2009年7月30日木曜日

12倍マクロ

単にこの前入手したマクロスライダーを使ってみたかっただけだ。コシナMF 20mm F3.8 をベローズに逆付けし、何倍になるか試してみる。このレンズ、安価で入手しやすいため逆付け用途には密かに有名らしい。ベローズをいっぱいに伸ばし、定規を撮影して計算してみたところ12.6倍だった。このレンズはOMマウント用なので、カメラ非装着時の自動絞りは開放になる。レンズ側のプレビューボタンか絞込みレバーを細工すれば絞り込んでの撮影も可能だが、とりあえず今回は開放で撮影。画質は良好。ピント面は平坦で、色収差や歪曲も無い。マクロスライダーはピント合わせには有効だが、ものすごい倍率なので非常にぶれ易く、風のある屋外で花や虫などを撮影するのは、ほぼ不可能に思える。



D700+ベローズPB-5+BR-2リング+52-62mmステップアップリング+コシナ20mm F3.8(OMマウント)
ベローズの下がミノルタ製マクロスライダー
レンズ先端から被写体までの距離(ワーキングディスタンス)は3~4cm程度


2009年7月23日木曜日

Velbon PH-173 自由雲台

先日入手した自由雲台、Velbon PH-173を以前から使っている三脚、VANGUARD Elite 4Sに取り付けてみる。VANGUARD Elite 4Sの付属雲台を取り外してみると、エレベーターポールの先端は何故か小ネジ(U1/4)仕様で、このサイズの三脚としては残念だ。付属の3way雲台、PH-55側が大ネジ(U3/8)仕様なのにも関わらずだ。つまりVANGUARDの脚部と雲台は、標準でダブルネジアダプタを使って接続されている。以前使っていたGITZOの細い三脚は、エレベーターポールの先端が大ネジのネジ穴になっていて、両端がそれぞれ大ネジ・小ネジになっている接続用のボルトを、ひっくり返してねじ込むことで大ネジ・小ネジの両方の雲台に対応できた。VANGUARDの場合、Velbon PH-173のような大ネジ用の雲台は、ダブルネジアダプタ経由で接続するしかない。

VANGUARD Elite 4S+Velbon PH-173
RB67+65mm(約2.7kg)を乗せてみる

VANGUARD Elite 4S+Velbon PH-173
D700+レフレックス500mm(約2.0kg)を乗せてみる

Velbon PH-173の台座よりもVANGUARD側の皿の方が小さいが、取り付けにガタもなく普通には使えそうだ。PH-173は10年くらい前の製品のようで、現在は販売されていない。操作レバーが1個しかなく、緩めるとカックンするタイプだが、締め込んでも大きくズレたりせずにがっちり固定できる。RB67を乗せてみたが、ボールの固定力については問題ないようだ。だが、一番期待しているのは硬性だ。Reflex-Nikkor-C 500mm F8がブレずに快適に使えるだろうか。近いうちに試してみよう。

7/22 部分日食

生憎、朝から天気が悪くとても見られそうになかった。台場の科学未来館でライブ中継が見られるというので子供をぶらさげて出かけてみたが、入館待ちの人々の列が数百メートルも続いていて、時間までにはとても入れそうにない。入るのはあきらめて、潮風公園のガンダムでも見て帰ろうとぶらぶら歩いていたところ、運良く厚い雲の切れ間から観察することが出来た。出かける時に撮影はあきらめていたので、35mmレンズしか持っていなかったが、雲が厚いせいでフィルター無しで写真を撮ることができた。

2009-07-22 11:10
撮影場所:東京都港区・品川区台場
Nikon D700, Nikkor-S Auto 35mm F2.8
ISO800 F16 1/4000sec

元画像2832x4256ピクセルから320x213ピクセルをクロップ

2009年7月21日火曜日

今日の収穫物

雨だったので行くところも無く、久しぶりに中野のカメラ屋へ。

ミノルタ マクロスライダー 2,100円(美品・ツマミの化粧板脱落)
ニコン レンズフード AH-3 525円 (中古並品)
ニコン レンズケース CL-74 30円 (ほぼ新品)
中野区 F店J館
ベルボン 自由雲台 PH-173 4,200円(中古並品)
中野区 F店用品館

