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2010年7月12日月曜日

フィルムスキャナ

以前使ったジャンクスキャナEPSON  GT-9400を使って引き伸ばし機でセンサーに直接画像を投影してみた。もちろんまともな画像は得られなかったが、この実験には意味がある。フラットベッドタイプのフィルムスキャナは、どの機種も画像が甘い。原稿からセンサーまでの光路が複雑で、原稿とセンサーの間にはレンズのほかに、原稿台ガラスと4枚の表面鏡がある。この構造ではどう考えても画質が悪いに決まっている。枚数は定かではないが、フィルム専用機でも光路に鏡が入っていると思う。要するに、ラインCCDセンサーに画像を直接投影しても画像が得られることを確かめてみたかったのだ。



得られた画像

得られた画像はピントもアスペクト比もめちゃくちゃだし、これでは実用にはならないのだが、これはあくまで実験である。imacon社製で現在はハッセルが販売しているFlextightというスキャナは、ミラーもガラスもないこういう構造である。当然、非常にシャープな画像が得られるわけだが、とてつもなく高価なのである。願わくば国産E社C社ででこういうスキャナを商品化してほしいものだ。ミラーがない場合、おそらく筐体の厚みが40cm程になると思うが、ほとんどの構造は変更する必要がないはずで、鏡4枚とガラス1枚をなくすことで部品代が減らせるではないか。筐体が大型化する分、プラスチック代と梱包流通経費が掛かるかもしれないが、部品代が減る分で現在と同程度の値段で販売できはしないだろうか。

2009年6月19日金曜日

PEN-F にて(カラー)

ペンFでのカラーも久しぶり。いつも38mmレンズしか使わないが、今回は100mm/3.5で撮ったものも混じっている。









オリンパス ペンF
F.ズイコー 38mm F1.8/E.ズイコー 100mm F3.5
DNPセンチュリア100

ハーフ判フィルムのスキャンはCanoScan8800Fでは満足な解像感が得られない。
デジタル化の方法はいつも通りだ。D700にベローズ・スラ イドコピア、Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5を使用。近距離収差補正機構の無いAi Micro-Nikkor 55mm F3.5では、倍率が2倍にもなると像側の像面湾曲が顕著になり、周辺部のボケがひどくなる。これを回避するために、レンズはBR2リングでベローズ先端に逆付けしている。照明は5000°Kのライトボックスだが、更にスライドコピアに青いゼラチンフィルターを貼る。これを貼らないと複写画像ではBlueのヒスト グラムがハイライト側で飽和し、ネガポジ反転後に暗部がオレンジ被りしてしまうのだ。撮影時のホワイトバランスは5000°Kに、ピクチャーコントロールでは シャープを標準+2程度、コントラストは最も高い値に設定。複写時はD700の背面液晶で、一枚一枚RGB別のヒストグラムを確認し、RGBいずれも飽和やツブレがないように露光を調整。複写が終わったらphotoshopでネガポジ反転し、ヒストグラム上下の階調の無い部分をカット(自動レベル調整)。 RGB全体のガンマレベルで画像の明るさを微調整した後、ガンマレベルのBlueだけ操作し、ホワイトバランスを調整する。カラーはモノクロより少し手間 が掛かるが、本当に骨が折れるのはカラーもモノクロもphotoshopでのゴミ取りだ。複写時にホコリについては細心の注意を払っているが、やはり小さ なホコリは残ってしまうのだ。

2009年2月7日土曜日

CanoScan 8800Fで135判(モノクロ)スキャン

CanoScan 8800Fで135判のモノクロネガをスキャンした画像と、D700とスライドコピアで複写した画像を比べてみた。なお、フィルムはネオパン400プレストをスーパープロドール現像液でISO1600に増感したものである。

CanoScan 8800F
   
CanoScan 8800F 4800dpiでスキャンした画像(4480x6032 pix)を、長辺がD700の画像と同じサイズ(3161x4256 pix)になるように縮小

