2009年4月30日木曜日

蘇我の高炉

人気スポットだ。複雑な構造が緻密に入り組んだ巨大な物体が6x7向きだ。なんでも、近いうちになくなってしまうとの事。今のうちに自分のネガにも焼き付けておきたくて、休みの日に朝イチで出掛けた。時刻は午前9時頃。RB67の画像はフォトショップで空を焼きこんである。2枚目のD700の画像は、若干色調整し、コントラストを上げたもの。3枚目は無加工。

Mamiya RB67 SEKOR NB127mm/F3.8
NEOPAN100 ACROS
CanoScan8800F


Niko D700 AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED

80mmで撮影した2枚の画像をhuginを使って結合

2009年4月23日木曜日

ジャンクスキャナでパノラマ撮影 2号機

以前やった企画と同じだが、前回は途中でスキャナが壊れてしまい、鮮明な画像を得るには至らなかった。今回、新たに別のジャンクスキャナEPSON GT-9400UFを入手したので2号機を作成中。カメラ部分には、先日のジャンク引伸機・ラッキー3型のヘッドを流用することにした。





今回のEPSON GT-9400UF(USB2.0 3200dpi)の最大有効画素数は27200×37440pixelだが、解像度を上げると読取範囲に制限が出るため、実際には最大でおよそ140MP程度になる。たまたま透過原稿ユニット付きだがこれは必要ないので取り外す。カメラ部分はラッキー3型引き伸ばし機のヘッドを流用。広角用に50mmレンズを取り付けることを想定し、フリクションローラーのガイドレール先端が写り込まないように90度回転させて取り付けた。だが、ラインCCD基盤を取り付ける際、基板上の突起物がリヤボードと干渉してしまうことが判明。フランジバックをあまり詰めることができなかったため、50mmレンズは使用できず。レンズはEL-Nikkor80mm F5.6を装着。カメラの垂直回転軸はジャンクHDDの軸を流用。ガタツキがなく非常に軽い力で回転させることができる。カメラとスキャナのキャリッジを接続する棒にはスライド機構が必要なため、一号機(GT-8200UF)からむしりとったレールを使用。接続棒のキャリッジ側受け部分は、本来の原稿読み取りスリットに接続し、スリットを利用して固定位置をスライド式に可変できるようにする。画像のアスペクト比を適正にするには、キャリッジの往復範囲に対するカメラのスイング角を調整する必要があるからだ。
なんとか思った形状に組み立てることはできたが、今のところノイズまみれでまともな画像が得られない。電源投入時やEPSON Scan起動時に、ランプのキャリブレーション動作が実行されてしまうため、エラーを出さないためにはレンズにランプを近づけたりしてうまくだましてやる必要があったりして、動かすこと自体がなかなか難しい。適正露光を得るためのレンズの絞り値や、キャリブレーションのだまし方などを研究中。

2009年4月12日日曜日

RBとピンホールカメラの画像追加

ピンホールカメラの画像は周囲が流れているように見えるが、風が強かったせいで木の葉が揺れ、このように写ったものだ。


Mamiya RB67 SEKOR C 65mm F4.5
NEOPAN 100ACROS
CanoScan8800F



4x5インチ印画紙ピンホールカメラ
フジブロ光沢2号紙 露光時間16~32秒

2009年4月10日金曜日

イーゼルマスク入手

オークションでLPL製イーゼルマスクを1000円で入手。大四切用を入手したかったが、手頃なサイズのものは落札価格も上がるので断念。ちょっと大きいが、半切用を格安で落札。大が小を兼ねる場合には限度があるが、これなら許容範囲内だ。当初、マスクの下にある印画紙の押さえ金具と、左上角の余白調整金具が外されていた。部品は添付されていたが変形していて、元に戻すための修理が必要だった。ブレードも片方曲がって直角が狂っていたが、調整にて良好な状態に。スライドの動きも渋かったが、鉛筆で潤滑させてやるとスムーズになった。

LPLイーゼルマスク L505A 14x17インチ・半切用
1000円(送料1760円)

余白は5mm~15mmの範囲で調整できるが、構造上、縦横の余白は同一になる。余白は自由にはならないが、印画紙を決まった位置に置くためや、印画紙の平面性を確保するにはイーゼルマスクがあった方がいい。任意の余白を設けて印画紙の真ん中にプリントするには、ネガキャリアの穴の形状のままで焼くか、マスクを自作する必要がある。

