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2012年12月4日火曜日

スリック「レベリングユニット」とベルボン「デジタル水準器 アクションレベルサウンド」

2年くらい前からこのページにAmazonの広告リンクをくっつけている。アフィリエイトのポイントは月に何百円かずつと微々たるものだが、ちびちびたまったものが遂に一万円を超えるくらいになっていた。ポイントは月の締日に累積が1500円を超えているときだけ、Amazonのギフト券で支払われる仕組みだが、ギフト券には有効期限があり、忘れていた1年くらい前の2千円分くらいは期限切れで消滅してしまっていた。使わないとまた期限が切れてしまうので、子供の文庫本3冊とクリスマスケーキを注文したが、6千円分くらい残った。米とか食糧を買えば家計の足しになるが、それではなんか得した気がしない。こういうのは、ちょっと気になるものの普通に買うには悩ましい、という微妙な品物を入手するチャンスだ。そういうわけで、微妙な2品を入手。スリック「レベリングユニット」と、ベルボン「デジタル水準器 アクションレベルサウンド」だ。
まずはスリック「レベリングユニット」からいこう。

下の棒は、この商品の付属品ではなく三脚のセンターポールの先端。

これがナニかというと、要するに5度だけ傾くボール雲台のような物体で、三脚と雲台の間にはさんで水平を出すパーツである。気にはなっていたが、商品は写真でしか見たことがなかった。耐荷重は7kgとなっていて、実際触ってみるとまずまずしっかりしている。底部は大ネジ穴(U3/8)で、上が小ネジ(U1/4)。変換アダプタが一個付いているので、上にくっつければ上下とも大ネジになる。この製品には雲台の空転止めネジがない。ギア雲台の場合はあまり緩む心配はないものの、すぐに外れないように取り付けるにはある程度きつくねじ込む必要があり、俺の場合ネジ変換アダプターが固く締まりすぎてレベリングユニットから外れなくなってしまった。これは主にビデオ撮影を想定した商品でもあり、空転止めは付けてほしかった。

マンフロット410ジュニアギア雲台を乗っけてみたところ、隙間ができてしまった。レべリングユニット上部のネジが長いからではなくて、変換ネジの裾が雲台側のメスネジ周囲のくぼみに収まりきらず、このようなことになる。マンフロットが悪いのか。いや、スリックの方も悪い。一般的な三脚の上部の皿と同じように、レベリングユニット上部の小ネジボルトの周囲は少し窪ませておくべきだ。裾の無いイモネジ的な形状の変換ネジを探せば問題ないだろうが、ちょっと見当たらないので手元にあったでっかいワッシャーをスペーサーにして取り付けた。これで一応、がっちり固定できた。



マンフロット410ジュニアギア雲台を乗っけた状態。三脚はベルボン Ultra REXi L。この前のレンズテストの際、AF-S 70-200/2.8G付きのD800Eをこれに乗せて使ってみたが快適に使えた。レベリングユニットにくっついている水準器には不安があったが、使ってみたところ精度も感度もまったく問題なく、ちゃんと正確に水平が出せる。レベリングユニットでいったん水平を出しておけば、雲台で水平にパンしても、ファインダーやライブビューで見る限り、直さなければならない程の傾きを知覚することはできなかった。レベリングユニットは適当にグリスが効いていて操作もスムーズだ。固定ネジは、緩めすぎなければ締めたときのずれも小さく、実用には不都合はなかった。コレとっても気に入った。付けっぱなしにしよう。微妙なのは次の品だ。

2,588円+送料500円(Amazonのショップ)