D700+スライドコピアでネガを複写
  
D700 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED スライドコピアPS-2(2832x4256 pix)

スライドコピアの画像の方が粒子がはっきりしており暗部のトーンも良好だが、画面周辺部にスライドコピアの枠のカゲリによる光量ムラが出てしまった。
CanoScan 8800Fは最大解像度でスキャンしている。画像は27MPにもなるが、サイズの割に含まれる情報は少ないため、画像を12MPのD700並に縮小している。それにも関わらず、画像全体がぼんやりしている。暗部のトーンも潰れてしまっているし、ハイライトも飛び気味だ。暗部が潰れることからもわかるが、上の画像では下側の暗部がネガ素抜け部分と区別できずに、コマの端を検知できない。このため、ネガ上のコマの大きさは24x36mmだが、長辺方向が31.92mmしか読みこまれていない。(EPSON機では、コマ検知をOFFにして6コマスリーブ全体の画像からクロップ出来たので、このような問題は回避できた*)
CanoScan 8800Fはフィルムスキャン専用機ではないため、比較的輝度差の少ない反射原稿でも十分な階調を得るために、フィルムスキャン時のダイナミックレンジに制約が出るのだろう。当たり前だが、D700のようなデジカメでは被写体を直接撮影するために作られているので、フィルムの複写には最適とは言えないが、どんなに濃淡の激しいフィルムでもヒストグラムを見ると使われてる階調はダイナミックレンジ全体の半分程度しかなく、トビ・ツブレなどありえない。(逆に眠い画像になるため、ヒストグラムの上下の何も無い部分をカットする必要がある)
CanoScan 8800Fの135判スキャンは不満だ。トーンもシャープネスも両方不満だ。しかもモノクロの場合なので、カラー主体に使うとしたら更に不満だろう。

*後日、CanoScan8800FでもEPSON機同様、コマ検知をOFFにして6コマスリーブ全体の画像からクロップする方法が判明した。

2009年1月31日土曜日

フィルムのデジタル化 CanoScan 8800F vs スライドコピア

フィルムをデジタル化する場合の方法についてこの1年間研究して来たが、概ね結果が出た。

ハーフ判
CanoScan 8800Fの最高解像度4800dpiでは高精細な画像を取り込むことはできない。L判サイズ印刷用程度なら十分だが、それ以上は無理。D80とベローズ・スライドコピア、マイクロニッコール55mm F3.5との組み合わせで複写する方法により、A4印刷にも十分な極めてシャープな画像が得られる。
撮像素子がフルサイズである
D700の場合には、マイクロニッコール55mm F3.5をBR-2リングでベローズ先端に逆付けすることによりちょうど2倍相当の倍率となりまた、像面湾曲の影響による周辺画質の低下を回避できる。これでD80の場合と同様、画面周辺部まで極めてシャープな画像が得られる。

135判
CanoScan 8800Fは、最大解像度4800dpiで読み込むことで辛うじてA4印刷も可能なある程度シャープな画像が得られるが、ハイライトの飛びや暗部の潰れが起こりやすく、輝度差のあるフィルムでは諧調表現に不満がある。D80とベローズ・スライドコピア・マイクロニッコール55mm F3.5で複写する方法では、これよりもずっとシャープな画像が得られる。フルサイズのD700の場合、近距離収差補正機構のないマイクロニッコール55mm F3.5では、像面湾曲により周辺画質に問題が生じる。AFマイクロ60mmF2.8Gを用いることで、画面周辺部まで極めてシャープな画像が得られるが、等倍以上に倍率を上げることができないため、枠が写りこんだりフレーミングがシビアになったりして利便性に欠ける。利便性を考慮すればCanoScan 8800Fを使うことになるだろう。

ブローニー
CanoScan 8800Fを使えば、6x7判・2400dpiで30MPのスキャン画像が得られ、A3印刷にも十分なシャープな画像が得られる。最高解像度の4800dpiでスキャンし、30MPに縮小すれば、僅かながら更にシャープな画像が得られる。ハイライトの飛びや暗部の潰れが起こりやすく、輝度差のあるフィルムでは諧調表現に不満がある。
デジカメでネガを複写する方法ではブローニーの高精細画像を生かすことができないが、思ったより実用的な画像が得られる。

