2011年12月11日日曜日

ケンコー ディフューズレフ 57cm

「ケンコー ディフューズレフ 57cm」というものを入手。本来は割と高価なのだが、アマゾンで格安だった。ストロボ用のディフューザーとして、撮影台に取り付けて使う。アンブレラを使う場合よりも、近くから広い範囲で照らすことができる。ワイヤー式で折りたためるので収納も便利。

ケンコー ディフューズレフ 57cm
Amazonにて2,014円(定価6,900円)
※上の写真は直射で撮影。

汚い部屋で恐縮だが、このように使用する。撮影台は引き伸ばし機(ラッキー90MS)のヘッドを外したものだ。ケンコークランプポッドの三脚穴を使って引き伸ばしヘッドの位置にストロボを取り付けてある。背景は白色の塩ビシート。ディフューザーを支持している物は、コンパクトデジカメ用の接写スタンドとして売られている器具。コの字形のスタンド部分を広げると、ディフューザーを乗せてクリップで挟むのにちょうど良い形状になる。ストロボはナショナルPE-381SGというグリップタイプの古いストロボ。このストロボはGN38(ISO100・28mm)だが、ISO200 F11時は1/8発光で背景を飛ばすことができる。多分、GN30のSB-600でもISO200・F11まで絞れると思う。

撮影例(1)

撮影例(2)

左:トップライトで直射  右:ディフューズレフ 57cm使用

ディフューザーを使うと光のまわり具合はこんな感じになる。と言いたかったが、つっこみ如来貯金箱は、表面の金色塗装が特殊すぎて被写体には向いていないようだ。影の出かたに違いはあるものの、表面の光沢があまり違わず、デイフューザーの作用が分かりづらい。

環天頂アークと月食

いつもの森で空を見上げたところ、雲の一部が虹色になっているのを見つけた。はじめて見たので、いわゆる「彩雲」と言うやつかと思っていた。帰って調べてみると、どうやら「環天頂アーク」と言われているもののようだ。


Nikon D700, AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
f=24mm, F10 ピクチャーコントロール[LS] 

f=50mm, F8
 同じ時間帯に見られたもの。太陽の右、筋雲の中にに光が見える。
この位置に出るものは「幻日」というらしい。

始めから終わりまで皆既月食が日本で見られるのは11年ぶりだという。夜も天気に恵まれ観察することができた。子供を外へひっぱり出して見せると、「なんだ、日食と同じじゃん」だと。まあ、違うと言えば違うし、同じと言えば同じだし。天頂付近なので首が辛い。寒くなってきたので全部食われたところで観察を終了した。

2011年12月10日 23時11分
Ai AF Zoom Nikkor ED 70-300mmF4-5.6D+TC-200 ISO1600, F16相当, 1.3秒
600mm相当で撮影した画像の中央をクロップ

以下昼間の画像。




 Nikon D700, AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
f=24mm, F10 ピクチャーコントロール[LS]

2011年12月6日火曜日

秋晴れ Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5にて

寒かった土曜とは打って変り、日曜は朝から雲一つなく澄み渡る秋晴れの良い空だった。一週間前にはまだ葉を落としていなかったカエデの木が、この日はもう根本がオレンジ色の落ち葉で埋め尽くされていた。冬を迎える頃には、落ちた葉も枝に残った葉も、もっともっと深い紅色に変わる。

Nikon D700, Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5, ISO200, F5.6

 ISO200, F8

 ISO200, F5.6

 ISO200, F11

 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED, f=24mm, ISO200, F2.8

f=70mm, ISO200, F2.8

 f=70mm, ISO200, F2.8

 Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5, ISO200, F3.5

Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5, ISO200, F8

マイクロニッコールは、ほかに現行のAF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDも使っているが、同世代のナノクリズームとも共通するその滑らかで美しい後ボケに比べると、このAi Micro-Nikkor 55mm F3.5は古典的なマイクロニッコールらしい荒々しくゴリゴリした後ボケが特徴だ。背景がアウトフォーカスになる場合はうんと距離をとってやらないと、気持ちの悪いザワザワした後ボケが現れる。それでもこのAi Micro-Nikkor 55mm F3.5のシャープで力強い描写には魅力があり、解放からの無収差ぶりや周辺光量低下の少なさ、そしていわゆるマクロレンズでありながら、無限遠撮影時の驚異的なシャープネスと像面の平坦さは素晴らしく見事であり、近距離収差補正機構が採用された後世の近代的なマイクロニッコールを差し置いて、Fマウントニッコール史上、最高のレンズとしてこの55ミリF3.5 シリーズの名を挙げる人は少なくはない。

2011年12月4日日曜日

Ai Micro-Nikkor 200mm F4 IFにて

寒い日が続いている。雨が上がった隙に出かけてみた。カエデにはまだ緑が残っていて、いつもの森の木々にはまだ3色のグラデーションが残っている。岩にとまったカメムシを見つけた。