2009年4月8日水曜日

RB67にて

ようやく銀塩プリントの環境ができた。ジャンク品と安物用品の寄せ集めだが、俺には十分だ。モノクロをいっぱい撮ろう。


2号紙か3号紙か

今のネガなら3号紙が妥当だろう。だが、やっぱりバライタは2号紙を買うか3号紙を買うか悩むが、多分3号紙を買うと思う。
俺は多諧調紙は使ったことが無い。フィルムは一種類しか使わないし現像も同じなので、印画紙も最初に2号紙か3号紙か決めてしまえば他にはいらない。現像では何も調整できない方がむしろ撮りやすい。

フジブロマイド 光沢3号紙

フジブロマイド 光沢2号紙

2009年4月6日月曜日

引伸用マスク

RB67の画面サイズ(56.0x69.5mm)よりもラッキー90M-Sのネガキャリアの穴の方が若干大きいので、ノートリミングでプリントしようとすると、コマの周囲に黒い縁ができてしまう。イーゼルマスクを使って印画紙の周囲をマスクしなければならない。RC紙の場合、余白は大きくとる必要が無いのでイーゼルマスクは2枚羽根のものでいいが、高級バライタ紙の場合は保存性や額装を考慮して1インチ程度の余白を作るのが普通なので、4枚羽根のイーゼルマスクが便利だ。だが、4枚羽根のイーゼルマスクは高いので、予算内で入手可能なのは2枚羽根のものだ。仕方ないのでバライタ紙用のマスクは紙で作ることにした。とりあ えず六切用のものを作成。

厚紙を印画紙の大きさに切って、6x7判のアスペクト比に合わせて窓を開ける。6x7用は長辺の余白を1インチにした場合に合わせて、短辺の余白を計算する。ついでに135用も作成。135用は短辺の余白を1インチにした場合に合わせて、長辺の余白を計算する。
墨汁で塗装。乾燥させると墨汁の水分で多少ヨレが生じたが、二晩ほど重石を乗せて放置したところ平らになった。六切だと印画紙に対する画面サイズはかなり小さく(152.2x188.9mm)なるので損した気がするが、あくまで高級バライタ紙用ということで。イーゼルマスクがまだ無いので、印画紙に乗っけるだけでプリントしてみた。角や直線部分は今のところきれいだが、紙なので取り扱いが面倒だ。金属やプラ板で作り直した方がいいだろうが、4枚羽根のイーゼルマスクを探した方が早いかもしれない。
紙マスクを使用してプリント
フジブロマイド
光沢3号紙(六切)

ワンセグ1890円

ワンセグって最初、何で携帯にしか付いてないの?って思った。しばらくすると単体の受信機も売られるようになったが、録画機能なんかがついてて無意味に高価なものばかりだった。シンプルで激安なこういう商品が売られる日を待っていたのだが、意外と早くその日が来た。単4乾電池4本で動作するワンセグテレビを1,890円で入手。飲料メーカーのノベルティグッズの土台として作られたような缶型の円筒形をしており、無駄の多い形状だがちゃんと映る。

2.5インチワンセグ液晶デジタルテレビ
ダイナコネクティブDY-1S25
Korea製

1,890円(秋葉原 A店)
電源:単4電池x4

値段を考えるとテレビとして動作するだけでも驚異だが、文字放送や番組表にも対応しており、イヤホンジャックもステレオ対応だ。手動だが4:3と16:9表示の切り替えも可能。電源が単4専用なのでACアダプタは無い。連続使用可能時間は3時間(アルカリ)だそうだ。いずれにせよ、ACアダプタが無いと不便なので、適当なアダプタを作成。



液晶バックライト最大、ボリューム最大で電流を測ると275~279mAの様子なので、5.6V 500mAの携帯電話用の充電器を流用。ダミー電池はサインペンの筒だ。5Vのスイッチング電源でも動作したのでUSBのバスパワー(5V,500mA)でも動作すると思われるが、充電池(4.8V)で動作するかは不明。