参考画像(ハーフ判ネガの場合)

D80+ベローズPB-5+スライドコピアPS-2+マイクロニッコール55mm/3.5
全体画像 2592x3872(3.56MB) の中央部分拡大


CanoScan 8800F 4800dpi
上と同じ部分の拡大

CanoScan 8800Fでハーフ判スキャンその2

前回の続きである。CanoScan 8800Fでハーフ判ネガをスキャンしたが、ボケ気味に見える。ネガキャリアに挟まずに原稿台ガラス面に直置きして比較してみた。残念ながら、何ら違いは無い。ハーフ判に関してはネガをデジカメで複写した方が遥かにシャープだ。ライカ判についてはまだテストしていないが、この分だとA4印刷用のスキャンが実用になるかならないか、といったところだろう。

全体画像
PEN-F zuiko 38mmF1.8
DNPセンチュリア100
2592x3872 pix


ネガキャリア使用

ネガのベース面を下にし、ガラス面に直接置いてネガキャリアで押さえたもの

ネガの乳剤面を下にし、ガラス面に直接置いてネガキャリアで押さえたもの
(スキャン後鏡像に加工)


CanoScan 8800Fでハーフ判スキャン

CanoScan 8800Fでハーフ判フィルムをスキャンしてみた。予想通り、2コマ1組としてしか認識されない。左右のどちらか一枚を指定し、手動で1コマづつ範囲指定して取り込むしかない。
CanoScan 8800Fの画像はかなり不満。スキャン時のピント面がおかしいのか、細部はボケボケだし、粒状感もまったくない。最大読込解像度の4800dpiでも、ハーフ版フィルムの凝縮された情報を読み取るには、このスキャナの性能は完全に不足している。おそらく、ハーフ版の情報を引き出せるフィルムスキャナは市場に存在しない。なぜなら、フラットベッドではないフィルム専用機や、業務用の大きなスキャナの目的は、そもそもフィルムの粒状感を嫌うがために使用される、より大きなフォーマットのフィルムをスキャンすることを目的としているからだ。粒状感は一般に嫌われ者であり、粒子まで解像する性能のスキャナは市場では意味がないはずで、性能の最大は粒子を解像する寸前でいい。しかし、135判の高感度フィルムやハーフ判を好む俺にとっては、粒子に埋もれて実際には写っていない部分こそが大事なわけで、細部の奥行きを感じるためには、粒子までしっかりプリントする必要がある。もちろんドライバの粒状感低減機能はOFFにしているが、いかんせんこのスキャナに粒子を十分読み取るまでの性能はない。もちろん、ブローニーの場合ならこのスキャナで十分だ。原稿が大きいので読取解像度が低くても印刷に必要な画像サイズは得られるし、そもそもブローニーでは粒状感を出す必要がない。
D80とマイクロニッコール・スライドコピアで複写する方法では、粒子のざらつきまでちゃんと写る。この方法で取り込んだネガは粒子がボケずに見え、A4で印刷しても十分に精細感があり、アナログプリントで言う「引き伸ばしボケ」のような甘い印象が無い。今後、ネガキャリアの調整や原稿面ガラスの撤去等の方法でピント調整をしてみて、改善できるかどうか研究していくことしよう。

全体画像
PEN-F zuiko 38mmF1.8 DNPセンチュリア100
2592x3872 pix



CanoScan 8800F 2592x3872サイズ指定
2592x3872 pix (1.50MB)


D80+ベローズPB-5+スライドコピアPS-2+マイクロニッコール55mm/3.5
2592x3872(3.56MB)