でっかいニコンのレンズケースはReflex-Nikkor-C 500mm F8が入りそうだったので駄目元で確保。どうせ30円だし。ケース内のクッションやレンズフードを外せば入るかもしれない。持ち帰って試したところ、入らないでもないが、フードがどうやっても入らないのでイマイチ使えない。ストラップ付きなのでそのうち何かの役に立つだろう。この太さといい長さといい、てっきりNewタイプのレフ500mm用に違いないと思っていたが、調べてみると実は、Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28~70mm F2.8D(IF)用だった。ケースの巨大さに驚愕。マクロスライダーは欲しい時に探すと意外に高価だったりするが、たまたま見つけたので確保。ミノルタSR時代の物と思われ、精密感あふれるガッチリした品。ニコンの52mm径金属フードAH-3はオート35mm F2.8用に確保。旧ロゴの品もあったがあんまりこだわらないので現行品と同じタイプにしておいた。
ベルボンの自由雲台 PH-173だけはジャンク品ではなく一応中古品。以前から使っている三脚 VANGUARD Elite 4Sの付属雲台がイマイチなので大きめの自由雲台を探していた。旧製品のため、詳しいスペックは不明だが、サイズからすると耐加重5~6kgクラスの物のようで、中判や望遠でも問題なさそうだ。Elite 4S付属の3Way雲台PH-55(750g)よりも重い気がしたが、調べてみるとPH-173の重量は680gでわずかに軽い。

2009年7月15日水曜日

モノクロ一本

ここしばらくの間、ミラーレンズを使っていたが、ボヤボヤな画像ばかりでストレスが溜まっていた。憂さ晴らしに、使い慣れたレンズとモノクロフィルムを持って一回りしてきてやった。今日は本当に暑い日だった。

Nikon F3/Nikkor-UD Auto 20mm F3.5
NEOPAN 100 ACROS(R60フィルター使用)




Nikon F3/Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5
NEOPAN 100 ACROS

CanoScan8800F 4800dpiでスキャンした画像から縮小
撮影場所:品川区潮風公園・港区台場

2009年7月11日土曜日

鳩に鈴

今日もReflex-Nikkor-C 500mm F8で一回り。そこいら辺の虫や鳥を観察。鈴のついた鳩は飛ぶとリンリン鳴る。こんな奴がこの群には一羽ではなく複数居る。鈴は羽根の根元に輪ゴムで付けられているようだが、何の意味があるかは知らない。自転車に鈴を付けておくと、歩いている人が避けてくれるので便利だという。






Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO3200

2009年7月10日金曜日

Reflex-Nikkor-C 500mm F8 修行

晴天ならよく写るレンズだが、薄曇りの日は難しい。500mmともなると、とにかくブレやピンボケが多い。三脚でミラーアップしてもブレやすく、フォーカスエイドの指標も当てにならない。いっそのことミラーアップもなしで、一脚や手持ちのみで使ってみることにした。飛んでいる蝶を500mmで至近距離から撮るのは難しいなんてレベルじゃなく、ほぼ不可能な領域だ。無理やり撮ってみたが、まずピントが合わない。辛うじてピントが合ってもはみ出してしまう。鈴付き鳩は一脚使用の1/400秒。一脚は手持ちに比べると非常に効果があり、ブレに関しては不思議なことに、三脚でミラーアップするよりも歩留まりがいい気がする。

Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO3200 1/8000秒

Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO3200 1/2500秒

Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO3200 1/400秒


中央部320x213ピクセル等倍

2009年7月6日月曜日

Reflex-Nikkor-C 500mm F8 明日は満月

今夜はちょっと霞んではいるが月が良く見えるのでReflex-Nikkor-C 500mm F8を試してみた。三脚とリモートコードを使い、しっかりミラーアップして撮影。数枚の中からブレが一番少ないものを選んだ。色収差がまったく無いのでリアルな色。これ、果たしてシャープだろうか?いや、微妙だ。こんなもんなのか?