2009年4月3日金曜日

自作 引き伸ばしタイマー

引き伸ばしタイマーを作ってみた。というか、正確にはタイマー部分は作っていない。そんな難しい物をつくる技術は俺にはない。実はこれ、以前、別の目的で作ったケーブルそのまんまだ。秋月電子のSSR(リレースイッチ)にACプラグ・ソケットと、シリアルポートへつなぐコネクタがつながっているだけのものだ。リレーの入力は、DTRと信号グランドに接続されている。
実はこのケーブル、以前これをCiscoルーターのコンソールポートやAUXポートに接続し、自宅サーバーの電源をコントロールするという用途に使っていた。サーバーからcronで一時間毎にルーターにtelnetして、再起動スケジュールのキャンセルコマンドと、1時間30分後の再起動スケジュールコマンドを投入しておく。もし、サーバーがフリーズした場合、cronも停止するので、ルーターの再起動スケジュールはキャンセルされずに1時間30分以内にはルーターは再起動を遂行する。ルーターの再起動中は、Asyncインターフェースもダウンするので、それに連動してサーバーの電源がリセットされる仕組みなのだ。実際に発動したこともあるが、サーバーが安定しているので今は使っていない。
今回、リレーの入力は、PCのシリアルポートに接続する。シリアルポートをOpen/CloseすることでAC電源のON/OFFするのだ。

あとは、Comポートをオープンし、タイマー秒数後にクローズする簡単なプログラムを作ればいいだけだ。とはいえ、プログラムは何年もやってないので素人同然だ。1秒以下には対応していない。ナントカ.hはこれら全部が必要かどうか不明。とりあえず動いた。引数にゼロを入れるとエラーが出るが気にしない。

stimer.c (Linux用)
#include <stdio.h>
#include <sys/types.h>
#include <sys/stat.h>
#include <sys/ioctl.h>
#include <fcntl.h>
#include <termios.h>
#include <unistd.h>

#define PORT "/dev/ttyS0"
int main(int argc, char *argv[])
{
int fd;
int tval;
struct termios oldtio, newtio;
fd = open(PORT, O_RDWR);
tval = atoi(argv[1]);
sleep(tval);
close(fd);
return 0;
}

たとえば、10秒間スイッチONにする場合は、stimer 10 として実行する。ただし、このままでは一回実行すると終了してしまう。引き伸ばし作業の際、PCのディスプレイを点灯させておくわけにはいかない。一回実行したらあとは数字を入力してエンターを押すだけにするとか、任意でON/OFFする機能も必要なので改良した方がいい。

stimer.c 改良版(ディスプレイ無しで連続操作できるようにした)
  • ./stimer で実行
  • 1~998 Enterでタイマー秒数間スイッチON
  • 0 Enterで連続ONまたはそれのOFF
  • 999 Enterで終了

#include <string.h>
#include <stdio.h>
#include <sys/types.h>
#include <sys/stat.h>
#include <sys/ioctl.h>
#include <fcntl.h>
#include <termios.h>
#include <unistd.h>
#define PORT "/dev/ttyS0"

int main(int argc, char *argv[])
{
int fd;
char tstr[4];
int tval;
tval = 0;
char w[2];
struct termios oldtio, newtio;
while (-1)
{
printf("<1-998> interval\n");
printf("0 Continuous ON\n");
printf("999 Quit\n");
fflush(stdin);
scanf("%3s", tstr);
tval = atoi(tstr);
if (tval == 999)
{
return 0;
}
if (tval == 0)
{
fd = open(PORT, O_RDWR);
printf("ON\n");
printf("input 0 to turn OFF\n");
scanf("%1s", w);
close(fd);
printf("OFF\\n");
}
else
{
tval = atoi(tstr);
fd = open(PORT, O_RDWR);
printf("ON %d secsn",tval);
sleep(tval);
close(fd);
printf("OFF\n");
}
printf("\n");
}
return 0;
}

2009年4月1日水曜日

フォーカススコープ

この前買ってきたISE製のフォーカススコープは鏡のクモリがひどかった。それだけではなく、どうもピントがおかしい。十字の指標が見えるように視度を調節し、粒子が見えるようにピントを調節すると、台板上の像がピンボケになる。キャビネ程度の倍率では精度が出ないのだろうか?いや、LPL製の同じ形のものを昔使っていたがそんなことはなかった。ともあれ、怪しいものを使うのは嫌なので、お店で交換してもらった。ピントの件は言わずとも、クモリということで二つ返事で返品に応じてくれた。クレームする気などない。今どき、こんな物を何種類も売っている店は珍しいし、むしろ感謝している。今度はエツミ製の物をいただいてきた。なぜ手堅くLPL製にしないのか?それはLPL製のものが2,700円と千円近く高価だからだ。有楽町B店の暗室用品コーナーには、Y店で品切れになっているような地味な商品がひっそりと置かれていたりする。他店で探し物が見つからないときは頼りにしている。

