2011年6月24日金曜日

洗濯物の部屋干しにクレベリンゲル

言う場所が無いのでここで言う。部屋干しの臭い対策に「クレベリンゲル」が絶大な効果がある。
洗濯物はいつも脱衣所に干し、除湿機を作動させてバリバリになるまで乾かしている。乾き足りないということはない。だが、汗をかいたり雨にぬれたりすると、着ている肌着や洋服から雑巾やカビのような臭いがしてくることがある。もしや自分か?いや絶対に違う。俺が雑巾の汁を分泌するはずがない。これは雑菌の仕業だ。酸素系漂白剤を使ってみたり、除湿機をプラズマクラスターのものに交換したり、ボールドやダウニーのような香りの強い洗剤や柔軟仕上げ剤も使ってみたが、この臭いにはどれもが無力だった。脱衣所にクレベリンゲルを置いてから、着ているものは一日中無臭で、汗をかいても臭ったりしない。クレベリンゲルの効果は劇的だ。ついでに隣の風呂場の臭いも消えた。
この商品、セールス方法がいまいちだ。クレベリンゲルは以前から家にあったが、何に効くのかさっぱりわからず、なんとなく玄関や廊下のあたりに放置してあった。「部屋干し」をもっと強力にアピールすればいいのに。でも、クレベリンゲルはちょっと高い。脱衣所くらいのスペースなら小さい方でいいと思う。2ヶ月間持つと書いてある。 
※二酸化塩素の安全性を疑問視する意見もあるようで、個人的には若干のカルキ臭も気になり開封後はちょっと目や喉にくる。リビングなど長時間過ごす場所には避けたほうが無難。

2011年6月14日火曜日

ipod touch 4GとWiMAXルーターWM3500RのWi-Fi接続が安定しない件 その2

前回の続きだ。結果から言うと解決した。(前回の記事:ipod touch 4GとWiMAXルーターWM3500RのWi-Fi接続が安定しない件
それでは、この問題の概要から。
ipod touchをWM3500RのプライマリSSID(aterm-xxxxxx-g WPA/WAP2-PSK(AES))に接続していると、早い場合10分くらい、遅い場合でも30分くらいでインターネットへのアクセスができなくなってしまう。だが、なぜかセカンダリSSID(aterm-xxxxxx-gw 128bit WEP)ではこの現象は出ず、接続は安定している。現象が起こったときは、無線LANの接続は切断されず、WM3500Rとipod touch間のIP通信だけができなくなり、同じ無線LAN内の別のPCからipod touchへのPingは通る。だがその別のPCでARPテーブルをいったんクリアし再度Pingした場合、PCのARPテーブルにはipod touchのエントリは自動的に現れず、Pingも通らなくなる。そして、PCのARPテーブルにスタティックでipod touchのMAC AddressとIPアドレスのエントリを手動で追加してやると、再びipod touchにPingが通る。だがipod touchとWM3500ルーター間のIP通信は復旧しないまま。復旧させるにはipod touchの設定画面でWi-Fiをオフ/オンするか、無線LANをわざと圏外にして再接続させる必要がある…。とこんな具合だ。
前回のテストでは、この問題が起こっているときに、ipod touchのWi-Fiネットワーク設定にある「DHCPリースを更新」をやってもべつに復旧したりすることはなかった。だが、今回同じテストをやっていたところ、「DHCPリースを更新」でWM3500Rとの間の通信が復旧する場合があることが分かった。ipod touchがDHCPのリースを自動更新しないのが原因だとする説もあるが、それなら24時間は異常は起こらないはずだ。しかし、俺の場合そうではない。今回はipod touchやiphoneからpingやtraceroute、ARPテーブルの表示ができるAppを見つけたのでこれらを使ってもう少し調べてみた。(これらのツールはいずれも無料Appなのがありがたい。)


ipod touchのARPテーブルを参照することができる「iNetUtility」。問題が起こっているときにも異常は見当たらず、ARPテーブル内にはWM3500Rののエントリ(192.168.0.1)がある。(192.168.0.6は同じ無線LAN内のNetbook PC)
 
 ipod touchからPing、Traceroute、Telnetができる「Ping Lite」。

問題が起こっているときは、デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1(WM3500R)へのPingが「No response」になる。

 WM3500Rからipod touch(192.168.0.7)へのPingも通らない。本当はWM3500RのARPテーブルがどうなっているか知りたいが、これだけは調べる方法がない。

