2023年9月19日火曜日

川崎マリエンの夜景

有楽町にあるのはマリオンで、マリエンは川崎の東扇島にある施設である。川崎マリエンは川崎市港湾振興会館というのが正式名称で、タワー棟10階の無料展望室からの夜景が2014年に日本夜景遺産に登録されているそうである。そうである、と言いうのは、現地のエレベーター内にそのようなことが書いてあったからで、実は日本夜景遺産が何であるのかは全然知らない。ともあれ、川崎の工場夜景が見られるとのことだったので行ってみた。川崎マリエンの周辺は倉庫が多く、工場や市街地方面の撮影には望遠レンズが向いているとの事だったので、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRを持参したのだが、ワイド側の180mmでも長すぎた。望遠といっても、おそらく70~100mm程度が適しているだろう。超望遠レンズで切り取るのが面白いと思ってこのレンズを持参したが、テレ側で撮影した画像は残念なものが多かった。VRはOFFの状態で三脚を使用したが、大気の揺らぎと展望台のガラスの影響もあって、超望遠での長時間露光ではあまりシャープな画像を得ることはできなかった次第である。

f=180mm F8 ISO 200 1/3秒  WB自然光オート

f=180mm F11 ISO 64 10秒 4枚パノラマ合成後50%リサイズ(13837 x 2717 pix)

f=600mm F11 ISO 64 10秒


f=370mm F11 ISO 64 25秒


f=180mm F8 ISO 320 4秒


f=180mm F8 ISO 125 2.5秒
共通データ:NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 Nikon Z9
Adobe Photoshop 

一枚目の富士山のシルエットのみカメラJPEGで、あとはLightroomで加工している。AWBで撮影したものは、水銀灯の緑被りが強かったのでマゼンタ寄りに修正した。露光時間は控えめすぎたようで暗い画像が多く、現像時に露出補正で明るくして暗部を持ち上げ、かすみの除去のスライダーを目いっぱい上げてコントラストを整えるなど、結構な修正を加えてどうにか見られる画像になった。自分の撮影が下手なのは間違いないが、正直なところ工場方面への眺望はあまり良くない。どちらかと言えば、2枚目のパノラマ画像にした東京方面の眺望の方が面白いように思う。



 

2023年9月18日月曜日

INNOREL RM325C カーボン一脚

 一脚を新調したので動画を作成した。


INNORELブランドは、以前にLT324Cという三脚を購入したことがあるが、パイプ径の割に剛性が低く、ビデオ雲台でトルクを掛けた際の捻じれが大きかった。また、カーボンという割には振動減衰性が悪く、「10層東レカーボン」と表記されていたがパイプを爪で弾くと「ポテ、ポテ」という薄っぺらな音がして、最大径のパイプを力を入れて握ると僅かに潰れている感触があり、カーボンというよりも塩ビ管のような雰囲気だった。この三脚は持ち運ぶにはやや大型で重量もある。持ち運べないことはないが、サイズに見合う剛性がなければ体力の無駄でありくたびれ損でしかない。そういう訳で、LT324Cは使うのを諦めて返品してしまった。

今回の動画中でも言及しているが、証拠は無いものの今回のINNOREL  RM325C のパイプは前回のLT324C三脚とはパイプが違う気がする。爪で弾いた時の音が明らかに違う。2段目のパイプの音には「カキン、カキン」という感じの金属的な成分が感じられ、高級三脚メーカーのパイプとも音が似ている。ビデオ雲台が載せられることもある三脚とは違い、一脚には捻じれに対する強度はあまり必要ない。しかし、ただ垂直の加重を支えるだけの突支棒(つっかいぼう)というわけではない。一脚のもう一つの機能はカメラの前後の傾きを固定することによる縦ブレの抑制であり、脚に撓みがあったり振動減衰性が悪ければ、二つ目の機能を果たさないのである。今回のINNOREL  RM325Cは縮長がやや長いものの、サイズに見合う剛性感は感じられるので、コスパも含めて合格であろう。

タイムラプス

タイムラプス動画をNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRで撮ってみた。



2023年9月5日火曜日

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR 入手

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRを手に入れたので、このレンズについての動画を作成した。動画内では、フォトショップのスーパー解像度についても紹介している。


動画内で使用した画像

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR
f=600mm
Nikon Z9 F8 1/3200 sec ISO400
DXクロップ(5392x3592 19.37MP)

Photoshop スーパー解像度(10784x7184 77.47MP)

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR
f=600mm
Nikon Z9 F8 1/1000 sec ISO400
DXクロップ(5392x3592 19.37MP)

Photoshop スーパー解像度(10784x7184 77.47MP)

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR
f=600mm
Nikon Z9 F8 1/5000 sec ISO400
DXクロップ(5392x3592 19.37MP)

Photoshop スーパー解像度→8256x5504 45.44MPにクロップ
画角=1200mm相当

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
f=105mm
Nikon Z9 F5.6 1/200 sec ISO200
撮像範囲 FX

スーパー解像度(150MP)→8256x5504 45.44MPにクロップ


NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRにて

f=600mm
Nikon Z9 F6.3 1/200 sec ISO800

f=600mm
Nikon Z9 F6.3 1/250 sec ISO1800

f=600mm
Nikon Z9 F6.3 1/250 sec ISO1000

f=550mm
Nikon Z9 F8 1/200 sec ISO1000

f=600mm
Nikon Z9 F8 1/2000 sec ISO800

f=600mm(DXクロップ 900mm相当)
Nikon Z9 F11 1/1250 sec ISO400

f=180mm
Nikon Z9 F8 1/2500 sec ISO400

f=600mm
Nikon Z9 F8 1/1250 sec ISO400

動画の中でも言及しているところだが、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRの画質は良好で、色収差がまったく見られず絞り開放での周辺光量の低下もほとんど気にならない。絞り開放での色収差やコントラストも明らかに向上しており、常時F8で撮影していた先代の200-500に対して、こちらは絞り開放でも積極的に使える気がする。肝心の(解放ではなくF8時の)解像力についてだが、少なくとも先代AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR並かそれ以上であるとは見られるものの、大きな違いは感じられない。先代200-500が優秀だっただけに、同種のレンズで大幅な進歩というのは技術的に難しいのかもしれない。NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR Sのような大口径単焦点レンズと同等の解像力を期待するのは無理に違いないが、この要因は価格差によるものというよりも、むしろズームレンズであることによる技術的な壁であるように思う。仮にニコンが180-600 F4という仕様のズームレンズを開発したとしよう。価格も単焦点である場合の200万円を大きく超えるだろうが、それで到達できる画質は?というと、このNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRとの大きな違いを果たして期待することができるだろうか?つまり、そのようなことを妄想するくらいに、このNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRは良く出来ている。
あと、そういうことが良いのかどうかは分からないが、現像時のシャープの掛け方次第で解像感はどうにでもなってしまうとも言える。フォトショップでスマートシャープを掛ければ解像感は明らかにワンランク上のように見えてしまい、スーパー解像度を掛けて元サイズに縮小することで解像感を上げることも出来る。大口径単焦点との解像力の差というのは、そういった後処理でうやむやになってしまう程度のものに限りなく近づいている気がする。