これはAmazonの在庫ではなくショップからの発送だった。韓国Seculine社製で、ベルボンが代理店として販売している商品。感度は5段階で可変でき、一番シビアにすると三脚に乗せていても微振動でピコピコするくらいになる。感度的には一段落とした2段階目でも十分だ。工場出荷時にそれなりに調整されているようだが、手動での設定も横位置と縦位置それぞれにできる。初期設定では縦位置がちょっとずれていた。それでもって、この商品の問題点は色々ある。まずは、かなり高感度なデバイスのくせに、やたら華奢なプラスチック製なことだ。見るからにすぐに壊れそうだ。アクセサリーシューに取り付けたときの平行性も怪しい。付属のマグネット付き台座の精度も怪しく、テーブルにおいて指でトントンするとパチパチする。電源スイッチは左がONで右がOFF。普通と逆じゃないか。変すぎる。スイッチの棒も超細くて弱そうだ。アクセサリーシューにはただ差し込むだけの構造で、もちろんロックも無い。脱落しても紛失しないようにストラップがついている。だが、そもそもこれをカメラに付けた状態で持ち運ぶのは無理だ。こんなのちょっとぶつけたり引っ掛けたりしたらすぐに壊れるに決まっている。CR1220という変な電池を2個使用する。本体に一組入っているほか、予備に二組分(4個)付いている。電池は20~30時間持つらしい。微妙だ。実用性があまりにも微妙すぎる。音がピコピコ鳴るので手持ち撮影時には便利と感じたが、いかんせん筐体がおもちゃ同然なので、とても付けっぱなしにできるような代物ではない。飽きるまではフィルムケースに入れて大事に持ち運ぶことにしよう。だがこれ、糸をたらしてきっちり合わせてみたが、電源OFF/ON後、次に使おうとしたら、もうなんかズレてる。これは駄目かもしれない。

昼間の風景など、被写体に水平垂直の目安があるなら、ファインダー枠やライブビューで水平を合わせることもできるが、闇を相手に長時間露光する場合や白バックのブツ撮りなどでは、ファインダーで水平を出すのが困難だ。こういう場合にはやはり水準器の出番となる。カメラ内蔵の電子水準器がまともに機能すれば外付けの水準器なんて無用なのだが、周知のとおりD800Eの内蔵電子水準器はまったく使い物にならない。水平はズレまくり、感度も大雑把すぎる。ユーザー側でリセットしたり感度調整する機能が無いことが致命的だとも言えるが、アクションレベルの挙動を見る限り、結局この種のものは勝手にズレてしまうのが当たり前のようで、どうしようもないかもしれない。アクセサリーシューに付けるなら、水の入った従来型のものを強くお薦めする。


クリスマスケーキはシンプルなこれにした。「新世界より」は深夜帯でテレビアニメが放送中。子供向けとは思えない本だが、4~5日間で三冊とも一気に読んでしまったそうで、ものすごく面白いらしい。

2011年8月9日火曜日

月はかせ望遠鏡 ムーンナビゲーター

子供のおもちゃを取り上げて遊ぶ。今月号の付録は天体望遠鏡だと。こりゃあ面白そうだ。倍率は約30倍とのことだが、詳しい仕様は不明である。口径は約35ミリ、全長の半分はドローチューブで、これを全部伸ばして50センチくらいの長さで使用する。光学系がなんという形式なのかわからない。対物レンズはプラスチック製の単玉だ。接眼レンズは3枚程度が組み合わされたもののようで、全体で色消しになっているようだ。子供が操作しやすいように配慮してあり、正立像で見える。円盤には今年7月、8月の日付と月齢がわかるイラストが描かれている。次の満月は8月14日だ。右手前に見えるのはカメラアダプターで、これを介して接眼レンズにフジカラー写ルンです1600 Hi Speedを輪ゴムで縛りつけることができるという。

チャレンジ4年生8月号付録(ベネッセ)
月はかせ望遠鏡 ムーンナビゲーター

この望遠鏡、30倍という高倍率で写真撮影をするには到底ありえない華奢な構造だ。写ルンですを使う方法で、レリーズも使わずにまともに真ん中に写るはずがない。付属の三脚を外すとカメラ三脚に取り付けることができるが、外すことができない上下方向の架台が華奢なため、三脚に乗せてもビョンビョンする。そこに何とかしてデジカメを接続してみる。アイポントが限られていてるので、コンデジは使えない。接眼レンズに密着させなければならず、どうやら小さなレンズの携帯電話のカメラやPC用のWebカメラが向いているようだ。今回はiPod Touchを使用。

iPod Touchにて撮影。なんとか写った。

ベネッセは去年の「かんさつカメラ」もそうだが、そろそろ付録にデジカメをつけていただきたい。フィルムじゃ現像するまで写ってるかわからない。去年の観察カメラは簡単で良く写ったが、今回のようにほとんど失敗するのが目に見えているような装置だと現像代が惜しい。スペック的には秋葉原で千円くらいで買える出力画像がVGAサイズのおもちゃみたいなやつで十分だ。ベネッセなら「かんさつカメラ」と大差ないコストで大量生産できるんじゃないのか。