問題が起こっているときの現象は、DHCPのリースが切れた場合に起こり得ると思われる現象と同じでもある。だが、WM3500RではDHCPサーバーのリース時間がデフォルトの24時間に設定されており、WM3500Rが正常ならこんな短時間でリース切れの問題が起こるはずがない。もしかすると、この現象が起こっているときは、ipod touchがARPブロードキャストに応答しないのではなくて、WM3500Rがipod touchのIPアドレス192.168.0.7をなぜかDHCPリース切れと勘違いし、ある無線LANポートから受信した192.168.0.7宛のARPブロードキャストを別の無線LANポートへ伝搬させることなく破棄しているのかも知れない。
確かな根拠は無かったが、WM3500R側でDHCPサーバーのリース切れ判断や、ARPキャッシュのタイマーに不具合がある気がした。そして、試しにWM3500R側の「詳細設定」→「LAN側設定」→「DHCPサーバ」→「リースタイム(時間)」がデフォルトで24時間になっていたのを、無期限の「ゼロ」に設定してみた。元々24時間になっているにもかかわらず、リース開始後の数分から30分間くらいで通信ができなくなるので、少々値を変えたところで変わるはずないとは思ったが、ゼロなら何か変わるかもしれない、そう思った。

そして、なんとこれで直った!
今のところ、ipod touchをWM3500RのプライマリSSID(aterm-xxxxxx-g)に長時間接続していても何の問題も起こらない。今まで数分~30分足らずで問題が起こっていたが、以前と同じ現象は起こらず通信は安定しているようだ。テストをはじめて5時間経ったが、Skypeもつながりっぱなしで安定している。もう一度言う。 WM3500R側で「詳細設定」→「LAN側設定」→「DHCPサーバ」→「リースタイム(時間)」がデフォルトで24時間になっていたのを、無期限の「ゼロ」に設定し、保存してWM3500Rを再起動した。それだけだ。WM3500Rの残りの設定はすべてデフォルトのままだ。
ちなみに、Windows PCでDHCPリース期限を確認すると、「無期限」という表示ではなく、136年後の2147年某日となる模様だが、これがWindows PCになにか問題が起こすことはないと思われる。
WM3500Rは自身がDHCPサーバーでもありLANスイッチでもある。しかし、ある無線LANポートから受信したARPブロードキャストを、DHCPサーバー的にはリース切れのIPアドレスだという理由で、勝手にブロックしてはならないはずだ。もしそういう仕様なら、LAN内のIPアドレスの重複をWindowsが検知する仕組み(Gratuitous ARPというそうな)が働かなくなってしまう。だから、そうではなくてipod touchがARPに応答しなくなっているのだ、という可能性もあり、WM3500R側で「DHCPサーバリースタイム」の設定変更をすることで偶然これの影響を受けなくなるのかも知れない。たとえばWM3500RのARPテーブルのキャッシュ時間は実はDHCPリースタイムに依存していて、DHCPリースタイムをゼロにすると、つられて自身のARPキャッシュが時間によってクリアされることもなくなり、たとえipod touchがARPに応答しなくなっていてもWM3500RはARPブロードキャストをする必要がなく問題にならない…とか。



