ラベル AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2008年12月5日金曜日

AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED

俺は、望遠レンズを使うような趣味とは縁が無いので、望遠といえば運動会専用のMFのAi ED300/4.5sぐらいしか持っていない。135mm程度ならキットレンズDX18-135/3.5-5.6Gのテレ側もある。このレンズはシャープでAFも優れているが、開放F値が暗く、周辺光量不足や発色の悪さは悲惨で、なんの楽しみも無い非常用レンズである。ニューニッコール135/2.8なども無いでもないが、Ai化されていないのでD80には付かない。現在、明るい中望遠としてはもっぱら、AF 50/1.4Dを常用している。先日二千円で入手したMFのAi 80-200/4sが、中々使いやすい焦点距離であることに気付いたが、MFのうえAEも使えない。現在、フルサイズへ移行する計画を着々と進行させているが、AF50/1.4D一本では中望遠域が物足りない。AFニッコールのこのクラスはチープなものばかりで、F4通しのプロズームは用意されていない。現代の高級ズームに手を出せる予算など俺にはあるはずも無いし、あっても貧乏症の俺が買うはずがない。
そこで、今回、F4時代の高級ズーム、AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s EDを入手。1988-1992年に作られたものでAF80-200/2.8の中では最初期のタイプになる。参考: ニコンのAF 80-200mm F2.8は4タイプあるそうだ。
D80にAF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s EDを装着

こ のレンズ、非Dタイプなのであまり人気が無いようである。AF 50/1.4D並の値段で入手。この頃のコーティングはまだNICだが、レンズ構成(11群16枚3ED)は、その後のAF-Dタイプ (1993-1997)やAF-D(new)タイプ(1997-)と変わらない。Dタイプでないので、SICでもないが、所詮中古品なのでコーティングの仕様なんかよりも、コンディションを心配する方が先である。幸い今回の品は、とりあえずクモリやカビも無く、内部ゴミも許容範囲だ。ピントリングが白く なっている以外は無傷で外観もきれいな品である。大口径の美しい描写と使いやすい焦点距離は、常用にはぴったりのはずであった。
だがこのレンズでかい。うっかりしていた。口径と画角しか考えていなかった。まあ、古いとはいえ、プロクラスの高級レンズである。人に見られたとして恥ずかしがることはない。でも重い。撮る分にはともかく、持ち運ぶには重過ぎる。一応、80-200/2.8としてはNikkor史上最軽量(1280g)らしい。

さて、気をとりなおして、軽くテストしてみよう。
今回比較した3本
AF---AF Zoom Nikkor 80-200mm F2.8s ED (フィルターなし)
Ai---Ai 80-200mm F4s(UVフィルター装着)
DX---AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)(UVフィルター装着)

D80 ISO100で撮影
元画像の中心部を拡大

80mm


135mm


200mm
テスト雑感
AF Zoom Nikkor 80-200mm F2.8s EDの開放F2.8時は甘い。絞り込んでいっても急激な変化はせず、2段絞ったF5.6で激シャープになり、そのままF16まで変わらずキープ。最小絞りF22ではコントラストが少し低下するが、ひどくもやっとするわけではない。
AF Zoom Nikkor 80-200mm F2.8s EDの80mm時は、シャープさはAF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)に譲る。
AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)については最新レンズなのでシャープだが、このレンズだけ発色がおかしい(露出も)。以前から気が付いていたが、他のレンズに比べると、全体が青緑掛かっていて暗く、UVフィルターを外すとさらに青みが増し、他のレンズとの色の違いが際立つ。
全体の中ではAF Zoom Nikkor 80-200mm F2.8s EDの135mm F5.6時が一番シャープでコントラストがある。驚くべきは、Ai 80-200mm F4sである。AF Zoom Nikkor 80-200mm F2.8s EDと比べてもほとんど遜色ないどころか、200mm F5.6時のコントラストの高さなど、むしろ勝っている気がする。EDレンズが使われていない分、少しの色滲みが見られるが、ED臭さが無く、UVフィルターが利いているのもあるだろうが、レンズ自体の発色が明るく華やかに思える。Ai 80-200mm F4sの光学系はAF化されなかったが、F4時代にこれがAF化されていたとしたら、今の俺にはベストオブ中古だったに違いない。

2008年10月11日土曜日

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sは神レンズか

2,100円で入手したAi Zoom-Nikkor 80-200mm F4S。言わずと知れた80年代の名品で、当時の定価は105,000円という高級品である。俺がテフノンだったあの頃、新聞社のカメラマンや金持ちの爺様などは必ずこの高級ズームを使っていた。果たしてどんなレンズだろうか。
同焦点域の現代のレンズは持っていないので、一部焦点域が重なるAF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)と比べてみた。周辺光量不足やプラマウントのせいで評判はあまり良くないが、最近の標準域ズームはどれも大差なく、いずれも極めてシャープなので比較対象には十分だろう。18-135に関する参考リンク

隣のビル
D80 ISO100/各々135mm付近で撮影

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S

F4

F5.6

F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)
F5.6

F8

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4SはEDレンズを使用していないので多少の色滲みがあるが、F4開放から十分シャープだ。現代のレンズAF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)にも大きく劣るようには見えない。また当然ながらAi Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sはフルサイズ用なので周辺光量低下は見られない。WBの設定は日中光に固定で、いずれもUVフィルターを装着しているが、AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)は少しアンダーで、色味が青緑がかっている。
以下は後ボケの比較。

Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S/ 135mm F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)/ 135mm F8

AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)はズームにありがちな二線ボケが見られる。Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4Sの方は自然で極めて良好。
ううむ。良いレンズなのは間違いないが、軽いD80に取り付けるとやたら重く、この固体はピントもズームも重いので縦位置グリップ無しでは保持できない。D80のスクリーンではピント合わせも辛い。今度F3とペンFで使ってみよう。飽きたらフルサイズ機が買えるまで眠ってもらおう。