写真に写っているスリックプレートはひとつあると色々と便利。雲台にカメラを2台のせる場合はもちろん、頑丈なのでベローズやマクロスライダーの支えにしたり、望遠レンズのバランスプレートに使ったり、マクロ撮影時のローアングルアームやフラッシュのブラケットにも使えたり。



2011年6月24日金曜日

洗濯物の部屋干しにクレベリンゲル

言う場所が無いのでここで言う。部屋干しの臭い対策に「クレベリンゲル」が絶大な効果がある。
洗濯物はいつも脱衣所に干し、除湿機を作動させてバリバリになるまで乾かしている。乾き足りないということはない。だが、汗をかいたり雨にぬれたりすると、着ている肌着や洋服から雑巾やカビのような臭いがしてくることがある。もしや自分か?いや絶対に違う。俺が雑巾の汁を分泌するはずがない。これは雑菌の仕業だ。酸素系漂白剤を使ってみたり、除湿機をプラズマクラスターのものに交換したり、ボールドやダウニーのような香りの強い洗剤や柔軟仕上げ剤も使ってみたが、この臭いにはどれもが無力だった。脱衣所にクレベリンゲルを置いてから、着ているものは一日中無臭で、汗をかいても臭ったりしない。クレベリンゲルの効果は劇的だ。ついでに隣の風呂場の臭いも消えた。
この商品、セールス方法がいまいちだ。クレベリンゲルは以前から家にあったが、何に効くのかさっぱりわからず、なんとなく玄関や廊下のあたりに放置してあった。「部屋干し」をもっと強力にアピールすればいいのに。でも、クレベリンゲルはちょっと高い。脱衣所くらいのスペースなら小さい方でいいと思う。2ヶ月間持つと書いてある。 
※二酸化塩素の安全性を疑問視する意見もあるようで、個人的には若干のカルキ臭も気になり開封後はちょっと目や喉にくる。リビングなど長時間過ごす場所には避けたほうが無難。

2010年10月8日金曜日

SB-600用アンブレラ

以前入手したベルボン アンブレラクランプ UC-6は、実は雨傘用には使ったことがない。小型ストロボ用の反射傘に使うつもりだったのだが、これにも正直言って使い辛い。小物用に部屋で使うには傘自体が大きすぎるのと、折りたたみ式の傘がたたみにくいのと両方で、出すのがものすごく面倒なのだ。三脚パイプにしか取り付けられないクランプも何だかなぁという感じだった。そういう訳で、今は代替品にもっと小さな傘を使っている。この傘、コメット製で本来は高価なのだがジャンク箱で見つけた品なので値段はそんなでもない。

コメット アンブレラ N-35-CT(650φ)
 エツミ E-199 レインブラケット
ハクバ アクセサリーシューアダプター
※この写真は小さなレフ板でバウンスしているので左上が暗くなっている。

傘の取り付け具はカメラを雨傘に付けるための製品を流用。アクセサリーシューアダプターは、SB-600付属のプラスチック製の台座と機能は同じだが、こちらは金属製で小型のもの。シューの底に絶縁用のプラ板が付いている。このシューはSB-600のロックピンが効かないが、落っこちたりはしない。


ケンコー クランプポッド プロ100に乗っけた状態。
写真のワイヤレス発光させたSB-600の光だけで撮影。

エツミのレインブラケットは雨傘や反射傘のパイプ(8mm)だけでなく、ストッパー用ネジ穴をずらせば15φまでの何かしらを取り付けることができる。SB-600で直径65cmのこの傘全体に光が行き渡るようにするために14mmワイドパネルを使用しているが、テーブルの上ならこれでもISO200、F11まで絞ることができる。ベルボンよりもセッティングが楽ちんで、持ち運びも簡単だ。俺はやらないと思うが、その気になれば外でのマクロ撮影などにも使えるかも。


Amazonにはコメットのアンブレラはなかったが、手頃な50cmのとか安いのがいっぱいあった。
実はクランプポッドはケンコーのと同じっぽくてもっと安いのがある。

2010年8月1日日曜日

かんさつカメラ

子供が楽しみにしていた「かんさつカメラ」が届いた。もちろん、俺もこれが届くのを楽しみに待っていた。
「ミクロかんさつスコープ」と「夏のかんさつカメラMS(ミラクルショット)」
ちゃれんじ3年生(ベネッセ)2010年8月号 付録
カメラ仕様:27mm F8 固定焦点、シャッタースピード1/120秒
ISO400フィルムでの適正露出は晴天時の明るい日陰くらい。

