2022年9月5日月曜日

赤外線写真について

ニコンの一眼レフ・ミラーレスカメラを使った赤外線写真についての動画を作成した。


SC72やIR76フィルターを使い、デジカメで赤外写真を撮り始めたのは2009年頃だった。たまに気が向いたら撮るといった程度で続けてきたが、カメラの機種が変わるたびに赤外フィルターでの写り具合も試してきた。動画では機種の違いによる写り具合の違いを重点に過去の画像を紹介している。また、ニコンZシリーズのミラーレスカメラが、赤外写真撮影には向いていないことも分かったので、この点についても動画内で触れている。

2022年9月撮影

フィルター無し

SC72フィルター使用

フィルター無し

SC72フィルター使用

フィルター無し

SC72フィルター使用

フィルター無し

SC72フィルター使用

フィルター無し

SC72フィルター使用

フィルター無し

SC72フィルター使用

共通データ:
Nikon D850, ISO400
ピクチャーコントロール[VI], ADL=Auto
Nikkor-UD Auto 20mm F3.5, F8.0
FUJIFILM SC72フィルター
撮影時WB=5000K, NX StudioにてWB補正

2022年6月16日木曜日

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

メーカー的には、「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」は、2006年に発売されたFマウントの「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」の後継品という位置付けだが、「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」は使ったことがないため、前モデルとの差異についてはわからない。個人的にはZ9の購入時に手放してしまった「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED」の代わり、という位置付けになる。

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S (2021)

Nikon Z9, NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S  F11(ピクセル等倍クロップ)

105mmのマイクロニッコールは、MFの「AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S」を持ってはいるがこれはあまりシャープなレンズではなく、マクロ撮影用途では「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED」を主に使っていたため、個人的には焦点距離が60mmから105mmに変更になった形になる。マクロレンズの焦点距離が長くなった場合の利点は、ワーキングディスタンスが長くとれることで、等倍時のワーキングディスタンスが「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED」では4.95cmなのに比べ「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」では13.4cmとなる。4.95cmと13.4cmの差は、被写体がレンズの影にかぶって暗くなってしまうかどうかという点だけではなく、虫が逃げるか逃げないかという点においては、大きな差が出る距離でもある。チョウやトンボなど、敏感な虫に等倍までにじり寄るのは難しいが、105mならば60mmより少しでも大きく撮ることができるし、動きの鈍い虫なら等倍まで簡単に寄ることができる。




NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sは、発売から1年近く経過しておりレビュー記事もあふれているのだが、性能面で特筆すべき点はやはり軸上色収差が皆無であることだろう。以前のマイクロニッコールでは、ピント面前後でボケの色付きが気になることも少なくなかったが、このレンズではピント面前後の像はただひたすらにすっきりとボケていくだけで、色付がまったく見られない。Zレンズに共通して言える特徴は、もはや収差をコントロールするために絞る必要は無いという安心感と、絞りを単純に露出と被写界深度のコントロールに充てることができるという自由な感覚だろう。そしてまた、この「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」もそういうレンズに仕上がっている。





















共通データ
Nikon Z9, NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
画質モード:高効率 画質優先RAW(14-bit)
NX Studio (Ver 1.2.0)

2022年4月11日月曜日

皇居外苑の八重桜

週末は最高気温が25℃を超え、暑い日になった。都内の桜の多くは葉桜になり散りはじめているが、皇居外苑の八重桜が見ごろを迎えている。

Nikon おもしろレンズ工房(1995) ぎょぎょっと20(Fisheye Type 20mm f/8)
ISO 64 ,F8 1/200秒

魚眼レンズの独特の歪曲は非常に印象的で、特殊なレンズではあるが意外に扱いやすい。このセミ魚眼レンズは固定焦点のためピントの調整ができず、本物の魚眼レンズに比べると画角もやや狭いため、本物の魚眼レンズが欲しいところだが、ニコンのZマウントでは今のところ魚眼レンズの発売は予定に無いようだ。魚眼レンズは元々被写界深度が非常に広く、AFはあまり必要無いため、機会があればMFタイプのAi Fisheye Nikkor 16mm F2.8Sを手に入れてみたい。

