2012年4月29日日曜日

D800Eとオールドニッコール

Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5(1977-1979)と、 Nikkor-S Auto 35mm F2.8(1967-1971)をD800Eで使ってみた。いきなりやりたかったことをやってしまうと後にやる企画がなくなってしまうが、気になるものは気になる。思った通りだ。やはりMicro-Nikkor 55mm F3.5は凄い。半世紀前に設計された、たった4群5枚で全群繰り出し式のAi Micro-Nikkor 55mm F3.5は、ナノクリにEDに非球面にインナーフォーカスなど、現代の技術の粋を尽くした9群12枚という豪華なレンズ構成を持つAF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDとも、こういった条件では解像力はほとんど変わらない。
Nikkor-S Auto 35mm F2.8、これもお気に入りのレンズだ。開放ではふんわりと味があり、青み掛かった涼しげな色も印象的な面白レンズだが、これもまた絞れば凄い。


 Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5(1977-1979)

 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED(2008-)
 ISO100 F8

Nikkor-S Auto 35mm F2.8(1967-1971)
共通データ
Nikon D800E, ISO100, ホワイトバランス=5000K
14bitロスレス圧縮RAW
ピクチャーコントロール:[SD]スタンダード(輪郭強調=0)

現像手順
Capture NX2(2.3.2)
ピクチャーコントロール=撮影時の設定(カメラ側にて輪郭強調=0)
ステップ1. ハイパス:0.7px, 描画モード=オーバーレイ, 不透明度=100
ステップ2. アンシャープマスク:適用量=50%, 半径=2%, しきい値=0
ステップ3. アンシャープマスク:適用量=50%, 半径=2%, しきい値=0, 描画モード=標準, 不透明度=50%

2012年4月23日月曜日

D800E、ちょっとだけテスト

あいにく週末は天気が悪く、せっかくD800Eが届いたというのにあまり良い画像が撮れなかった。CFカードとアイカップ(DK-19)を買いに秋葉原へ行き、ついでに細かめの遠景を撮影してきた。この日手持ちではISO100は厳しく、残念ながらISO400での画像だが、とりあえずこの画像で細部の解像感をチェックしてみる。

Nikon D800E, AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED
ISO400, F8, 1/250秒(手持ち)
14bit ロスレス圧縮RAWにて撮影
ピクチャーコントロール=[SD]スタンダード
ピクチャーコントロールの輪郭強調=ピクチャーコントロール[SD]のデフォルト値(=3)

Camera caibration:Camera Standard
レンズ補正:色収差補正,周辺光量補正=あり, 歪曲補正=なし
シャープ:Lightroomのデフォルト値(半径=1.0, 適用量=25, ディテール=25, マスク=0)
DSC_0051_lr_40-05-100-0.jpg(23.5MB)
上の画像にシャープを追加(半径=0.5, 適用量=40, ディテール=100, マスク=0)

Capture NX2
DSC_0051_cnx_HP07USM2-50.jpg(20.4MB)
ピクチャーコントロール=[SD]
ピクチャーコントロールの輪郭強調=0
ハイパス=0.7
アンシャープマスク:半径=2, 適用量=50% 
DSC_0051_HP07USM2-50_HP07.jp(22.4MB)
上の画像にハイパス=0.7を追加

Capture One 6(6.3.5トライアル版)
DSC_0051_co_r0.8-v180-tl1.jpg(22.4MB)
シャープ:Capture Oneのデフォルト値(半径=0.8, 適用量=180, しきい値=1)
 色収差補正:無効(できなかった)
露出補正 +0.5EV
.NEF→Adobe DNGコンバータ6.7RC→.DNG→Capture One→.TIFF→FSViewer→JPEG

View NX2、Capture NX2ともピクチャーコントロールのデフォルト値で撮影し、撮影時の設定のままRAW→JPEG変換した場合、出力画像はカメラJPEG-FINEとほぼまったく同じになる。ピクチャーコントロール内の輪郭強調パラメータには半径の指定がなく、デフォルトのまま現像すると、細部が強制的にぼかし消されたような線の太い等倍画像になる。被写体細部の解像感や表面の質感は丸つぶれだ。画像の目的がプリントすることだけならばこれでも構わないのかもしれないが、レンズやセンサーがいくら頑張ってたとしても、これではその性能を十分に生かしきれない。巷ではD800とD800Eの画像にはほとんど違いが無いと言われているが、メーカー側で設定しているデフォルト値がこれではそう言われて当然だろう。

