2017年12月27日水曜日

カメラバッグ入手

普段カメラは普通のバッグやPC用のリュックで持ち運ぶことが多い。しかしながら、クッション性や収納力の点から、少し大きめの使いやすいカメラバッグを所望していた。見つけたのは「HAKUBA ルフトデザイン スウィフト 03 ショルダーバッグ L 13.5L」という品だ。見た目がいかにもという露骨なカメラバッグではなく、普通のボストンバッグにも見えなくもない地味なデザインがいい。上部ががま口式に開口するようになっており、機材の出し入れがしやすいのが特徴だが、このバッグを選んだ理由は、ベルボンUTC-63三脚が収納できると思ったからだ。三脚を取り付けるベルトはバッグの外側にちゃんと付いているが、実は、上部のがま口部分内部の三角形のスペースに小型のベルボンUTC-63三脚がすっぽり入ってしまう。

HAKUBA ルフトデザイン スウィフト 03 ショルダーバッグ L 13.5L

ベルボン UTC-63三脚
D800E+MB-D12
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

200-500レンズにボディと縦グリを付けた状態のものが、長手方向にやや余裕をもって入る。

仕切りのウレタンを閉じ、上段にUTC-63三脚を乗せる。

そのまま無理なくバッグを閉じることができる。これはすごい。
200-500レンズを入れない場合は、ズーム3本と縦グリ付きのボディと三脚が入る。

UTC-63三脚
AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
 AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G

これだとボディに1本付けたまま入れる余裕はないが、上段には三脚を入れることができる。もちろん、三脚を外にぶら下げれば、ボディに1本付けたまま入れることもできるし、70-200レンズを立てて入れれば更にスペースが増える。

2017年12月24日日曜日

晴海ふ頭の夜景

晴海ふ頭へ夜景を撮りに行ってきた。新しい三脚「UTC-63」がすごく気に入っている。自由雲台は水平出しが面倒で扱い辛いものの、この携帯性は何ものにも替え難い。

元サイズ画像(8256x5504=45.44MP)ダウンロード
Nikon D850, AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G

元サイズ画像(8256x5504=45.44MP)ダウンロード
Nikon D850, AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G

その他の画像。以下長辺1600pixサイズにリサイズ。





帰って画像をチェックするとほとんどの画像が右下がりだった。D850の内蔵電子水準器は以前のものよりは実用性があるが、これだけで撮影時に完全に水平合わせるのはやはり無理なようだ。水平が気になる画像はCapture NX-Dで傾き補正をしたが、角度を指定することができず微調整ができないのでこれが限界だった。夜景は水平線がはっきりせず、超広角レンズは構図により錯覚が起こるようで、傾いているように見えても拡大画像をスクロールして確認すると問題がなかったりもする。上の画像は右下がりに見えたため、Capture NX-Dで傾き補正で左に傾けたが、おそらくは本当の水平はこれよりも少し右下がりなのだと思う。また、普段はレンズの写り具合を見るのが優先なので、ディストーションを補正しないが、今回はCapture NX-Dの歪み補正を使っている。


今年ももう終わりだ。もう何年になるだろう、何故だかわからないが、毎年12月23日は皇居へ行って、「皇室カレンダー」を2本買って帰るのが習慣になっている。帰省土産に喜ばれる。
よく見えないので、ノーファインダーで撮った。
Nikon D850, AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G  f=70.0mm

目下、年賀状を作成中である。「平成三十年」という文字が、まるでSF小説の題名のようでじわじわ来る。

2017年12月17日日曜日

夜景 東京駅

新しい三脚「UTC-63」が気に入ったので、調子に乗ってまた夜景を撮りに行ってきた。前回の貿易センタービルからの夜景は今一つだった。なんだかもうちょっとパンチの効いた感じが欲しくて、広角レンズを持ち出してみることにした。



Nikon D850, AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G
(画像は長篇1600サイズ)

夜景を撮るときのホワイトバランスは「電球」にしている。前回の貿易センタービルの場合、室内光がミックスする一部の画像で更にマゼンタ方向へ調整したものがあるが、それ以外の彩度やトーンカーブを変更するような画像加工は基本的にはやらない主義だ。しかしながら、今回はあまり面白い画像が撮れず、派手に加工してしまった。ホワイトバランスを電球にした上で、撮影時よりも+側に露出を補正し、ピクチャーコントロールを「ビビッド」に変更して彩度を上げ、更にはトーンカーブでガンマを弄って紺碧の空をねつ造した。

