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2024年10月2日水曜日

REDのLUTとNH30とアナモルフィックレンズ

 ニコンからRED監修のN-Log用LUTが出たので、これについての動画を作成した。


普段動画を撮るときはカメラ内蔵のピクチャーコントロールを使っているので、N-Logは使ったことが無い。露出は撮影時にウェーブフォームモニターで確認し、ハイライトがクリップしないように調整したが、Premiere ProでLUTを適用してみるとずいぶん白っぽくなってしまった。調整レイヤーを重ねて露出やトーンカーブを弄ってみたが、思ったようにきれいにはならないようだ。撮影時の露出が明るすぎるのかも知れないので、次回はハイライトのピークが上下の真ん中あたりに来るように撮影してみようと思う。

動画からの切り抜き画像

























動画内で使用したタイムラプスムービー

※こちらはN-Logではなくカメラ内のピクチャーコントロールを使用。

Rec.2020/H.265で出力



2023年5月8日月曜日

HELIOS-44-2 + Kowa Anamorphic-16 24FPS動画

HELIOS-44-2と映写機用のアナモルフィックレンズ「Kowa Anamorphic-16」を使って動画を撮影してみた。4K 60FPSで撮影したものを、アスペクト比3.56:1・24FPSで出力している。バージョン1は再生速度を250%にして実速度にし、やっつけ感のあるBGMを加えたもの。バージョン2は60FPSで撮影したソースをスロー再生と逆再生の上、BGMを変更し細切れなカットを差し込むような編集を加えている。元々スロー再生することを目的に60FPSで撮影したが、逆再生・スロー再生でなんとも不思議な感じが出てきたので、緊張感のあるBGMとスロー再生で気持ち悪くなった収録音声を使い、やや不穏な雰囲気の動画にしてみた。

フロントコンバーター:Kowa Anamorphic-16(2倍)
52-39mmステップダウンリング 49-52mmステップアップリング
レンズ:HELIOS-44-2(58mm F2.0 フィルター径49mm)
M42-Nikon Z マウントアダプター
カメラ:Nikon Z9 

バージョン1

スロー再生をするつもりで60FPSで撮ったため、横パンの速度がやたら速いが、スローにしても速すぎた。

バージョン2(スロー・逆再生)


HELIOS-44-2の焦点距離は58mmで、フロントコンバーターにKowa Anamorphic-16を使った場合、フルサイズフォーマットではケラレが出てしまうためDXクロップで撮影している。DXクロップではHELIOSレンズの画角は87mm相当になりケラレは少なくなるが、逆光時にはフロントコンバーターの内面反射が目立つようで、映像の左右が白っぽくなってしまう。

ボケがよく観察できるように、ほぼ全てのカットは絞り開放のF2.0で撮影した。画面中央部は、アナモルフィックレンズ特有の縦に引き伸ばされた後ボケが見られ、画面両端ではHELIOSレンズの非点収差による像の乱れが顕著に現れており、円周方向に像が引き伸ばされて渦を巻いたように写っている。


今回はHELIOS-44-2の前面にKowa Anamorphic-16を取り付けてみる実験だったが、画角的に少し無理があり、相性は良くないことが分かった。HELIOS-44-2とアナモルフィックでググると検索結果には、絞り付近やレンズ後端に楕円形の絞りと縦張りのテグスを仕込む改造方法や、改造されたレンズによって撮影された動画リンクが出てくる。このレンズは元々、横長なフォーマットでは左右の周辺部のボケが縦に伸びたように写るので、アナモルフィックレンズで撮られた他の映像に混入されても違和感が少ないと思う。だから、このレンズに敢えて楕円形の絞りを入れる改造に意味があるのか?という疑問が生じるが、楕円形の絞りを入れたレンズで撮られた映像を見ると、画面中央部の後ボケも縦に伸びており、よりアナモルフィックを模したボケになっていることから、効果はあると言える。また、楕円形の改造絞りには青色やアンバー色の透明フィルターが使われている場合があり、これらはフレアの色味を着色するためのものらしく、極端な場合にはコバ塗りを剥がして着色するといった改造も行われるようである。写真の世界では収差やフレアなどの光学的欠陥は嫌われているが、映像の世界ではそういったものが珍重され、アナモルフィックレンズの奇妙なボケも、なくてはならない様式美の一つと考えられているのは、スチル側の住人からするとなんとも不思議である。

Kowa Prominar Anamorphic-16 前面から

2021年7月20日火曜日

Kowa Anamorphic-16 伊豆大島にて

以前、2009年に伊豆大島を訪れた際には、悪天候のため裏砂漠へ辿り着くことができなかったが、今回は月と砂漠ラインの通行制限はされておらず、裏砂漠への到達は簡単だった。

今回やりたかったことの一つ目は、先日手に入れたKowa Anamorphic-16レンズを使っての動画撮影だが、これについてはまんまと完遂することができた。
(モバイル版のページをご覧の方は画面下の「ウェブバージョンを表示」で動画へのリンクが表示できます)

New Nikkor 135mm F2.8の先端にKowa Anamorphic-16を取り付けた場合の水平画角は約30度で、これは75mmレンズくらいの画角になる。画角やパースは中望遠レンズのそれなのだが、「3.56:1」の非常に横長なフォーマットのせいでワイドな感じがするのは面白い。



カメラで撮影した16:9の4K動画を横2倍に引き伸ばすので、出力サイズは横8Kx縦4K(7680x2160)になる。横幅を4K解像度に合わせた場合は3840x1606で出力される。アスペクト比は16:9を横に2つ並べた状態に相当するが、この横長すぎる映像をアナモルフィックで一般的なアスペクト比「2.39:1」になるように両側をトリミングすると、横方向の情報量は撮像素子の中央部分、約2580ピクセル分を横2倍に引き伸ばしたものになり、解像感はかなり失われてしまう。

「2.39:1」バージョン

Z7IIの動画撮影は撮影できるアスペクト比が16:9に固定されているため、2倍タイプのアナモルフィックレンズから「2.39:1」の映像を作成しようとすると、元動画の両側を大きく切り落とさなければならず、高精細な出力はできない。2倍タイプのアナモルフィックレンズを使うには、アスペクト比4:3で動画撮影できるカメラが向いているが、ニコンの動画機能は貧弱なためそのような機能は無い。パナソニックにあってはLUMIX GH5あたりから既にアナモルフィックに対応した4:3での撮影機能が搭載されており、フルサイズのSシリーズにも当たり前のように搭載されている。現在、アナモルフィックレンズはスーパー35やデジタル一眼の16:9を想定した、1.33倍のタイプの物が多く使われているようだ。

今回もう一つやりたかったのは星空撮影だったが、霧が深く星を見ることはできなかった。