Nikon D700, Ai Micro-Nikkor 200mm F4 IF 
カメムシ前後の岩肌表面に見事な軸上色収差が見られる。

2011年11月26日土曜日

いつもの森

もみじと言いたいが「紅葉」と変換されてしまう。黄葉(こうよう)と区別したい場合は、この植物をカエデ(楓)と呼ぶこともできる。待ち遠しかった季節がついに始まった。この木もこれから急速に色づいて、やがて真っ赤な落ち葉が地面を覆う。今は緑鮮やかな草っ原だが、1月には枯野となりモノトーンの風情が爆発する。

Nikon D700, AF Zoom Nikkor 80-200mm F/2.8s ED
ISO200, F=80mm, F4.0

昭和記念公園

勤労感謝の日は晴れたので、子供と紅葉を見に出かけてみた。前から一度行ってみたくてなかなか行く機会がなかった東京都、立川市にある国立昭和記念公園へ行って見るとに。自宅からは電車で1時間弱、ちょっと遠いが昼前にはには立川駅へ到着。ミスドで休憩後、おもむろに昭和記念公園へ向かう。


立川駅から10分ぐらい歩くと昭和記念公園の立川口へたどり着く。この広大な沈床園の突き当たりがやっと入園ゲートだ。イチョウ並木が名物らしく、紅葉まつりとやらも開催中。


上の画像(24mmで撮影)をピクセル等倍に拡大。天気も良く、たくさんの人出なのが見える。


園内も大賑わいだ。

面積180ヘクタール、東京ディズニーランドとシーを合わせた面積のさらに1.5倍よりも広いという、なんだか分からないくらいものすごい広さだ。入園ゲートから30分ぐらい歩いてもまだまだ公園が続く。ああ、やっと子供の遊具が見えた。ここでちょっくら遊ばせよう。帰りは園内を周回している電車みたいなやつに乗ろう。歩くのはもう嫌だ。


「フワフワ」という遊具だ。他でもたまに見かけるが、こんなに大規模なものは見たことがない。たくさんの人出だが広い園内、角度によっては誰もいない自然っぽい風景も写せたりする。

Nikon D700, AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
ISO200, f=70mm, F8.0
Adobe Lightroom 3.5,Camera RAW 6.5/Camera calibration=Camera Landschape
シャープ:適用量=81/半径=0.5/ディテール=32/マスク=0
ノイズ低減:輝度=59/ディテール=50/コントラスト=0/カラー=0
レンズ補正:ゆがみ=0/色収差=0/周辺光量補正=100



こどもの森にある光の道という名前がついた園路には、きれいなタイルが埋め込まれたオブジェがたくさんある。足元のタイル画にも味がある。少しタイルがはがれたりコンクリートが欠けたりといった、絶妙な風化具合がたまらない。開園は昭和58年だという。石造りの豪華なピラミッドに巨大なコンクリート橋や調整池、年期の入ったプールなど、園内のそこここに昭和の勢いと風情が感じられる。

子供が見つけたアンパンマンのタイル画。アンパンマンも昭和の時代からあったかもしれないが、あとで調べたところ、この区画が全面オープンしたのは平成に入ってからのようだ。

ISO200, f=29mm, F8.0

美しいタイル画。

近年使われたことがないという巨大な調整池。帰りの乗り物から見えただけなので入らなかったが、散策している人がいるところをみると、自由に入れるようだ。

異様なくぼ地。渦巻状の散策路が見える。入ってみたかったが、立て札にはなんとかの泉と書いてあり、水位がどうとかであるから立ち入りは禁止となっていて、入ることができなかった。
マップを見ると、他にもこもれびの里だの日本庭園だの面白そうな場所がいっぱいあるが、あまりにも広大すぎてとても行くことが出来ない。帰りが遅くなると寒くて暗くなってしまう。午後2時半には昭和記念公園を後にして帰路につくことにした。

2011年11月6日日曜日

もうすぐ立冬

仕事に家事に子供の行事と中々忙しく、ひとりでぶらぶらする時間もあまりない。このところ週末のたびに天候が崩れ、今日もやめようかと思ったが少し時間が空いたので、マイクロ200を握り締めて出かけてみた。暑くもなく寒くもなく。ひどく空気が濁っていて遠方は真っ白だ。雨がぽつぽつ降り出したので、小一時間ほどで帰ってきた。