2017年12月15日金曜日

汐留~浜松町 D850

平日休みがもらえたので、D850とUTC-63三脚を担いで散歩へ行く。UTC-63三脚は小さいのでカメラと一緒にリュックに入るが、水筒が入らずに置いていくことにした。浜松町の貿易センタービル展望台は、台場テレコムセンターと同じく、三脚が持ち込める貴重なスポットだ。冬場の夕刻などは富士山のシルエットと灯り始める夜景を眺めることができたが、現在は、隣の西側で建設中である2018年8月に竣工予定の「ニッセイ浜松町クレアタワー」が既に展望台の高さに達し、もうここからは富士山を見ることができない。地下の飲食店街に昭和の風情が残るこの貿易センタービルも、建て替えのために2019年から解体予定だという。日没時刻の展望フロアには多くのご年配のカメラマンが訪れており、東京タワー方面への眺望がわずかに残る北西方向の角に詰め寄る姿が印象的だった。

リンク画像は長辺1600サイズ

日没前後はホワイトバランス「自然光オート」が良い色になる。D850は電子シャッターによる無振動撮影ができるので、SnapBridgeアプリからWi-Fi経由でのリモートレリーズを試してみた。だが、SnapBridgeアプリは「自然光オート」に対応しておらず、リモートレリーズするとD850での撮影画像は、ホワイトバランスが「Auto」になってしまうようだ。リモートレリーズするだけなのに、なぜカメラ側のホワイトバランスをSpapBridgeアプリにどうこう言われる必要があるのだろうか。RAW撮りなのでホワイトバランスは現像時にどうにでもなるが、SnapBrigeの挙動が意味不明なのでセルフタイマーを使う。
UTC-63三脚は、高さがやや低くアイレベルでファインダーを覗くにはエレベーターを使う必要があるものの、D850の無振動撮影とバリアングル液晶はそれらの弱点をちょうどカバーしてくれるような関係になり、相性が良いと言えるかもしれない。自由雲台なので、上下に構図を変える際に毎回水平も合わせなければならないのは面倒だが、D850の電子水準器が意外に実用的なので、これを頼りにファインダーを覗きながら水平を合わせることもできる。あれこれ便利ではないが、その代わりに三脚の持ち運びはこれまでにないレベルで楽になると思う。

ほとんど暗くなってからは、ホワイトバランスを「電球」にする。夜景写真は見た目に近い色合いよりも、タングステンフィルム風の冷調にすることで、夜の神秘性を増幅したような印象的な画像になる。元画像がブレているわけではないが、画像はbloggerの制限サイズに縮小してある。展望フロアの窓に張ってあるフィルムが痛んでおり、細部が不鮮明で光点も滲んでいるので元サイズ画像のアップロードは割愛した。

上の画像の一部を等倍で切り出したもの。




その他、昼間の画像。

汐留の巨大ビル群が江戸時代に作られた日本庭園の借景にそびえ立つ奇怪な風景は浜離宮恩賜庭園。以前、デジカメのテスト撮影記事でよく見られたが構図だが、最近あまり見ない。右端の電通ビルの窓がグラデーションになっており、画像周辺が解像していないような錯覚を起こすことがある。




カレッタ汐留 46階展望スペースは、レストランフロアの一角にある狭いスペースだが、無料で解放されており、汐留から東京湾方面の眺望を楽しむことができる。ガラスは窓に差し込む光でコントラストが低いものの、斜めに見通しても細部の滲みは少ない。
元サイズ画像(8256x5504=45.44MP)ダウンロード
ヘリコプターを探してみよう。正解はここ

共通データ:Nikon D850
AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
Capture NX-D 1.4.6

2017年12月10日日曜日

UTC-63三脚とD850で夜景など

新しく手に入れた三脚、ベルボンUTC-63でスローシャッターを試してみた。だが、天気が良く無風の上、D850はライブビュー時に電子シャッターを使った無音撮影ができてしまうため、当然ながら画像はブレていない。


Nikon D850/AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
f=70mm. ISO100, F 8.0, 8秒
ピクチャーコントロール:スタンダード, WB:自然光オート

 Nikon D850/AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
f=200mm. ISO100, F 8.0, 5秒
ピクチャーコントロール:スタンダード, WB:自然光オート

SnapBridgeアプリから、Wi-Fi経由でレリーズできるらしいが、面倒臭いのでセルフタイマーを使ってしまった。今回は条件が良すぎて三脚の性能はよくわからなかったが、ライブビューでの拡大画面を見ていると、アルミ製のULTRA LEXi Lよりも振動のおさまりが早いようには感じた。