D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO200 1/250sec

ピクチャーコントロール:SD (無調整)

画像クリックで中央部800x533ピクセルをクロップした等倍画像を表示

2009年7月5日日曜日

Reflex-Nikkor-C 500mm F8 ブレ対策

レンズ側の三脚座金を使うと、ミラーアップが意味ない程ブレ易くなるので、ボディ側で三脚に固定することにした。Reflex-Nikkor-C 500mm F8はいまいちキレがなく、ミラーレンズはこんなもんかと思っていた。前回、「解像度として見れば、80年代の廉価ズームの望遠側並かもしれない」と言ってしまった。だがちょっと待って欲しい。どうやらミラーショックなどのブレが、一見ボケているかの様に写ることがわかった。ブレないように注意深く撮影した画像はなかなかシャープだ。ミラーレンズでの撮影は当たれば素晴らしいがハズレも多い、などと言われているようだが、その原因は単に軽量ゆえ、猛烈にブレ易いだけじゃないだろうか。

D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO200 1/320sec

全体画像

三脚使用・ミラーアップなし
ブレているというよりも、ピンボケかレンズ性能の限界のように見える。

三脚使用・ミラーアップあり
こっちが本来のレンズ性能

このぐらいの超望遠になると、どんなに大型で頑丈な三脚や雲台でもミラーアップしない限りブレてしまうという。この三脚は安物だが、ミラーアップすればブレないことが判明したので、三脚については必要十分な大きさだろう。

2009年7月4日土曜日

Reflex-Nikkor-C 500mm F8のテスト その2

Reflex-Nikkor-C 500mm F8の修理が完了。料金は15,120円。もちろん無限遠の件は調整済みで、光学系はそれこそ新品のようにピカピカに。結局このレンズ、元が2万円+送料千円なので全部で36,120円ということに。なんという贅沢。これとかこれとかこれとかこれが当たり前だと思っている俺にとってはこのレンズ、最低のコストパフォーマンスだ。以前同店で修理してもらったNikkor-UD Auto 20mm F3.5は、人生の半分を共にした愛着のあるレンズなので、こういうものなら修理代が惜しいとは思わないのだが。
ともあれ気をとりなおして、カリスマ修理店で最高レベルのメンテナンスを受けた(泣ける)Reflex-Nikkor-C 500mm F8を携えて試し撮りに。


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO1600 1/1600sec(手持ち)


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO1600 1/1250sec(三脚使用 ミラーアップなし)


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO800 1/2000sec(手持ち)


Nikon D700 Reflex-Nikkor-C 500mm F8
ISO800 1/3200sec
(手持ち)
撮影場所:東京港野鳥公園/城南島海浜公園

軽量なのが裏目に出るのか、500mmともなると非常にブレ易い。ブレないための最低シャッタースピードが焦点距離ミリ分の1秒なんて言われたりするが、その話が通用するのは300mmぐらいまでだと思う。500mmは300mmなんかとは比較にならない程、とんでもなくブレ易い。手持ちの場合、1/2000秒が300mmレンズで言う1/30秒ぐらいの感覚で、ほとんどブレる。三脚の場合、シャッタースピードが高速でも微振動の影響が非常に大きいようで、下手をすると1/2000秒でもブレる。ミラーアップは必須だろう。サギの画像は1/1600秒、全体画像ではブレはわからないが、下の当倍画像を見ると間違いなくブレている。その上のカニの画像も心なしか微妙にブレているように見えなくもない。
描写については大口径EDレンズのようなキレは無い。単に解像度として見れば、80年代の廉価ズームの望遠側並かもしれない。口径食による周辺光量の低下も顕著で、絞りようがないレンズだけにどうしようもない。海面を逆光で写した画像では、周辺部のリングボケがC字型どころか、鏡筒によるケラレが半分以上にも及んでいるのがわかる。だが、色収差が無いのでクリアーで抜けが良い印象なのは確かだ。逆光でもコントラストは高く、画面周辺まで画質が均質なところなんかは、ニッコールらしい堅実な一面でもある。一癖どころか癖まみれのへんてこレンズだが、そこらへんの全てがミラーレンズの神秘的な魅力でもある。