35mmフィルムを使用し、クローズアップレンズによる接写機能を持ったこのカメラは、子供用の教材「ちゃれんじ3年生」(ベネッセ)の付録である。前号の付録である「ミクロかんさつスコープ」と連結し、30倍のマクロ撮影をおこなうことができるほか、カメラにはクローズアップレンズや、きらきらフィルター(いわゆるクロスフィルター)、ぶんしんフィルター(いわゆるミラージュフィルター)がターレット式で内蔵されていて、各種の面白写真を撮ることができる。クローズアップレンズ使用時は、内蔵の接写枠(黄色い枠)を本体全面に引き出して、ピントと構図を合わせることができる。レンズバリアもちゃんと内蔵しており、これが同軸でフラッシュスイッチにもなっている。ほかにも大変凝った造りが見られ、クローズアップレンズ使用時にはファインダーとフラッシュに自動的にマスクが掛かるようになっていたり、鏡筒前部にはカラーフィルターを挿入するためのスリットまで設けられている。なお、カラーフィルターは付属しておらず、色セロハンや透明おりがみなどによる自作を想定しているようである。ミクロかんさつスコープの対物側には2灯のLED照明が内蔵されており手動スイッチで点灯できるほか、接眼部のバヨネットをかんさつカメラと連結することで点灯状態が保持される仕組みになっている。最近では35mmフィルムが場合によっては入手しづらいのを考慮してか、親切にも12枚撮りのフィルム(フジカラー SUPERIA PREMIUM 400)が付属していた。付属の説明書(こうりゃくブック)には「おうちのかたへ」と題し、フィルムの装填方法が写真入りで懇切丁寧に解説されている。小学校3年生のご父兄の方々ならまだまだかつてのフィルム世代だとは思うが、この10年デジカメや写ルンですしか使ったことがなく、フィルムの入れ方など忘れてしまったという方も多いのかも知れない。「こうりゃくブック」を見れば子供でも自分でフィルムを入れられるように思えるが、俺がやりたいのがひしひしと伝わったらしい。そっとその役目を俺に譲ってくれた。よし。フィルムが入ったぞ。さあ撮って来い。

空を撮ったという。

27mm F8レンズの中心部はシャープ。
周辺光量落ちも味がある。いわゆるトンネル効果。

貝だ。 クローズアップレンズと接写枠を使用している。

なぜかぶんしんモードで撮影されているベランダで育成中のオクラ。

ミクロかんさつスコープ(30倍)使用。俺にはこれが何だかわからない。
撮影者に尋ねたところ、ティッシュペーパーの表面だという。
 フジカラー SUPERIA PREMIUM 400


この「かんさつカメラ」をググってみると、それ自体は数年前から存在するようだが、多くの型式が存在するようで、その全貌は不明である。確認できた範囲では、ちゃれんじ2005年4月号の「しぜんかんさつカメラ」(白ボディ/フラッシュ非搭載/露出目安板/クローズアップレンズ内蔵)が最初期のものと思われる。この次モデルと思われる「かんさつカメラ」(年式不明・薄緑色ボディ)では、接写スタンド・フラッシュ・かぶせ式特殊効果フィルター(ファインダーメガネ付き)が追加されているようだ。さらに次モデルと思われる「夏のかんさつカメラミニトランク」(年式不明・青ボディ)では、クローズアップレンズ・きらきら・ぶんしんフィルターが内蔵ターレット式になり、撮影時にフィルター効果を確認できるファインダーメガネは廃止になっている模様。「ミクロかんさつスコープ」と結合して30倍の高倍率マクロ撮影ができるという現在の仕様になったのは、「夏のかんさつカメラNEO」(2007年)と見られる。2008年モデル(名称不明)は現在のものとは青と黄の配色が逆らしく、2009年モデル(SS)と2010年モデル(MS)は画像を見る限り同一製品のようである。歴代のかんさつカメラはその独特の仕様からベネッセのオリジナル品と思われ、これに似た仕様のトイカメは市場では見かけない。なお、「ミクロかんさつスコープ」については似た商品が他ルートでも販売されている模様。同じ金型から作られたと思われるほぼ同型の商品をKenkoにて取り扱っているのを今年見かけた。