2009年1月30日金曜日

CanoScan 8800Fでブローニー(6x7)スキャン

スライドコピアでフィルムを複写するのをいい加減に止めようと思い、フィルムスキャナとしてCanoScan 8800Fを導入。早速、RB67で撮ったモノクロネガをスキャンしてみた。出力サイズは指定せず、指定した解像度で読み取るようにした。1200dpiで、6x7ネガをD700で複写したのと似たようなピクセル数になる。ネガを複写したものより、CanoScan 8800Fの方がシャープで安心した。なかなか良い感じだ。A4か六切なら1200dpiで十分だ。
さて、どこまでいけるのだろう?2400dpiでは、ただ拡大されただけのようにも見えるが、1200dpiでのスキャン画像と同じピクセル数に縮小すると、1200dpiよりもシャープ。4800dpiでは画像サイズが大きくなりすぎ、そのまま使うことは無いだろうが、2400dpiと同ピクセル数に縮小すれば、2400dpiでスキャンした画像よりも僅かながらシャープになり、A3・300dpiでインクジェット出力するには十分な画像が得られる。これ以上の解像度もドライバで指定できるが無意味。試しに6400dpiでやってみたが、ボヤボヤのでかい画像になるだけで実用性は無い。(スペック上は最大4800dpi)
この機種の実用読取解像度の範囲は1200~2400dpi程度と思われる。4800dpiでは僅かに違いがあるが、画像サイズに見合う情報量は無いので、スキャン後にサイズを縮小するのが正しい。
ブローニーの場合、原稿サイズが大きいのでA3出力にも十分な画像が得られるが、135判の場合は、A4程度の出力が上限になるかもしれない。

CanoScan 8800F(Amazon:¥22,188)

全体画像
マミヤRB67プロ, セコールNB127mm/F3.8, F11 1/250秒

ライトボックスにネガを置き、ガラスで押さえてD700+マイクロニッコール60/2.8Gにて複写
6x7のアスペクト比に合わせ、両端をトリミングした画像(3468x2832 pix)の中心部320x240pix

CanoScan 8800F 1200dpi
スキャン画像 3072x2508 pix(1.65MB) の中心部320x240pix

CanoScan 8800F 2400dpi
スキャン画像 6144x5016 pix(4.68MB) の中心部320x240pix

CanoScan 8800F 6400dpi
スキャン画像 16384x13376 pix(17.6MB) の中心部320x240pix

2009年1月23日金曜日

Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5+TC-200で等倍複写

フィルムを複写する実験は、これを最後にしようと思う。前回AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDでフィルムを複写し、良好な結果を得ることができた。今回は、Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5での等倍撮影時に見られる周辺部の画質低下が、テレコンで回避できるか?という実験だ。Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5とTC-200、それにPB-5、PS-5、PKリングを駆使しテストしてみた。

カメラ側からTC-200、Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5(ピントリングはPK使用時の等倍位置)、K3リング、ベローズ、K2リングPS-5の順で接続。

ベローズはワーキングディスタンスの調整に使用。レンズ先端のK3リングを完全に締めるとカメラが水平にならないので、一回転ほど緩める。カメラを支えるため、ちゃぶ台の上にCDを積み上げる。倍率調整はレンズのピントリングで、ピント調整はベローズの後ツマミで行う。

全体画像


中央部                周辺部
Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5+TC-200
絞りリングF8


中央部                周辺部
AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED(絞り開放)

Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5とTC-200の組み合わせでは、周辺ボケや樽型のディストーションは無い。しかし、等倍撮影ではテレコンとの相性が著しく悪いようで、画面全体でまんべんなくシャープネスが低下し、使いものにならないことが判明した。

2009年1月22日木曜日

AF-S Micro 60/2.8Gでフィルム複写

以前、D700+Ai Micro NIKKOR 55mm F3.5+ベローズPB-5+スライドコピアPS-5で135判フィルムを複写しようとしたところ、像面湾曲が原因と思われる周辺部の画質低下のせいで使 うことができなかった。そろそろフィルムスキャナを買おうとは思っているが、AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDで、近接撮影時の像面湾曲が補正されているか確かめるために、フィルムを複写してみた。

AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDは単体で等倍までいける。本来ベローズ用のスライドコピアPS-5をレンズ先端に直結する。PS-5のレンズ側には52mm径のフィルタースレッドに取り付けるためのクリップがある。

レンズ側から、マルミDHG保護フィルター62mm、マルミ ステップダウンリング62mm-52mm、PK-4リング(10mm)、ニコン スライドコピアPS-5の順で取り付ける。倍率1:1でちょうどピントが合う。微調整はレンズ側のピントリングで可能。PS-5にネガやスリーブフィルムをはさむ場合はこれで良いが、マウントされたスライドフィルムを入れる場合は距離が近すぎるので、52mmか62mmのフィルターを1~2枚入れる必要がある。

全体画像

中央部拡大

周辺部(右上)拡大

F2.8開放でテストしたが、周辺部でもきちんと粒子が写っており、F11程度まで絞れば、画面全域で極めて良好に複写することができる。ただし、本当にきっちり等倍なのでコマを合わせるのが難しく、ライブビューでフレーミングしたが、上端にスライドコピア枠のかげりが出てしまった。もうほんの少し倍率を上げたいところだが、レンズ側に絞り環の無いGタイプレンズのため、PKリングやベローズは使用できず、また、それらが使えたとしても倍率が高すぎる。ACクローズアップレンズを使う方法も考えられるが、ピントリングの位置が変わってしまい、せっかくの近距離補正が十分働かなくなると思われ、周辺画質がどうなるか疑問だ。いずれにせよ、このレンズではフィルムの複写などの使い方は想定されていないに違いない。
ここでひとつの疑問が起こる。F時代のベローズPB-5+スライドコピアPS-5を使用する際に、本来想定されていたレンズは何だったのだろうか。マイクロではない標準レンズでは像面湾曲と樽型の歪曲がひどく、等倍での撮影は無理だ。この時代のマイクロといえば、1/2倍タイプの55mm/F3.5に違いないが、俺が使ったAiタイプとレンズ構成は変わらないはずなので、周辺画質に同様の問題があるはずである。このベローズとスライドコピアを入手した際に、L39マウント仕様に改造されたBR-2リングと共に、EL-Nikkor 80/5.6が装着されていたのを不思議に思ったが、実はこういったベローズ取付型のスライドコピアを使用するためのFマウントニッコールは存在しないのではないだろうか。Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sの場合、ベローズを使わないタイプのスライドコピーアダプターES-1が用意されている。おそらく、ベローズの最短がPK-13よりも厚く、等倍にするにはピントリングを無限遠方向へ多少戻さなければならず、ベローズ取付型のスライドコピアでは、近距離補正が十分働かずに周辺画質を確保できないため、このようなアクセサリーが別途用意されているのだと思われる。スライドコピーアダプターES-1はマウントされたスライド専用で、スリーブやネガフィルムをはさむことは出来ない。

ここでひとつの発見が。Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sの場合、「接写リングPK-13やテレコンバータTC-201を装着すれば、等倍までの近接撮影が可能」とある。まさかとは思うが、近距離補正の無い55/3.5で等倍撮影する際はPK-3やPK-13ではなく、テレコンを使うことで、像面湾曲の出るごく周辺部を捨てて画面全域で良好な画質を得ることが可能なのではないか。

2008年12月21日日曜日

D700+EL-Nikkor+ベローズでフィルム複写

前回、D700+マイクロ55mm+ベローズで135版モノクロネガを複写してみたが、D80では完璧だったAiマイクロニッコール55mm F3.5も、フルサイズのD700では像面湾曲によると思われる周辺画質の問題が判明した。この次のバージョンのAiマイクロ55/2.8から近距離収差補正機構が採用されているが、それは持っていない。試しにマイクロ55/3.5をリバースしてみたが、倍率が大きすぎてベローズが使えかった。また、AF 50/1.4Dも試してみたが、これも全群繰り出しなのはもちろん、接写など考慮されていないレンズなので、像面湾曲に加え、樽型の歪曲も出てしまう。他に使えそうなレンズは、2本のEL-Nikkorしかないのでこの2本でテストしてみた。