エツミ フォーカススコープ E-129 1,830円(有楽町B店)


これは表面鏡ではなく普通の鏡だ。もちろんクモリは無い。六角形の青い指標や鏡の固定方法がLPL製のものと酷似しているが、LPL製のものは鏡筒以外が金属製なのに対し、エツミ製のこれはすべてがプラスチック製だ。土台の底にオモリの鉄板が貼り付けてある。この形のものは見かけはどれも同じなので、どこか一社でOEM生産されていると思っていたが、手にとって見ると同じでは無い。いずれにせよ、この形状のものはあくまで簡易型であり、画面の端までチェックできるのはもっと高級なタイプになる。
さて、気になる精度だが、引き伸ばしレンズや拡大率を変えてピントをチェックしてみたが、今回のエツミ製の物については、全く問題は感じられなかった。最初からこれにしておけばよかった。

引伸機2台目 キタ

千円で落札したラッキー90M-Sが到着。実はこれ台板が無い。オークションの出品画像には支柱と本体しか写っておらず、台板が無いのは明らかだった。いくら安くても、大物なので送料もかかるし、届いてから使えないことがわかっても処分に困る。誰もがそう思うのだろう。そういうわけで、開始価格の千円で落札できた。

ラッキー 90M-S 台板なしジャンク品:1000円(オークション)
送料:2600円
出品者がリサイクルショップの方だったので、支柱とヘッドの分離方法をご存知なかったのだろう。巨大な箱にこのまま入って送られてきた。台板の他、ネガを引っ掛けるフックが片方欠品している以外、機械的には変形や破損は無く良い状態だ。電気コードは全滅。あちこち断線しており、ビニール被覆もひどく硬化しているので全交換が必要だ。付属の35mmネガキャリアは錆びや汚れに加え微妙に変形もあり状態が悪い。ネガキャリアは90M-S用の新品35mm用・6x7用を入手済みだ。


電気コードをすべて交換し、その他も分解して清掃する。コンデンサーレンズと散光板もピカピカに拭き上げる。

支柱の底部。この穴に合うボルトを探さなくてはならない。かなり太い。台板を貫く長さのものが必要だ。いくつか試してみたところ、M12というサイズであることが判明。8cmぐらいの長さの物を入手した。続いて台板の作成に入る。メーカー仕様によると標準台板のサイズは590 x 485。部屋にあったちゃぶ台が590x470でほぼぴったりのサイズ。

このちゃぶ台、何年前から使っているんだろう。どこから持ってきたのだろう。気付いたら部屋にあった。昔一人暮らしの時、家具といえばこれしかなかった。今はねんどやお絵描きなどの台として時々使われている。世話になったちゃぶ台だが、新しい役目を与えよう。木工用の太いビットが見当たらないので細い穴をいくつか空けて大きな穴を空ける。

このちゃぶ台、壊れない程度の強度はあるが、支柱とヘッドを取り付けると重みで反りが生じてしまう。支柱がやや手前に傾いてしまうので名刺5枚にて調整。

ついに完成。写真には写っていないが、ちゃぶ台なので折りたたみ式の足がある。試しに6x7のネガを投影してみたところ、四隅のピントはぴったりだ。偶然だが素晴らしい精度だ。このまま使える。
EL-Nikkor 80mm を装着し、6x7判のネガからキャビネ判をプリントしてみた。RB67の画面がラッキーのネガキャリアよりも小さいため、コマの周囲に黒い縁取りができてしまう。ネガキャリアを削ったりしてわざわざこういう焼き方をする場合もあるようだが、なにしろ周囲の縁取りが均等になるようにネガをセットするのが非常に困難で、ほぼ不可能とも言える。それに俺はこの焼き方は見苦しいので好まない。困ったなあ。イーゼルマスクが必要だ。
フジブロ2号紙だが、どうだろう。上は400PRESTO SPD1:1、下2枚は100ACROS ミクロファイン1:1のネガだ。いずれももう少し硬調でも大丈夫だろう。次回は3号紙でプリントしてみよう。