ipod touchはどこで買っても同じ値段だが、WiMAXを新規契約する場合、ルーターはヤマダで1円なのでAmazonで買ってはならない。

2011年6月11日土曜日

ipod touch 4GとWiMAXルーターWM3500RのWi-Fi接続が安定しない件

この前買ったipod touch 4G(MC544J iOSバージョン 4.3.3)とWiMAXルーター NEC WM3500R(ファームウェアバージョン2.0.0)とのWi-Fi接続が安定しない。俺の場合、ipod touchをWM3500RのプライマリSSID(aterm-xxxxxx-g)に接続していると、早い場合10分くらい、遅い場合でも30分くらいでインターネットへのアクセスができなくなってしまう。これまでに分かっていたのは、ipod touchの設定画面でWi-Fiをオフ/オンすると復旧することと、なぜかセカンダリSSID(aterm-xxxxxx-gw)ではこの現象は出ず、接続は安定しているということだ。しかし、セカンダリSSIDは暗号化モード128bit WEP用にあるもので、セキュリティ上あまり好ましくない。できればプライマリSSID(暗号化モードがWPA/WAP2-PSK(AES))で安定して接続できる方法を探したい。ググって調べてみると同様の問題で悩んでいる人は多いようだ。原因は諸説あり、DHCPリース時間、暗号化キー更新間隔、DTIM間隔などが疑われているようだ。だが俺の場合、原因はこれらのどれでもないと思う。
そして俺は多分、この問題の原因を発見した。それは
ipod touchがARPのブロードキャスト要求に応答しない場合があるということだ。(※これは違うかも。お急ぎの方は問題が解決した続編「ipod touch 4GとWiMAXルーターWM3500RのWi-Fi接続が安定しない件 その2」へ)
WM3500Rの無線LAN側インターフェースや、LAN内の別のPCでARPキャッシュ内にあるipod touchのエントリが、時間切れや他の何らかの理由で消えてしまった場合、ルーターや他のPCがARPブロードキャストをLAN内に送信するも、ipod touchが応答しないため、ipod touchのMAC Address向けにパケットを送信することができなっているのではないだろうか。
実験はipod touchをWM3500RのプライマリSSID(aterm-xxxxxx-g)に接続して行った。WM3500Rとipod touchの設定はすべてデフォルト。ipod touchからSkypeでインターネット越しに遠隔のデスクトップPCに接続したまま放置しておいたところ、約27分後にSkypeが止まった。SafariブラウザでYahooのホームページを開くこともできない。DNSの問題でないことを確かめるためにSafariのURL欄にIPアドレスを直接指定してみたが、同様にWebページを開くことができない。そして、同じ無線LAN内の別のPCでは、インターネットとの通信にはなにも問題はない。ところが、この状態でその別のPCからipod touchへのPingが通るのだ。WM3500Rでは、「複数台の子機を同時に使用する場合、無線LAN通信ができなくなる」という不具合がメーカーHPで公開されているが、俺の場合となりのPCからipod touchへPingが通るので無線LANレイヤーの問題ではないことは明らかだ。

ipod touchでインターネットの通信ができないにもかかわらず
同じ無線LAN内のPC(192.168.0.6)からipod touch(192.168.0.7)へのPingが通る。
※無線LAN内 IPアドレス
192.168.0.1  WM3500R1
192.168.0.7  ipod touch
192.168.0.6  Netbook PC(NEC Lavie)

 

そして、ルーターからipod touch(192.168.0.7)へのPingは通らない。

同じ無線LAN内のPC(192.168.0.6)で、ARPキャッシュを確認してみる。
ここではipod touchのエントリがまだ残っている。
C:\Windows\system32>arp -a

インターフェイス: 192.168.0.6 --- 0xb
  インターネット アドレス      物理アドレス      種類
  192.168.0.1           00-3a-9d-93-d4-62     動的------ルーターのアドレス
  192.168.0.7           8c-7b-9d-4c-75-39    
動的------ipod touchのアドレス
  192.168.0.255         ff-ff-ff-ff-ff-ff     静的

ためしにARPキャッシュを手動でクリアしてみる。
C:\Windows\system32>arp -d *
そうするとPingが通らなくなる。
C:\Windows\system32>ping 192.168.0.7

192.168.0.7 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.0.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.0.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.0.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.0.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。

192.168.0.7 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、

普通ならARPキャッシュをクリアしても自動的に更新されるのでこんなことにはならない。ipod touchがARPブロードキャスト要求に応答しなくなっている。
ためしに手動でARPエントリにipod touchのMAC Addressを追加してみる。すると、Pingが通った。やはり無線LAN接続には異常は無い。
C:\Windows\system32>arp -s 192.168.0.7 8c-7b-9d-4c-75-39

C:\Windows\system32>ping 192.168.0.7

192.168.0.7 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.0.7 からの応答: バイト数 =32 時間 =90ms TTL=64
192.168.0.7 からの応答: バイト数 =32 時間 =3ms TTL=64
192.168.0.7 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=64
192.168.0.7 からの応答: バイト数 =32 時間 =3ms TTL=64

192.168.0.7 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 3ms、最大 = 90ms、平均 = 25ms


