2012年6月24日日曜日

三脚の袋500円

ベルボンULTRA REXi Lの脚にマンフロット410ジュニアギア付き雲台を乗せて使うことにしたが、三脚に付属していた袋が小さすぎてちょっときつい。そこでもう少し大きめの三脚袋を調達してきた。高級品など買うつもりは毛頭なかったので予算は500円程度。あるところにはあるもんだ。

ULTRA REXi Lに付属の袋。
410ギアヘッド付きだとパンパンでチャックがきつい。素材は紙のようなペラペラの布。

今回調達した品。秋葉原N店で500円、袋入りの新品だった。
Velbon tripod case #400 と書いてある。別にベルボン製にこだわったわけではなく、これとこれよりもうちょっと小さいのの2種類だけが店先のワゴンで売られていた。素材がナイロンなのかビニールなのかわからないが、質感や臭いはマジソンバッグのようで、付属品よりも厚手で丈夫そうだ。長さもぴったり、チャックの開け閉めも無理がない。

 左:ULTRA REXi L付属品 右:調達した品

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

今まで世話になったD700を手放した。売ったお金はマンフロットのギア雲台とこのレンズの購入費用に、それに以前から問題のあったAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの修理代に充てた。少し残ったお金はHDDの増設費用に充てようと思っている。
かつては標準レンズと呼ばれポピュラーな存在であった50mmレンズだが、ズームレンズが普及し始めた80年代中頃以降は、カメラボディとセットで販売されることもほとんどなくなってしまった。F2.8ナノクリシリーズの高性能ズームレンズが定着したニコンのレンズラインナップの中で、長らくリニューアルが滞っていたニコンの単焦点レンズだが、最近になってどんどんリニューアルが続いている。AF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gは2008年に、このAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gは2011年にリニューアルされたばかりだ。ズームレンズの普及とAPS-Cフォーマットデジタル一眼レフの一般化で、20年程一眼レフユーザーに忘れ去られていたような感じだった50mmレンズだが、新型フルサイズ機D800/D800Eの人気にともない、今50mmレンズはかつての標準の地位をちょっとずつ取り戻しつつあるように見える。

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

俺が以前から使っていたAi AF Nikkor 50mm f/1.4Dは、ズームレンズに勝るシャープさと携帯性の良さで重宝していたが、デジカメでは画面中央部に絞り穴形状のゴーストが写りこむ問題があり、フィルム時代のほとんどのレンズが何の問題もなくデジカメで使えるのに対し、手持ちのレンズの中ではAi AF Nikkor 50mm f/1.4Dだけが、デジタルでしか起こらないこの珍しい問題を抱えていた。D800Eで使い始めてからはこのレンズの像面湾曲による周辺部の前ピンが気になっていたこともあって、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gを買うことを決めた。AF-S NIKKOR 50mm f/1.4GではなくAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gにしたのはもちろん、こっちの方が安いからだが、どうせF8あたりまで絞り込んで使うならば、元の開放F値が暗い方が像面湾曲が少なくて周辺部もよく写るのではないかという勝手な思い込みもある。Ai AF Nikkor 50mm f/1.4Dとの詳しいテストはまたの機会にやろうと思うが、フレアスポットの問題が解消していることと、周辺画質が向上していることは確認済みだ。

 ISO100 F2.2

  ISO100 F2.2

  ISO100 F2.2
円形絞りなのがわかる。

ISO200 F2.2

  ISO100 F8

   ISO100 F8

  ISO100 F8
試しにプロテクター(マルミDHGスーパーレンズプロテクト)をつけたまま撮影。
タワー上部の左右にV字型のゴーストが薄く見えるが、プロテクター起因かどうか不明。
  ISO100 F8
こちらもプロテクターを外さずに撮影した。
中間の大展望台上、タワーの左にわずかにゴーストが見え、
地上の街灯の強い光の下に紫色のゴーストが見えるが、ゴーストはかなり少ない。
7枚絞りなので点光源の光芒は14本になる。
街灯の光芒がやや大きくフレアっぽいのはプロテクターの影響かもしれない。
オリジナルサイズの画像(1912x7360pix)を表示
 