Nikon おもしろレンズ工房(1995) ぎょぎょっと20(Fisheye Type 20mm f/8)
ISO 64 ,F8 1/200秒

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S, ISO64 F3.2, 1/1250秒

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S, ISO64 F2.2, 1/1000秒

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S, ISO64 F2.2, 1/2500秒

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S, ISO64 F2.2, 1/2000秒

共通データ
 Nikon Z9, ピクチャーコントロール:[SD]スタンダード, カメラJPEG


2022年4月7日木曜日

Nikon Z9入手

ここしばらくフィルムカメラを楽しんでいたが、昨年11月初旬に注文していたNikon Z9が3月末日にやっと届いた。Nikon Z9は販売予約開始時から注文が殺到し、発売日の2021年12月24日に手にすることが出来た方はほんの一握りだったようだ。今注文しても手に入るのは数か月先になるらしく、現在は大量のバックオーダーが、少しづつ出荷されている状態と見られる。

 
Nikon Z9
装着レンズはNIKKOR Z 50mm f/1.8 S
SmallRig Nikon Z 9 専用 L型カメラブラケット 3714

ボタンイルミネーション

せっかく届いたZ9だが、発売から4か月が経過し巷ではレビュー記事なども出揃っているため、ここでは実機を手にした感想だけを述べたい。
これまで使っていたZ7IIで気になった問題の一つが、メディアスロットのカバーがバッグの中で勝手に開いてしまうことだった。ニコンは一桁機以外のレフ機のほとんどに、メディアスロットカバーのロックが無いが、メディアスロットカバーが勝手に開いてしまうことは稀だった。それらレフの機では、メディアスロットカバーがツルツルの蓋でしかないのに対し、Z6/7系の機種はメディアスロットカバーの上に指掛けの突起が付いたゴム張りのグリップが設けられており、これが運搬中にバッグの内壁に擦れることで簡単にメディアスロットカバーが開いてしまうのだ。ここが開いてしまうと防塵防滴の仕様も無意味になってしまい、メディアスロットカバーが破損する可能性さえある。Z7IIの購入後すぐにこの現象に気付いたが、その後も何度も起こることに閉口した。Z9ではメディアスロットカバーにちゃんとロックが設けられているため、これについては無用な心配となる。Z7IIのもう一つの問題は、操作性の悪さだ。Z7IIは、D850やそれ以前に使ってきたレフ機に比べると、物理ボタンが少ない上にiメニューやFnボタンの機能が限定的なため、直感的に素早く扱うことができるようにカスタマイズすることが出来ず、ニコンの上位機種らしからぬ操作性の悪さにひどく困らされた。Z9では物理ボタンスイッチが多く搭載されており、各ボタンのカスタマイズも幅広く出来るようになったため、操作性は劇的に改善されており、以前のレフ機を凌ぐ操作性の良さになっている。また、Z7IIはD850のミラーレス判とはとても呼べず、ボディの風情としてはレフ機で言うところのD7000番台クラスに相当するような雰囲気だが、Z9はレフ機でいうところの一桁機クラスのフラッグシップ機という位置付けのため、Z9の機能性と堅牢性を備えたプロ機然としたボディは、手にした際の満足感が高い。LANポートの装備やボディ単体でWi-Fi経由でFTPサーバーへのアップロードが可能な点なども有用性が高い。
Z9の機能で特筆すべきはAF性能だろうが、動き物が主体でない自分にとっては、AF-Cモード時の合焦表示がとても役立っている。親指AFで常時AF-C、という設定で以前のレフ機やZ6/7を使っている方も多いと思うが、Z7IIでは動かない被写体をAF-Cで合焦させても、AF-ONボタンを押し続けていると焦点が小刻みに暴れ続けてしまうことがあった。このため、一度のAF-ON操作でピントが合っているのか不安があり、自分の場合、普段の撮影のほとんどを占める動かない被写体には、AF-Sを使っていた。Z9ではAF-Cモード時の合焦表示に加え、止まっている被写体に対する合焦後の暴れも無いため、AF-C使用時の安心感が高く、これなら親指AFで常時AF-C+3Dトラッキングという設定でほとんどの場面に対応できるように感じている。Z9についての感想は今のところこれだけしかないが、これで十分であり、Z7IIに比べるととても使い易くなっており、D850に比べても使い易くなっている。
なお、Z9の価格は¥628,650と高価だったものの、これまで使っていたZ7IIボディとFマウントレンズ数本を下取りに出し、新たな支払い金額は18万円程度でZ9を手にすることが出来た。現在、手持ちのZレンズはNIKKOR Z 50mm f/1.8 SとNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの2本だけで、近代的なFマウントレンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRだけになった。子供の運動会やイベントを追いかけた過去十数年に対し、今では生活スタイルや主要な被写体も変わっているため、Zマウントついては高価な大三元ズームを揃えるつもりは無く、今のところ所望しているのはNIKKOR Z 20mm f/1.8 SとNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sの二本だけだ。しかし、今後発表が予定されている200-600mmもちょっと気になってはいる。