ためしに、この現象が起こった後、ipod touchをWM3500Rの無線LAN電波が届かない圏外へ持って行き、再び圏内に再び戻ってくると、インターネットとの通信が復旧するのがわかった。また、この現象が起こっている時、無線LAN圏内でipod touchのWi-Fiネットワーク設定にある「DHCPリースを更新」をやってもべつに復旧したりすることはなかった。そこで、ipod touchは自分のキャッシュに既にあるMAC AddressからARPブロードキャスト要求を受信しても応答しないのではないか?と疑った。だが、必ずしもそうではないようだ。この問題が起こっていないときに、無線LAN内のPCのARPキャッシュをクリアーしてから、LANのブロードキャストアドレス(192.168.0.255)へPingしてみたところ、ARPテーブルにはちゃんとipod touchのエントリが復活していたし、その後ちゃんとipod touchへのPingも通るのだ。ipod touchがどんな場合にARPブロードキャスト要求に応答しないか分からないが、少なくとも俺は複数回この現象を観測した。そして、いったんこの現象が起こったらWi-Fiリンクを切断しない限り、復旧することは無かったのである。また、WM3500R側で通信中の相手のARPエントリが消えてしまうとしたらそれも問題だと思うが、ルーター上では確かめる方法がないので本当にそうなっているかどうかは定かではない。俺の思うように、ipod touchが何らかの事情でAPRブロードキャスト要求に応答しない場合があることがこの問題の原因だとしたら、相手はWM3500Rでなくても起こりえるはずだ。実際、俺の場合ipod touchでインターネットとの通信ができなくなる現象は、自宅の無線LANルーター(Planex製 MZK-W300NH2)に接続している際にも起こる。そして、WM3500RもMZK-W300NH2も、他のPCやゲーム機でのWi-Fi接続では同様の問題は経験していない。残念ながら、この問題に対するユーザー側での解決方法はよくわからない。やってみてはないが、WM3500R側でDHCPを使わないように設定し、ipod touch側も固定IPにすれば、接続が安定するのかも知れない。でもデフォルトの設定で使えないのもなんだか面倒だし、DHCPが使えないのも面倒だ。とりあえず今は、WM3500RのセカンダリSSID(WEP)の方にipod touchを接続して使うようにしている。WEPで使うのは好ましくないが仕方がない。

WiMAXルーターNEC WM3500RとWi-Fi端末いろいろ

今使っているNetbook PC「NEC Lavie Light BL350DW6B」は、3月の原発事故の際実家に避難した時に、近所のヤマダで買ったやつだ。Fomaの端末「L-05A」とFomaの定額プラン・OCNの新規契約とぜんぶ抱き合わせで12,800円だった。東京に戻ってからもしばらくはFomaを使っていたが、通信速度があまりにも遅く(平均384Kbit/s)、プロトコルや帯域にも規制が多く、一ヶ月使ったところでFomaの解約金26,000円を支払ってヤマダWiMAXに乗り換えた。ヤマダWiMAXはUQのMVNOで、料金もまったく同じである。ヤマダWiMAXにタダで付いてきたというか、一円だけ支払って買った端末が「NEC Aterm WM3500R」だ。WAN側がUQ-WiMAX端末、LAN側がWi-FiアクセスポイントになっているポケットWi-Fiルーターである。内蔵バッテリーで8時間動作し、Wi-FiはIEEE802.1b/g/nに対応する。また、Wi-Fiインターフェースの無いデスクトップPCなどへUSBで直結すればネットワークアダプタとして動作し、なおかつ同時に無線LANアクセスポイントとして動作することが可能(Disableも可)といういう優れものだ。


子供のゲーム機やらこの前買ったばかりのipod Touchやら、
なんだかやたらとWi-Fi端末が増えてきた。
なお、NEC Lavie Light BL350DW6BはWiMAXを内蔵していない。

WiMAXはFomaに比べると極めて快適で、電波の届くところなら最低でも下り2.5M、調子が良ければ5~7M、平均で3Mbpsくらいのスピードが出る。Skypeも動画サイトもリモートデスクトップもストレスなく使える。エリアについては、オフィスビルの奥深くや地下だと厳しい場合もあるが、お店の入っているようなビルや電車内などはほぼ大丈夫な印象だ。屋外だと多分、東京都内ならどこでも大丈夫ではないだろうか。

 持ち運びに便利な、短めの各種USB充電ケーブルとACアダプタ。
顔のAC-USBアダプタはエレコム製AVA-ACU01シリーズ(AC100:DC5V/1A)。
エレコム製のACアダプタはちょっとお高い気がする。(実売1200円くらいだが)
ACアダプタがもう一個欲しかったので、秋葉原でジャンク扱いのバルク品を400円で入手(一番右)。こちらも出力がDC5V/1Aと同じだが、入力側は海外電源
対応(AC100-240V)になっている。

USB充電ケーブルは全部100円ショップで入手。意外と多くの種類が売られている。
マイクロUSBはAterm WM3500R用。なぜかiphone/ipod用のものだけが通信ケーブルとしても使える。

俺のネットブックPC BL350DW6Bはモバイル契約と抱き合わせで購入したものだ。単体での購入は割高なのでおすすめできないが、PC自体は悪くない。最初のFoma契約は無駄だったが、今はWiMAXルーターと共に素晴らしく便利に使わせてもらっている。