共通データ:Nikon D800E AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ピクチャーコントロール[SD]スタンダード
WB:5000K(日中の画像), Auto1(夜景の画像)
Capture NX 2.3.2

2012年6月17日日曜日

小型三脚と微動雲台

D800Eを使い始めてから三脚を持ち歩く機会が増えたが、以前から使っている3段式のもの(Vanguard Elite 4S+ハスキー3Dヘッド)は大きすぎて持ち運びが大変だった。小さめで手頃な大きさの三脚を探したところ、最近良いものを見つけた。ベルボン ULTRA REXi L(ウルトラレックスアイエル)という変わった伸ばし方をする5段式のアルミ三脚で、多段式の割には強度があり、伸ばせばアイレベルの高さになる。これに、家で余っていたベルボンPH-173という自由雲台を乗せて使っていたが、自由雲台では水平出しやアングル調整が難しく、もうちょっと良い雲台を探していた。検討の末、便利な微動装置が付いたマンフロット410ギア付きジュニア雲台に決定、縦位置用のマンフロットLブラケットRC4と共に入手することにした。

ベルボン ULTRA REXi L+マンフロット 410 ギア付きジュニア雲台 
脚+雲台で長さ50cm・重量2.4kg(実測)
メーカー推奨積載加重 2.4kg(推定) 
以前から使っているものとサイズを比較。
左:ベルボンUltra REXi L+マンフロット410ギア付きジュニア雲台
右:VANGUARD Elite 4S+ハスキー3Dヘッド 縮長76cm, 重量3.2kg, メーカー公表耐荷重10kg(脚部)
伸ばした時の高さはエレベーターを使わない状態でどちらもほとんど同じ。(約165cm)
ULTRA REXi L(脚のみ)の推奨積載加重は不明だが、雲台PHD-63Qを乗せたセットでは3kgとなっており、PHD-63Q単体推奨積載加重は4kg。なので、3kgにPHD-63Qの自重623gを足し、410ギアヘッドの自重1.22kgを引いた値、2.4kgがこの組み合わせの耐加重ということになる。
マンフロット 410 ギア付きジュニア雲台
単体での耐加重は6kg。
微動装置のついた雲台は本当に便利で、重いカメラを支えながら3D雲台や自由雲台のハンドルをを緩めたり締めたりするのに比べると、水平出しや微妙なアングルの調整がとても楽だ。微動ノブの基部にある指掛けのついたリングを右方向へ力いっぱい押し回すと、その間は内部で微動用のウォームギアが退避し、軸がフリーになって粗動させることができる。しかし、このリングのスプリングが異様に固く、微動でぐりぐり動かす方が楽だったりする。
 
マンフロットのLブラケットRC4(0.4kg)を使うと、耐加重の残りは約2kg。D800E本体が1000g、MB-D12が473g(実測、エネループ8本含む)なので、これらを推定耐加重から引き算すると、レンズに許される重量は527gまでになる。上の写真で装着しているレンズは185gのAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G。900gのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDだと373gの重量オーバーだ。ULTRA REXi Lの脚はある程度しっかりしているので、少々の重量オーバーは問題ない気はするが、もちろん無駄なバッテリーグリップを外せば推定耐加重内にちゃんとおさまる。

Lブラケットを使った縦位置への切り替え。

これ、本来は縦位置時の光軸を横位置と合わせるために、ブラケットをもうちょっとスライドさせて取りつけて使うものなのだが、それだとかさばるのでボディにぴったりくっつけて装着している。縦位置用のLブラケットは、アルカスタイルのクランプで固定するタイプ(KIRK製,RRS製,Markins製がある)のものと410PLタイプのマンフロット雲台に接続するKIRK製のクランプを合わせて購入すれば、カメラとシュープレートの間のゴムを介さずにがっちり固定することができるはずなのだが、その組み合わせだとかなりのお値段になるので止めた。マンフロットLブラケットはカメラ底部全体と接触するので、ジュニアギア雲台に付属のプレートに比べればグニグニ感は小さいかも知れない。