2010年6月22日火曜日

ベルボン アンブレラクランプ UC-6

これは本来は三脚に取り付ける雨傘なのだが、一応ストロボ用の傘にもなるということだったので入手してみた。ただの傘とクリップなので価格的にはちょっとお高い感があるが、プラスチック製のクランプも折りたたみ傘も作りはしっかりしている。傘の内面はてっきりシルバーだと思ったが、実際には白だった。

 ベルボン アンブレラクランプ UC-6
 (7,254円 税込み:Amazon)
前モデルUC-5との違いは傘の内面が銀色から白に変更になったのと、
UC-5には無かったアクセサリーシューが2個付いたことのようだ。

傘のグリップにネジが切ってあり、取り付ける筒にねじ込んで固定する。取り付け筒の両側にはアクセサリーシューがあり、筒をはさんで2個のクリップオンストロボを取り付けることができる。ストロボは、傘とは反対方向に挿入する形になるのでヘッドが回転しないストロボは、前後逆に差し込んで取り付ける。クランプには三脚穴はなく、パイプ状のものに取り付ける以外に固定方法は無い。

この中国製三脚(Vanguard Elite 4S)は
エレベーターポールが八角形だがちゃんと取り付け可能。

説明書には付属傘の柄は回すと外れると書いてあるが、
実際の商品は接着されているよう見える。


使用目的はストロボ用なので、光量がちゃんと確保できるかためしてみた。室内で小物を撮影するのが前提なので、ISO200 F11での撮影が可能かどうかやってみる。被写体と傘の距離は約1メートル、照明位置は左手前45度の下向き45度だ。ナショナルPE-381SGはマニュアル発光で最小1/16からフル発光までの5段階で撮影。1/4発光時がほぼ標準露出のようだ。SB-600の方はTTL調光を使った。標準反射板をスポット測光しFVロックをかけたものが0EV、そこからプラス側に露出補正を行なっていった。SB-600の光量では+2.3EVまでが限界で+2.7EVでエラーとなった。バックの白をとばすまでにはほんの少し足りないが光量的には意外と大丈夫らしい。PE-381SGはフル発光でGN38(ISO100)のはずだが、20年以上前の品なので光量がだいぶ落ちているらしく、フル発光でもSB-600(GN26 ・ISO100 24mm時)と大差なかった。もちろん、ISO感度をもっと上げればもう少し余裕が出る。



ナショナルPE-381SG ワイドパネルなし(28mmの画角をカバー) マニュアル発光
ニコン SB-600(照射角 24mmに設定) TTL調光 グレー部分をスポット測光でFVロック
Nikon D700, AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED, ISO200, F11
仏像の身長は約25cm

なお、グリップストロボを使う場合はアンブレラホルダーを取り付けた三脚の雲台を使わなければならない。ストロボ発光部の位置は傘のグリップあたりが適当と思われるが、雲台がかなり高い位置になるので多少の工夫が必要になる。また傘ごと角度を調整する場合、別々に固定されているのですごく面倒になる。この傘を使う場合はクリップオンタイプのストロボが便利だ。グリップストロボを使うなら、SD写真電気工業製の「SDホルダー」と普通のアンブレラの方が適している。UC-6はクリップオンタイプのSB-600でも光量的には十分使えることがわかったのでとりあえず良しとしよう。



つっこみ如来(ソフビ製貯金箱)
Nikon D700, AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED
ISO800, F11 

付属の傘はゴワゴワして非常にたたみ辛く、片付けるのが大変だ。雨傘として携帯するにはあきらかに適していないばかりか、遠くからでもすぐにそれと 分かるVelbonロゴの入った白黒の傘は見た目が変すぎる。こんな傘をさしつつ、物欲しそうな顔をして雨の公園などウロウロしていた際には、いくらバッグにカメラをこっそり隠し持っていても、いやらしいカメラ爺がいるのが遠くからもろばれではないか。しかし、これと三脚はセットなので、三脚を担いでいる時点でどの道変な人ではある。

(別記事)SB-600用アンブレラ 小型ストロボ用にはこっちをおすすめします。

2010年6月17日木曜日

ケンコー 18%グレー標準反射板

ストロボ使用時や室内でホワイトバランスを設定するのに使おうと思い、こんな物を入手した。

¥2,188(税込:Amazon) 

