2014年2月10日月曜日

雪が降った

土曜の夕方から降り始め、日曜の朝は都心でも20センチ程雪が積もった。雪国育ちの身からすれば、この程度で大雪などとは片腹痛い次第だが、何の備えもないこの地域では僅かな積雪で大騒ぎだ。雪の結晶はとても神秘的な形をしているという。それは知ってはいるが、この目で見たことはない。ベルベットのような布で掴まえてみたが、ものの一秒で融けてしまう。鮮明な画像を捉えるのは非常に難い。




Nikon D3100, EL-Nikkor 50mm F2.8, ベローズPB-5
ISO400, F8 ストロボ使用




Nikon D3100, AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
ISO100 (メジロの画像はクロップ)

2014年2月3日月曜日

SUNWAYFOTO DYH-66i ベルボン FHD-71Q

レベリングベースSUNWAYFOTO DYH-66iを入手。これ、以前から欲しかったが量販店では14,800円程度で売られていて、ちょっと高価なので買うには及ばなかった。だが、Amazonで並行輸入品として8,800円で売られているのを見つけてしまい、思わずポチッてしまった。届いた品は箱入り取扱い説明書付きの普通の新品で、量販店で売られているものとの違いは無いみたいだ。

SUNWAYFOTO レベリングベース DYH-66i
8,800円



付属品は取説(これ専用ではなく他のモデルも含めた簡易なもの)、1/4-3/8インチ変換ネジ、6角レンチ、それとシリコンクロスのような黒い布。ノブを含め、パーツはすべて金属製で精密感がある。メーカー保証書は無いみたいだが、SUNWAYFOTO製の製品はこれが初めてで、元々あるのかも知らないのであんまり気にしない。

1/4-3/8インチ変換ネジは裾のないイモネジのような形状をしていて、基部の1/4インチネジともに丈夫なステンレス製のようだ。

 メーカーページの写真では水準器の中心に+がプリントされているが、届いた品は円になっている。ちなみに、現在量販店に陳列されているものも同じこのタイプだったので、メーカー側の仕様変更だろう。水準器はかなり高感度で、後述のベルボンの雲台と同軸に取り付けると気泡が中心でぴったり揃うことから、精度についても信用できそうだ。
同じような製品は以前からスリックのレベリングユニットを使っている。スリックレベリングユニットの耐加重は以前は7kgとされていたが、後にメーカーの仕様が5kgに訂正された。DYH-66iの場合、耐加重15kgと表記しているページもあるが、現在のSUNWAYFOTOのホームページを見るとup to 10kg Max loadとなっている。なお、これより一つ大きいタイプのDYH-90は15kg対応となっているが、製品写真を見る限り上部に空転止めが無い。5kgを超えるような大型の機材なら、写真用の三脚に大型のレベリングベースを追加して平底の雲台を使用するよりも、最初からハーフボールのビデオ用三脚システムを使った方が良いだろう。



同じようなサイズの製品、スリックのレベリングユニットと高さを比較。DYH-66iの方が1センチくらい高い。
スリックレベリングユニットの上部1/4インチネジの根元には、付属の変換ネジの裾を逃がす窪みがないため、取り付ける雲台によっては隙間ができてしまったり、上部ネジが長すぎて適合しない雲台がある。また、スリックには雲台の空転止めがなく、パン操作にある程度抵抗が必要なビデオ雲台には不向きだ。SUNWAYFOTOには空転止めがあり、付属の1/4-3/8変換ネジも良く考えられている。上部ネジの根元には変換ネジの裾を逃がす窪みもあり、裾のある一般的な変換ネジを使った場合にも隙間が空くことはない。

底部:左 SUNWAYFOTO DYH-66i、右 スリックレベリングユニット
DYH-66i底部のシリアルナンバーは、水準器が+のタイプよりも桁数が少ないようだ。
操作感ではSUNWAYFOTOの方が精密感があり、グリスの粘性も高いので重い機材でも扱い易い。固定ノブを締めこんだ際のズレは、SUNWAYFOTOはほとんど無く、スリックはノブを緩めすぎていると、締めこんだときに水準器の泡が動いてしまう場合がある。

マンフロット410 ギア付きジュニア雲台を乗せた状態

ハスキー#1504 3Dヘッドを乗せた状態

皿のでかいジッツオ5型三脚でもDYH-66iの固定レバーは干渉せずにちゃんと回すことができる。なお、DYH-66iの固定レバーはL字のつまみ部分を引っ張って回すと、締め付け位置とレバー角度の関係を簡単に変更することが出来る。

ベルボン FHD-71Q
中古:8,400円

次はベルボン FHD-71Qだ。現行はFHD-71QNというモデルだが、こちらのFHD-71Qを中古品で入手。安く売られていたのは、チルト方向のロックが緩かったのと、コルクが黒く塗られてしまっているからだと思う。オイルフルードのビデオ雲台だが、カウンターバランスの機構が無く、どちらかと言えばビデオ用というよりもフィールドスコープやデジスコ向けの製品だ。FHD-71QはFHDシリーズ最大のモデルで、推奨積載4.5kgとなっている。このクラスだとマンフロットの小型ビデオ雲台を選択するのが一般的で、MVH-502とほぼ同価格の現行FHD-71QNを新品で購入する人は少ないと思う。去年手に入れたAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)と小型ビデオカメラ用に、写真用三脚で使えるコンパクトで頑丈なビデオ雲台を探していたものの、これというものが無く迷っていたところだったが、いかにも丁度手頃なものを見つけた。本格的なビデオ撮影は守備範囲外なので、俺にはこれで十分だ。

カバーを外してみる。チルトのロックは外側の輪っかを締め付けるだけの構造だった。

チルトのロックを直すには、単にこのネジを少し締めればいい。赤いのは元々ついていたネジ止めで、ペリッと剥がれるタイプではなく、粘度の高い接着剤のような物質だ。レンチをプライヤーで掴んで、六角穴をつぶさないように注意しながら強く回すと動いた。適当な加減に調整し、チルトのロックが回復。コマ締めの3way雲台のようにガッチリは固定されないが、この構造のビデオ雲台はおそらく皆こうなのだろう。500mmレンズがカックンしない程度には固定できるようになった。パン方向の粘りはやや固めだが、このモデルは元々こうらしい。やや使い込まれた中古品ながら動きは滑らかでムラもなく、望遠レンズやビデオ使用時には引っかかりや戻りのない快適な操作ができる。


おまけ。スリックのレベリングユニットに付属している変換ネジは、乗せる雲台によっては隙間が空いてしまう。(以前の記事)今まではワッシャーをスペーサーにしていたが、ヨドバシへ行ったついでに裾の薄いタイプの変換ネジを買ってきた。これはマンフロット製のパーツだが、裾が同じ形状でもっとネジが長いエツミ製のもやつも売っていた。

 

これで大丈夫。