前回と同じ元画像

上段 EL-Nikkor 50/2.8 F16
下段 EL-Nikkor 80/5.6 F16
D700 +ベローズ+スライドコピア
ピクチャーコントロール:モノクロ/コントラスト:標準/輪郭強調:標準+2
ネガポジ反転後、ヒストグラム上下の空の部分を削除し、ガンマその他は無調整。

EL-Nikkor 50/2.8は、像側(後玉側)のイメージサークルは135判用だが、本来引き伸ばし用なので、等倍などという使い方は想定されていないと思う。(普通ベタ焼きサイズの引き伸ばしなんてしない)
このレンズの最小絞り F16まで絞っているが、周辺画質は良くない。周辺部も含めるとEL-Nikkor 80/5.6の方がいい。このEL-Nikkor 80/5.6は、かなりコンディションの悪い玉だが、絞れば十分使えるのが分かったが、反転画像のハイライト部に気になる影が。このレンズ、前玉のコーティングが粗末なため、どうも前玉の反射がフィルム面に写り込んでいるようだ。ううむ。まあいいか。あんまり追求しても仕方ない。フィルムなんぞ使わずとも最初からD700で撮った方が早いのは分かっている。

2008年12月19日金曜日

D700+マイクロ55mm+ベローズでフィルム複写

以前からD80でやっていたのと同じ方法でD700を使って135判モノクロフィルムを複写してみた。D80の場合倍率の関係でベローズが使えず、接写リングを使う方法だったが、D700はフルサイズなのでベローズが使える。D700にマイクロニッコール55/3.5とベローズ、スライドコピアを取り付ける。絞りはF8でいこう。D80でこういう作業をやると、ファインダー視野率の問題でフレーミングに苦労した。D700のファインダー視野率はD80と変わらないが、こういう作業では、かわりにライブビューが使えるので、完璧なフレーミングもたやすい。

セッティング状態。このレンズは近距離収差補正機構がないのでピントリングは無限遠。
ベローズをほんの少し伸ばして等倍。


元画像:F3HP ニッコールオート UD 20/3.5
ネオパン 400PRESTO ISO1600増感


複写した画像:上から、左下・中央部・右下
なんてこった。D700で複写した画像は、周辺部がボヤボヤだ。スライドコピアは同じ物なのでフィルムの平坦性による問題ではなさそうだ。ううむ。コマなどによる像の流れというよりも、像面湾曲によるボケに見える。周辺部がだめというよりも、むしろ、まともに解像しているのはそれこそDXクロップ枠程度の中央部分だけである。おかしい。マイクロ55mmで周辺部がこんなにボケるとは。セッティングの問題だろうか。

2008年11月17日月曜日

フルサイズフィルムの複写3

前回、35mmフルサイズフィルムの複写方法が確立されたので、新しいフィルムで試してみた。




撮影:ニコン F3/ニッコール オートUD 20mm F3.5
NEOPAN400 PRESTO スーパープロドールISO1600増感
複写:ニコンD80+PK-3+Ai マイクロニッコール 55mm F3.5
+Kリングセット+スライドコピアPS-5
撮影地:東京都台東区上野 国立科学博物館
館内の多くの展示が撮影可能。


4番目の画像の拡大。粒状感まで完璧。

以前から135判フィルムは何万画素か?という議論は良く行われてきた。計算方法には諸説あり、その値はまちまちだが、少なくとも、一千万画素デジカメのプリントは、同サイズの135判ISO100フィルムからのプリントよりも、はるかに解像感があり滑らかだ。一般的な用途においては、デジカメの画素数が135判の代替となり得るところを超えているのは間違いない。しかし、デジカメでフィルムを複写するとなると、少し話は違うわけだが、少なくともISO1600で撮影したモノクロネガについては、D80の一千万画素で問題ないと感じる。