眠っていた。D700に取り付ける場合は露出計さえ連動すればいいので完全なAi化は必要ない。今回、絞り環のいわゆる袴とよばれる部分を削って簡易Ai化してみた。ただ削るだけなので手順については割愛する。
New Nikkor 135mm F2.8(1975-1976年製造)Ai化される直前の太い鏡筒のタイプ。レンズ構成は4群4枚のエルノスタータイプ。フードは内蔵式。
ボディの露出計連動レバーと干渉する絞り環の一部を、マウント面の高さまで削った。カニ爪はこの時代のレンズを象徴するデザイン上重要な部品だが、加工が難しいので撤去せざるを得なかった。もちろん、機能上はD700にとって不要。
削り取った範囲は、カニ爪を外したネジ穴(上の画像の右側のネジ)の中心から最小絞り方向へ6.4mmのところを起点に解放側へ34.5mm。
F3ボディに取り付けた状態。
このレンズの場合、袴を削って作った切り欠き(露出計連動ガイド)と、ボディの露出計連動レバーの引っかかり部分が1mm程度あるのでうまく動作するが、袴の浅いタイプのレンズでは爪になる部品を追加してやらなければならないのかもしれない。F3はAi露出計連動レバーが可倒式なので、非Aiレンズは元々装着可能だが、この加工によりAi方式での開放測光が可能になる。D700では非CPUレンズ手動登録にて、レンズの開放F値「F2.8」を登録することにより、絞り値が絞り環の表示どおりにボディで認識されるようになる。
2 件のコメント:
同じレンズを持っています。是非、Ai化したいので削る範囲の情報をお願いします。
遅れて申し訳ありません。だいぶ以前の記事にもかかわらずご覧いただきましてありがとうございます。
当時の記録がないのですが、加工後の現物を採寸いたしましたので記事の画像を更新いたしました。
コメントを投稿