2009年7月4日土曜日

Reflex-Nikkor-C 500mm F8のテスト その2

Reflex-Nikkor-C 500mm F8の修理が完了。料金は15,120円。もちろん無限遠の件は調整済みで、光学系はそれこそ新品のようにピカピカに。結局このレンズ、元が2万円+送料千円なので全部で36,120円ということに。なんという贅沢。これとかこれとかこれとかこれが当たり前だと思っている俺にとってはこのレンズ、最低のコストパフォーマンスだ。以前同店で修理してもらったNikkor-UD Auto 20mm F3.5は、人生の半分を共にした愛着のあるレンズなので、こういうものなら修理代が惜しいとは思わないのだが。
ともあれ気をとりなおして、カリスマ修理店で最高レベルのメンテナンスを受けた(泣ける)Reflex-Nikkor-C 500mm F8を携えて試し撮りに。


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO1600 1/1600sec(手持ち)


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO1600 1/1250sec(三脚使用 ミラーアップなし)


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO800 1/2000sec(手持ち)


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO800 1/3200sec
(手持ち)
撮影場所:東京港野鳥公園/城南島海浜公園

軽量なのが裏目に出るのか、500mmともなると非常にブレ易い。ブレないための最低シャッタースピードが焦点距離ミリ分の1秒なんて言われたりするが、その話が通用するのは300mmぐらいまでだと思う。500mmは300mmなんかとは比較にならない程、とんでもなくブレ易い。手持ちの場合、1/2000秒が300mmレンズで言う1/30秒ぐらいの感覚で、ほとんどブレる。三脚の場合、シャッタースピードが高速でも微振動の影響が非常に大きいようで、下手をすると1/2000秒でもブレる。ミラーアップは必須だろう。サギの画像は1/1600秒、全体画像ではブレはわからないが、下の当倍画像を見ると間違いなくブレている。その上のカニの画像も心なしか微妙にブレているように見えなくもない。
描写については大口径EDレンズのようなキレは無い。単に解像度として見れば、80年代の廉価ズームの望遠側並かもしれない。口径食による周辺光量の低下も顕著で、絞りようがないレンズだけにどうしようもない。海面を逆光で写した画像では、周辺部のリングボケがC字型どころか、鏡筒によるケラレが半分以上にも及んでいるのがわかる。だが、色収差が無いのでクリアーで抜けが良い印象なのは確かだ。逆光でもコントラストは高く、画面周辺まで画質が均質なところなんかは、ニッコールらしい堅実な一面でもある。一癖どころか癖まみれのへんてこレンズだが、そこらへんの全てがミラーレンズの神秘的な魅力でもある。

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