いつもはこんなことはやらないが、Lightroomで彩度などちょっと加工してみた。下が元画像。




Nikon D700, Ai Micro-Nikkor 200mm F4 IF
ISO200, F8 カメラキャリブレーション:Camera Landscape

2011年10月31日月曜日

ススキと背高泡立草

ススキと背高泡立草はいつも一緒に生えているイメージがある。この二つの植物は似た環境を好み共存している友達同士だと思っていたが、ググってみたところ実はそうではないらしい。背高泡立草は外来種で繁殖力が強く、ススキの嫌がる物質を地中に分泌してススキを排除しようとしているのだという。しかしながら、背高泡立草は地中の深いところの養分を摂取していて、背高泡立草の繁殖が長年続くと地中の養分がなくなってしまい、やがてはススキに土地を明け渡すのだという。背高泡立草が再び繁殖し始める理由はよくわからなかったが、同じ土地で10年から40年という長いサイクルで勢力争いをしているのだという。俺はススキが年中あるのは知っているが、背高泡立草は花の咲く時期以外にどうなっているかは気にしたこともない。背高泡立草は秋に黄色い花をたくさん咲かせて、冬になると枯れてなくなってしまうのだと思っていたが、実はタンポポのようにペッタンコになって冬を越しているのだという。
3枚目の写真はLightroomのシャープを使って超解像処理(俺が勝手にそう呼んでいる)をかけた。流木表面の質感やペットボトルのラベルなど、ピクセル等倍で細部を観察するのも中々面白い。

 Nikon D700, AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED, f=70mm
ISO200, F8

f=36mm, ISO200, F8
 
f=36mm, ISO200, F5.6 

f=70mm, ISO200, F8 

2011年10月26日水曜日

ライトフィールドカメラって何だ

Light Field Cameraという不思議なカメラ発売されるという。アメリカのLYTROという会社の製品で、撮影後の画像でフォーカスをコントロールすることができるという。重量214グラム、8倍ズームのF2レンズ、背面に1.46インチのタッチスクリーンが付いているらしい。11メガアレイとなっているが、出力画像の解像度は良く分からない。8GBのモデルが$399(約3万円)。撮影後の画像でピントが操作できるというのがなんとも不思議でならない。

Light Field Camera (Lytro, Inc.)


LYTRO社のWebサイトにあるサンプル画像。
上の画像内で、手前のチョウや背景をクリックすると焦点が変わった画像が表示される。

仕組みを図解したPDFが同社のサイトにあるが、難しくて何のことだか俺にはわからない。とりあえず、センサーの手前にある特殊なマイクロアレイレンズを使って、焦点面とその前後の光線をその方向とともに平面のセンサー上の画素に分解して記録し、あとから専用ソフトを用いて画像を表示する、みたいな感じ。

ちょっと違うとは思うが、俺も普通のカメラとGIFアニメで作ってみた。
被写体が動くものだとなんだか意味が良くわからない。これじゃただのプルプル動画か。

しかし、である。ライトフィールドカメラの開発者の方には大変申し訳ないが、サンプル画像を見ると大して面白いものではない。一度遊んだらもう興味がなくなってしまった。開発者の方が研究を重ね、複雑で高度なシステムを実際の商品にまでしたのは本当に凄いとは思う。撮影後にフォーカスをコントロールするなど、過去の写真システムから考えれば夢のような機能だったはずだ。だが、重ねて申し訳ないが、出来たものを見るとそんなに面白くもない。少なくとも静物に関しては、普通のカメラでフォーカスをずらしながら連写することで、似たようなというかまったく同じ目的の画像が撮影できる。この商品、一体どうなんだろう。工業用や監視用など色々応用を謳っているようだが、発売されるというコンシューマー向けの最初の商品を見ると、無駄に被写界深度を浅くするために大きなセンサーと大口径レンズを搭載させているようにしか思えない。携帯電話のカメラのように小さなセンサーならば固定焦点でもいいはずで、メーカーのサンプル画像の解像度も携帯電話並みかそれ以下のようである。もしこれが目いっぱいの実力なら、この商品ではボケた部分の画像やフォーカスを操作できる面白さの部分に価値がなければならないわけだが、どうもそんな需要も考え辛いのである。そして、こともあろうにメーカー渾身(?)のサンプル画像がちょっぴりというか、かなり不鮮明な画像ばかりなのはもう、残念としか言いようが無い。

2011年10月17日月曜日

Nikkor-S Auto 35mm F2.8

Nikkor-S Auto 35mm F2.8を持って散歩に出かけた。このレンズは久しぶりだが、コンパクトなので気に入っている。40年以上前のレンズだが、F8あたりまで絞り込めば画面周辺部まで素晴らしくシャープに写り、開放では柔らかな描写と水彩画のようににじむ後ボケが楽しめる。口径食もまた味わい深い。


Nikon D700, Nikkor-S Auto 35mm F2.8
ISO200, F8
オールドニッコール、驚異のシャープネス。オリジナルサイズの画像(4256 x 2832 pix/7.13MB)

F2.8

F2.8

F2.8