Lightroom4のCamera Calibrationは、カメラ側のピクチャーコントロールの設定は無視するので、ピクチャーコントロール内の輪郭強調のパラメータは関係ない。デフォルトではView NX2やCapture NX2でピクチャーコントロールのデフォルト値のままRAW→JPEG変換した場合よりも眠い等倍画像になるが、線が細く細部はちゃんと解像された画像になる。出発点としてはこれが理想的で、ここからシャープをかけていけば、ピクチャーコントロールのデフォルト値やカメラJPEGよりもずっと解像感のある画像になる。D800Eに限らずD700のRAWデータでもそうだが、Lightroomは解像感を出せる反面、偽色や色モアレも出やすい。シャープフィルタの最適なパラメータはまだわからないが、上の例では半径=0.5, 適用量=40, ディテール=100, マスク=0 を追加してみた。

Capture NX2では撮影時にカメラ側でピクチャーコントロールの輪郭強調をゼロにしておくか、Capture NX2で読み込み後にピクチャーコントロール内の輪郭強調パラメータをに撮影時の設定の代わりにゼロにすることで、デフォルトの太い輪郭強調を避けることができる。このままではLightroomよりも眠い等倍画像になってしまうが、ハイパスフィルターを0.7で掛け、その次にアンシャープマスクを半径=2、適用量=50%で掛けると、等倍画像の解像感はLightroomのデフォルトとほぼまったく同じになる。Capture NX2では、これを出発点にして別のシャープを追加していけばいいと思う。上の例では試しにハイパス0.7を追加してみた。

最後のCapture One6はオマケ。俺は使い方もわかっていない。D800/D800Eにはまだ対応していない*が、トライアル版Adobe DNGコンバータをダウンロードし、RAWデータをいったんDNGに変換すれば現像することができる。デフォルトでシャープのパラメータがある程度の値に設定されており、読み込んだだけで透明感のあるすっきりした等倍画像になる。ニコンのピクチャーコントロールを真似る機能は無いようで、カメラ側のピクチャーコントロールやそのパラメータも一切関係ない。レンズ補正は使えるようだが今回のDNGファイルではできなかった。デフォルトではCapture NX2やLightroomに比べて暗い画像になったので、上の画像では+0.5段の露出補正をして他の画像と明るさを合わせている。デフォルトで程よいシャープがかかっているので、等倍のモヤモヤ感は無く、車の光沢やヘッドランプ、遠くの看板の文字など、読み込んだだけでいきなり質感や解像感が抜群だ。これが中判の画像だと言われれば、俺なんかだときっと信じてしまうだろう。

*2012年4月24日からCapture One 6.4にてD800/EのRAWに対応済みとのこと。4月26日現在トライアル版の提供もはじまったようだ。

アイカップは必需品。ヨドバシで買ったがアマゾンの方がちょっとだけ安い。

2012年4月21日土曜日

Nikon D800E

D800、D800Eは発売前からの予約が多く、当分は品薄状態だという。2月に予約した俺のD800Eは、4月12日の発売日から約一週間送れて今日届いた。現在、日本向けのD800Eは製造番号が20万2千番台~3千番台が多く出荷されているようだが、俺のところにに届いたD800の製造番号は「200736」と比較的若い番号だった。家事などが忙しく、開梱が夜になってしまったので今日はバッテリーを充電して寝ることにしよう。明日はちょうど週末なので撮影に出かけてみようと思う。


写真はNikon D800Eに、AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8Gと
縦位置グリップMB-D12を装着した状態


うわ!Amazonのアフェリエイトリンクを張ろうとしたら大変なことを発見した。AmazonのMB-D12は俺が注文した時よりもなんと4,220円も安くなっている。最近、当初よりも2千円くらい安くなっているのは薄々気付いていたが、今日見たらこの様だ。一体どういうことだ。しまった。先に届いたMB-D12は、本体がなければどうせ使えないので、本体がくるまで開けないで置いておこうと思った。だがとりあえず開けてしまった。MB-D12が届いたのは3月23日。あと1~2日以内に返品すれば全額返金だった。なんてこった。

2012年4月20日金曜日

Lightroom 4は箱が小さい

Adobe Photoshop Lightroom 4は試用版をダウンロード&インストールして使っていたので、製品版のパッケージを購入したとしても、箱もインストールディスクも必要ない。俺が必要なのはソフトウエアのシリアルナンバーだけだ。Amazonから届いたダンボール箱を見て、これは無駄だなと思いつつ、開けてみてちょっと驚いた。 
うわ。箱小っさ!
少しだけエコになっていた。

写真ではわかり辛いが、Lightroom 4の製品版パッケージは従来の半分サイズだ。
Capture NX2をはじめ。他社製の現像ソフトを使っている場合は乗り換え・特別提供版がお得
乗り換え・特別提供版を買っても、他社製ソフトはもちろんそのまま使い続けることができる

2012年4月11日水曜日

お花見

週末は子供たちがお花見をするというのでついて行った。花見といってもこの季節、どこへ行こうが大変な人出で混雑しているものだが、この公園の花見客はほんの数組。穴場と言えばそうかもしれないが、どちらかと言えば場末と言った方が当たっている。


NIKON D700, AF-S Zoom-Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
ISO200, f=70mm, F2.8