以前、店頭で見てそのグレーの色合いに不安を感じたのだが、届いたものを見るとやっぱりなんとなく疑問がある。これは本当にグレーなんだろうか?
チェックしようにもカラーメーターなどは持っていないのでどうやって測定したらいいのかわからない。とりあえず、これの反射光が光源の色と同じなら良しとすればいいのではないだろうか。まず、光源の光でWBをセットし、その光でケンコー18%グレー標準反射板を照らし、撮影した画像のRGBバランスを比較してみる。作業中、View NXでヒストグラムを観察しているときに気づいたのだが、ピクチャーコントロールが[SD:スタンダード]の場合、RAW画像表示時と、Jpegへ変換した後とではヒストグラムに若干の違いが生じることがわかった。以下の比較はピクチャーコントロールは[NL:ニュートラル]を使用、View NXでのファイル変換も行わずにカメラ内Jpegの画像を使って行った。

下が光源(ライトボックス)をD700で撮影した画像。フリッカーの影響を避けるために絞り込んでスローシャッターで撮影。撮影した画像の真ん中あたりの一部範囲に、フォトショップで「ぼかし-平均」フィルタをかけ、スポイトツールでRGBの値を測定した。これでWBをセットしたのでRGBの値は一応同じになっている。
R 141
G 141
B 141

次に、ライトボックスの光を使って、ケンコー18%グレー標準反射板のグレー面を撮影。ヒストグラムの幅が広がっているがこれは色味とは直接関係なく、布面のヨレや配光ムラなどによって多少のグラデーションが生じたものと思われる。スポイトツールで測定したRGB値をみるとBの値が高い。これでWBをセットすると僅かな黄色かぶりが生じることになる。
 
R 157
G 158
B 162

次は、同じ方法でケンコーの白い面を撮影したもの。値としてはBが僅かに多いが、これが有意な差なのかどうかは不明。ほぼ均等と言えばそうなのかもしれない。
R 153
G 154
B 157

結局のところ、これがニュートラルグレーなのかどうかは良く分からない。ほぼグレーなのには間違いないが、ほんの少し青っぽいのかもしれない。ただ、光源に使ったライトボックスの演色性にも左右されるだろうし、すべてスローシャッターで撮影したものの蛍光灯なのでフリッカーの影響が無いとも言えない。スポイトツールでRGB値を拾う方法も微妙だし、ピクチャーコントロールのNLが本当にニュートラルなのかも分からない。要するに、厳密にはよくわからない。多分実用上問題ないんだろう。そして、商品の説明書をもう一度よく見たところこう書いてある。
被写体位置からグレー面をカメラ側に向けてTTL測光するだけで、その場の標準露出を測定することができます。片面は花の撮影などに欠かせない『白レフ板』として活用することができ、またホワイトバランスの調整用としても使えます。 
つまりグレー面がホワイトバランスの調整に使えるとはどこにも書いてない。そうか。そうだったのか。ホワイトバランスの設定は白い面を使うのが正しいようだ。

それでは気をとりなおして、グレー面が本当に標準反射板になるのか確認してみよう。
窓からの光が当たる場所にケンコー18%グレー標準反射板を置き、同じ場所で3種類の露出計で測ってみる。セコニックのスタジオデラックスは伝統的な入射光式露出計だ。本来は玉を変えて反射光も測定できるのだが、俺のは玉をはめこむ穴の縁にヒビが入ってしまい、アロンアルファで玉を接着してしまったため交換することができない。反射光の測定には別の露出計、セコニックのオートリーダーを使用。オートリーダーはカメラと同じ方向から標準反射板へ向けて測定。D700のTTLメーターは、標準反射板のグレー部分をスポット測光した。
スタデラとD700はちゃんと値が一致する。標準反射板としての機能は問題ないようだ。反射光式のオートリーダーだけ一段オーバーになる値を示したが、このオートリーダーはずいぶん古いものなので、一段狂っていても不思議は無い。
デジタル一眼レフでは撮影後すぐに画像やヒストグラムが確認できるので、標準反射板が必要になる場合は少ないと思うが、TTL調光でフラッシュ撮影をする場合にこれを使ってFVロックするのも便利な使い方だと思う。


