2016年2月24日水曜日

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED


AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDを入手。普段散歩の際によく持ち出すのが、Nikkor-S Auto 35mm F2.8だ。これはこれでお気に入りの大事なレンズだが、半世紀前に作られたモノコートの古いレンズのため、逆光に弱いのが弱点だ。最新型の35mmレンズを手に入れたので、早速使ってみよう。

 AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDの断面図を見ると、先代のAF35mm f/2Dとの共通性は感じられず、ガウス型のマスターレンズにフロントコンバーターを取り付けたような構成はもっと古いタイプの35mmレンズ、New/Ai時代のF2.0や今使っている後期型のNikkor-S Auto 35mm F2.8に似た印象を受ける。後半のガウス部分は最近のF1.8シリーズのAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gにとてもよく似ているが、AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDではそこにEDレンズ1枚と非球面レンズ1枚が使われている。
三脚を持って出かけたが、曇りがちであまり天気が良くない。詳細なテストは次の週末にしよう。

http://183.181.160.91/blogger/DSC_7172.jpg
D800E ISO100 F1.8
ピクチャーコントロール:スタンダード[SD]

いつもの公園へ行くと猫が6匹寄ってきた。雨上がりで訪れる人も少なく、猫も暇なのか腹が減っているのか。外で猫に出会うことは多いが、俺は餌をやったりすることはない。カメラを出そうとバッグに手を入れると猫たちから期待の眼差しが集中する。ここの猫は、こちらが立っていると足元にすり寄ってくるが、ファインダーを覗いてしゃがむとすぐに自分の後ろに回ってしまい、ファインダーから消えてしまう。猫の動きは早く、F1.8解放ではピントを合わせるのが難しい。ライブビューではなおのこと無理だ。考えた末、AF-Cモードでフォーカスエリアを自動選択に設定し、ノーファインダーで猫の前にカメラを差し出してみたところ、意外に簡単にピントの合った画像を撮影することができた。

http://183.181.160.91/blogger/DSC_7213.jpg

D800E ISO200 F5.6
ピクチャーコントロール:スタンダード[SD]
オリジナルサイズ(7360x4912)


 http://183.181.160.91/blogger/DSC_7223.jpg
D800E ISO200 F5.6
ピクチャーコントロール:スタンダード[SD]


遠景での解像力を見るために秋葉原へ。日曜日は歩行者天国になっているので通り沿いのビル群が被写体に都合が良い。交差点から通りを斜めに写した画像では、中央部を見ると凄まじい解像力だ。しかし、ビル群を平行に写してみた画像では、画面端が期待したよりも甘い。家の中で2メートル先の壁を相手にしてみた感じでは、周辺部のピントも良く像面湾曲が極めて少ないように思えたが、遠距離では意外にこれが大きいのかもしれない。ニコンの現行ラインナップでは、上位のF1.4シリーズにAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gがあり、普及価格帯のF1.8シリーズに過度な要求をすべきでないことは承知しているが、少なくとも50年前の35mmレンズとの比較においては、そこそこ満足な結果を見せてくれることを期待している。次回はAF微調整やLVを使って被写界深度内での最適位置を探ってみたい。

実は、このレンズとの比較でTAMRON SP 35mm F/1.8 Di VCも検討したが、タムロンはお店で触った感じや各所のサンプル画像を見た感じから、解像力は秀逸ではあるものの、ピント面前後のボケに見苦しい緑やピンクの色が付いしまうことがわかり、候補から脱落した。上位シリーズのAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gについては、価格もさることながらサイズ的に最初から候補に入ることはなかった。