2011年6月6日月曜日

D700+MB-D10

俺は動きものを撮る趣味は無いし、連写はやらない。MB-D10も、ただのバッテリーケースの割には高価なのでずっと買うつもりはなかった。でも今年は子供の運動会用に調達。D700単体での連写速度は5コマ/秒だ。その昔、5コマ/秒のモードラといえばスペック的には一流だったが、あれが速いという感覚は当時の錯覚だ。あれは連続するシャッター音の合いの手にモーターでフィルムを巻き上げるけたたましい機械音が入るので、それを含めてコマ速の2倍の周波数でもって複雑にガチャガチャ鳴り響くものだからして、それがすごい疾走感とか高揚感を演出していただけで、実はそんなに速くない。現代のデジカメで5コマ/秒というと、「パコン。パコン。」と情けない音だ。こんな遅かったっけ?子供の運動会ですらそう思う。そして5コマ/秒って実はぜんぜん役に立たないことに気付く。D700にMB-D10をつけると8コマ/秒になる。このくらいだと連写も少しは役立つ。


MB-D10は以前より安くなったのでAmazonで購入。(保証書付き新品\29,055

EN-EL4eバッテリーシステム(専用充電器やフタも必要)は高価なので、安価なエネループ8本で動作させる。



だが、エネループは安価なものの電池自体が重いようで、最終的にやたらに重くなる。24-70レンズ付きで2.6kg、本体の内蔵バッテリー(EN-EL3e)を入れなければ80g軽くなるが、たぶん大差ない。これはレンズ付きのRB67と同じ重さだ。よくはわからないが、感覚的にはモードラ付きのF2やF3よりも重い気がする。(運動会は他にも弁当や水筒など荷物が多く、翌日腰を痛めてしまった)
現在、MB-D10をAmazonで購入しようとすると商品リンクのトップに、新品未開封にもかかわらず保証書が添付されない、というマーケットプレイスの品が表示される。価格差はほとんどないので、発送元がAmazonになる品を選択すべき。

2011年6月1日水曜日

Ai AF Zoom Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D

もうすぐ子供の運動会だが、望遠系のAFレンズは200mmまでしか持っていない。例年の運動会で200mmはちょっと短いのはわかっていたので、今年は300mmレンズを探していた。ニッコールの普及クラスの望遠ズームは「AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED」が現行品だが、肝心のテレ側の画質が期待できないという。そもそも300mmともなると、まともに写るレンズは普及クラスには無いと思われ、最低でもサンヨンか普通ならサンニッパになるだろう。AF-Dの中古品ならサンニッパも手が届かないでもないが、それならMF600mmの方がずっと欲しかったりする。そしてもちろん、そんな巨砲は運動会には向いていない。今年は一人でビデオも撮らなければならないし弁当も作らなきゃいけない。そういうわけで、見た目もお値段も控えめなこの一本を調達。

中古並品 9,750円(目黒区S店)
標準添付のHB-15フードが欠品

重量505g、300mmとしては驚異的な軽さ。

一応、レンズ構成図では真ん中あたりの一枚がEDガラスになっているらしいが、このレンズの中身は、ED無しのGタイプレンズ「AF Zoom Nikkor 70-300mm f/4-5.6G(made in China)」と同じだという説がある。写りはあまり期待していないが、とりあえずテストしてみよう。

全体画像 (f=70mm)

 f=70mm
(画像クリックで拡大)

 f=135mm
(画像クリックで拡大)

f=200mm
(画像クリックで拡大)

f=300mm
(画像クリックで拡大)

各焦点距離とも、画像中央付近は十分にシャープだが周辺が悪い。F11~F16まで絞れば周辺部も良くなる。コントラストは若干低めだが、酷いわけでもない。思ったよりもよく写る。


 f=300mm F11
 上画像のピクセル等倍クロップ

f=300mm F11
 上画像のピクセル等倍クロップ

f=300mm F11
 上画像のピクセル等倍クロップ
共通データ:D700, Ai AF Zoom Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D


今度は、今使っているAF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s EDと比較してみる。ほぼ同じ世代(1990年前後)のレンズだ。
f=80mm
左:Ai AF Zoom Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D/右:AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED
(画像クリックで拡大)
 f=135mm
左:Ai AF Zoom Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D/右:AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED
(画像クリックで拡大)

f=200mm
左:Ai AF Zoom Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D/右:AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED
(画像クリックで拡大)

Ai AF Zoom Nikkor ED 70-300mm F4-5.6Dは、各焦点距離とも中央部はシャープだが、周辺部の描写が甘い。カビもクモリも無い品だが、コントラストが若干低めでヌケが悪い。F11まで絞れば多少良くはなるものの、同じ絞り値ならAF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8sの方がいい。今回は色収差があまり目立たない画像だが、どちらかといえば色収差が目立つ場合の方が多い。また、近距離ではピント面前後の像の乱れが複雑で、少しだけアウトフォーカスになる部分の描写は非常に癖があり、汚いものに感じる。