※あと、今さらながら気付いたことが。白レフと標準反射板の両方に使えるが、両方同時には使えない。よく考えると当たり前だが、白レフをあてた状態でグレー面を使って露出を測るにはこれが2枚要る。

2010年4月29日木曜日

昭和の残像

子供が水飲み鳥に似たガラス製のおもちゃを持っていた。そういえば以前にもこんなカップを持ち帰ってきたこともあった。どちらもフリーマーケットで数十円で入手したものだそうだ。


このカップ、子供の頃に確かに見た記憶がある。材質はスチロール樹脂のようで、いちばん下のリングは受け皿と接着されている。お茶などを入れても一応こぼれないが、飲んでいるとクシャっとつぶれてこぼれることがある。似たものは現在も販売されているらしい。

掌にのせて温めると、内部の青色に着色されたアルコールが管を昇って上部の球体に移動する。ガラス管は水飲み鳥をちょうど逆さにしたのと同じような構造になっている。帽子や目玉、ガラスの細工のパーツなどは水飲み鳥と良く似ており、同じラインで製造されていたのかもしれない。


2010年1月12日火曜日

SB-600用グッズ

今日は雨でやることがなかったので、秋葉原でスピードライトSB-600用のグッズを調達してきた。エツミのストロボディフューザーは、オムニバウンス(ストフェン)とほぼ同じもので、乳白色のタイプでよければエツミの方がずっと安い。影とり(ケンコー)のように直射で使うものではなく、ディフューザーというよりもバウンスアダプターに相当する。エツミ製のものを実際に取り付けてみるとサイズが非常にきつく、浅い位置までしか押し込むことができない。エツミ製の商品が購入したままでは使えないのは過去にも経験がある。ユーザーによる工夫が必要なのだ。今回はストロボディフューザーを熱湯につけて調整し、なんとか期待した状態に。ニッカド電池は一組持っているが、予備にもう一組買ってきた。俺にはニッケル水素電池の容量は大きすぎてストロボでは使いきることができず、スーパーニッカドの方コンディションの管理がしやすいからだ。SB-600の発光部に貼るための透明おりがみも買ってきた。

エツミ E-6191 ストロボディフューザー G-9(SB-600用) 1,320円(ヨドバシカメラ)
GP 単三形ニッカド電池(1000mA)  @150円×4本 (
千石電商)
単三電池ケース 45円(千石電商)
透明おりがみ 170円(イトーヨーカドー)

透明おりがみはゼラチンフィルターよりもずっと薄いが、セロファンよりやや厚く扱いやすい。大きさは15x15cmで、レッド・ピンク・オレンジ・イエロー・イエローグリーン・グリーン・ブルー・パープルの8色各3枚入り。使うのはオレンジだけだが、他の色も何かの楽しみにとっておこう。ゼラチンフィルターのように完全にクリヤーではなく、少しくもった感じなので撮影レンズにかぶせるのには向いていない。

透明おりがみのオレンジは、フィルターで言えばLBA-4とLBA-6の中間に相当する。
D700内蔵フラッシュの色温度を4300K程度に、
SB-600の色温度を4500K程度に落とすことができる。

タングステン光照明の室内や夕暮れ時にストロボを炊くと、顔が不自然に白くなってしまうのを防ぐために、以前使っていたストロボの発光部にはイエローとピンクのゼラチンフィルターを重ねたものを貼っていた。比較的薄いアンバー色だったので、晴天時も常用していた。SB-600用のフィルターとしては、専用の「スピードライトカラーフィルターセット SJ-1」(約2,100円)があり、オムニバウンスにもゴールドのタイプ(約2,900円)がある。ゼラチンフィルター(約980円)という方法もあるが、ストロボ用に新しく買うのはもったいない。今回は一番安上がりな代用品として、透明おりがみ(170円)をLB-Aフィルターの代わりに使おうというわけである。
D700のホワイトバランスを色温度で指定して白紙を撮影し、RGBのヒストグラムを見ながらスピードライトの色温度を探ってみたところ、内蔵フラッシュが5500K程度、SB-600が5800K程度であることがわかった。透明おりがみのオレンジを発光部にかぶせると、内蔵フラッシュでは 4350K、SB-600では4500Kにホワイトバランスを設定したときにRGBの出力がおおむね均等になる。この差をミレッド値に換算すると50ミレッドで、富士のフィルターで言えばLBA-4とLBA-6の中間に相当する。もちろん、透明おりがみは写真用ではないので、演色性については完全ではない。ホワイトバランスを透明おりがみの色温度に合わせると、わずかにマゼンダ方向への色かぶりが生じてしまう。使用する場合はホワイトバランスの設定は環境光に合わせ、あくまでストロボ光の青白さを和らげるために使うのである。