2022年3月19日土曜日

Minolta AUTOCORD (ミノルタオートコード初代 1955)

ミノルタオートコードを入手したので、これについての動画を作成した。

モバイル版のページをご覧の方は画面下の「ウェブバージョンを表示」で動画へのリンクが表示できます)

日本カメラ博物館では現在、特別展「いまも変わらぬ魅力 二眼レフカメラ展」(開催期間:2022年2月8日(火)〜2022年6月19日(日))が開催されており、「A to Z」と言われる非常に多くの国産二眼レフカメラおよび、ローライフレックス・イコフレックスをはじめとした海外製の二眼レフカメラが展示されている。もちろん、このミノルタオートコードや、所蔵されているたくさんの国産二眼レフを積み重ねた「二眼レフタワー」なるものも展示されており、当時日本に多く存在したガレージメーカーにより製造された、二眼レフカメラの供給事情を窺い知ることができるような展示になっている。ダルマ型の二連ヘリコイドを採用した廉価な機種では、自社ブランドのトリプレットレンズを搭載しているものが多く、高級機では4枚玉のズイコーレンズやニッコールなどが、メーカーの垣根を超えて採用されているのが面白い。ミノルタオートコードは、国産二眼レフの最高峰とも言われることもあるようだが、展示されている多くのカメラを見比べると、当時の国産二眼レフは、高級感や精密感においてはローライフレックスのそれよりも格下に思える。ただ、ミノルタフレックスやミノルタオートコードに使われている、ロッコールレンズは評判が良かったようで、現代になってデジカメの画像と比べてみても、非常にシャープなのが分かる。今回入手したミノルタオートコードは、操作系やシャッター・巻き上げなどに多くの不具合があり、修理が大変だったものの、撮影レンズの状態は悪くない個体だった。今回このオートコードで撮影した画像は、同じアングルでNikon Z7IIでも撮影しているので、フィルムで撮影した画像とデジカメで撮影した画像を見比べてみると面白い。

Minolta AUTOCORD











共通データ
Minolta AUTOCORD
ROKKOR 75mm F3.5
FUJI ACROS100II ミクロファイン1:1希釈 22℃ 10分30秒
絞り F16 または F3.5
複写カメラ Nikon Z7II
レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
Adobe Lightroom Classicにて階調反転・画像調整

Nikon 7II NIKKOR Z 24-70mm f/4 S











共通データ
Nikon Z7II,NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
f=32mm
ISO100 F9
ピクチャーコントロール:[MC]モノクローム
アクティブD-ライティング:AutoまたはOFF
カメラJPEG