透明おりがみのオレンジ色3cm幅に切り、
SB-600の発光部にかぶせ、ヘアゴムでとめる。

発光させた状態。これで約4500K。
晴天時に常用するには濃すぎるが、夕暮れ時や室内用に。

2009年12月10日木曜日

EL-Nikkor 80mm F5.6

秋葉原N店は何度かのぞいたことがあるが、俺の欲しいものは何もない。だがジャンク品を主に扱う別館(写真用品館)が最近できたようで、ちょっとのぞいたところ良さげな感じだ。35mm一眼レフ用レンズは9割方はひどいカビ・クモリ品だが、お値段は2000円前後で、探せばカビのないきれいな品もある。レンジファインダーのコンパクト機も豊富でお値段も2000円程度と手頃だが、かなり選別された故障品と見え、動作させるには同じものが2~3台必要、といった感じの手強そうなものが多い。今回は収穫無しかと思われたものの、以前から探していたEL-Nikkorのケース入りできれいな物があったので確保。

EL-NIKKOR 80mm F5.6
2,000円(秋葉原N店写真用品館)

EL-Nikkor 80mm F5.6は同じ物を持っているが、これは以前ベローズのおまけについて来た物で、ひどいクモリと拭き傷のある品を、無理やり磨いて引き伸ばしに使っていた。今回入手したものはそれよりも古い品だが、クモリもない極美品だ。

左:今回入手したEL-Nikkor 80mm F5.6(Nippon Kogaku銘)
右:以前入手したEL-Nikkor 80mm F5.6(Nikon銘)

6x7判の引き伸ばしや、ベローズマクロなどに使える。このレンズの基準倍率は2~15倍となっていて、本来は等倍での使用は想定されていないが、以前このレンズを使って35mmフィルムをD700で複写してみたところ、像面湾曲もなく周辺画質も良好だったため、スライドコピア用にも使用可能。このあたりの焦点距離のEL-Nikkorで無限遠を出す方法としては、BORGのM42ヘリコイドを使う方法が知られているが、別途M42マウントアダプタ等も必要になるので俺にはコスト高だ。また、トミーテック社の案内では80mmレンズとBORG M42ヘリコイドの組み合わせでは、Fマウントよりもフランジバックが2.5mm短いEOSマウントでも無限遠が出ない、となっているのでFマウントでは無限遠が出ないことになる。だが、俺にはベローズを使って無限遠を出す方法がある。実は、EL-Nikkor 80mm F5.6の鏡筒はFマウントの穴に入るのだ。なので、逆付け状態であれば、レンズをベローズの中に入れることができ、無限遠を出すことができる。俺が持っているL-Fアダプタが特殊なのかも知れないが、アダプタ内側のL39ネジがマウントを貫通しているので、本来カメラ側になる面にレンズを取り付けることができるのだ。

L-Fアダプタを使って逆付けするとEL-Nikkor 80mm F5.6の鏡筒がベローズ内に入る。

ただし、同じEL-Nikkor 80mm F5.6でもL39マウントリングの外径の違いにより、Nikon銘のものはFマウントの穴に入るがNippon Kogaku銘のものは僅かに大きくて入らないことが分かった。マウントリングは取り外すことができるので、たまたま両方もっている俺の場合は、Nikon銘のレンズに付いているマウントリングをNippon Kogaku銘のレンズに付け替えればいいだけなので問題ない。

すっぽり入る。
もちろん、絞りを操作する際にはレンズをいったん取り外す必要がある。

後から見た状態。

俺は持っていないが、EL-Nikkorの34.5mmフィルタースレッドに取り付けるための、純正の前側マウントリング「REVERSING ADAPTER for EL-Nikkor 50/4 80/5.6」という品物があるらしい。これとL-Fアダプタを使用すれば、ベローズ内に鏡筒が入り込む形で正付けができると思われるのだが、入手は困難だろう。