その他、昼間の画像。D850でよく解像している画像を選んだ。このAF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIは、購入後に何度も工場へ送り調整してもらった曰く付きの品で、テレ側周辺は及第点であるものの、ワイド端から100mmあたりの中間焦点域においては、画面の隅々まで凄まじい解像力を発揮する。
 Nikon D850/AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
f=70mm. ISO100, F 8.0
ピクチャーコントロール:スタンダード, WB:自然光オート
元サイズ画像(8256x5504=45.44MP)ダウンロード

テレコムセンターの展望台より。黄色っぽくて変な色なのはガラス越しのせいだろう。以前から自然光の場合にAWBを使うことは無く、天候や時間帯にかかわらずWBは5000K固定で撮っているが、今回はD850で新しく導入された「自然光オート」なるものを使ってみている。
 Nikon D850/AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
f=105mm. ISO100, F 8.0
ピクチャーコントロール:スタンダード, WB:自然光オート

Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5はフィルム時代の1977年に発売されたレンズだが、期待どおり見事な解像力だ。このあたりの焦点距離の現代のレンズでも、同じF8まで絞って画面隅までこのレベルで解像するレンズは少ないだろう。4500万画素のD850では、このレンズにはほんの僅かだけ像面湾曲があり、無限遠のストップ位置では中央は完璧だが周辺像が少しだけ甘くなることが観察できる。無限遠のストップ位置よりもほんの気持ちだけ前ピンにすると、周辺部も中央との差がなくなる。この画像では、右上のスカイツリーの先端の写り具合を比較するとよくわかる。
 Nikon D850/Ai Micro-Nikkor 55mm F3.5(1977)
ISO100, F 8.0
ピクチャーコントロール:スタンダード, WB:自然光オート
D700もD800Eもカメラに内蔵している電子水準器は狂いがひどく使い物にならなかったが、あれからどうなったんだろう。やってみるとD850の電子水準器は意外に使える。と言いつつも、画像は微妙に右上がりに見える。このような被写体だと二点拡大も使えず肉眼でも気泡レベラーでも水平を合わせ辛い。D850のこれが偶然ではなくちゃんと改良されているのであれば有難い。

以下、同日のほかの画像。



今回はこれまで。

2017年12月9日土曜日

ベルボン UTC-63三脚と中華LブラケットINPON

今回のメインは新しく手に入れた三脚「UTC-63」だが、その前にAmazonで手に入れた「インポン」という不思議な名前のLブラケットをお見せしよう。
この種のLブラケットはReally Right StuffやMarkins、Kirkなどの機種専用にデザインされたものが知られているが、ご存知の通り高価である。こちらは機種を限定しない中国製汎用品。こんなもの大丈夫なのか?と思いつつ2千円なので注文してみたところ、思ったより大丈夫そうだったのでご紹介したい。


アルカ型クランプとLブラケットがセットで2000円。
届いてみると、意外に精密感があり、強度や耐久性などは不明だが、差し当たり問題ないように見える。
クランプとブラケットの裏面。クランプには1/4インチの皿ネジが取り付けられていたが、これは取り外さないと使えない。
D850につけてみた。とくに問題なく取付可能。

背面から。液晶のチルト機構が干渉することも無い。

ボディ左手の端子カバーはあけることができなくなる。写真では縦位置用のパーツが前方にやや傾いているが、下のネジ2か所を六角レンチで緩めれば少し動かせるので、これはまっすぐにすることができる。

底部の様子。前倒れ防止機構は無く、プレート面のゴムは効いているものの、24-70や14-24などの重いレンズは不安がある。D850底部には三脚ネジ穴の隣に穴があり、このブラケットの長穴の端っこ、止めネジを挿入するためのネジが切ってある部分と偶然なのか必然なのかわからないが、ピッタリ一致する。

じゃあ、ここにビデオピンでも差しておけばいいではないか。写真手前の黒いブツは、マンフロットのプレートに付属していたもの。

D850底部の穴にのせるとこんな感じ。

インポンプレートの穴に入れてみる。このビデオピンの太くなっている部分を1/4インチ穴に押し込む。このビデオピンのプラスチックは意外に硬く、手で押し込むことはできないが、プラハンマーでトントンすれば入る。

こんな感じでおさまる。一応、これでガクンと前倒れすることはない。D850の穴よりもビデオピンがやや細いので、このままでは前倒れ方向へは少しガタがある。

ビデオピンに何か巻いて太くしてやればいい。熱収縮チューブを見つけたので、これを短く切ってかぶせる。まあこんなもんか。カチカチではないもののそれなりに固定できる。

さて、今回のメインはベルボンのUTC-63だ。三脚はでかくて重いもの程安定性が良いのは知れたことだが、持ち運びができなければ意味が無い。以前から使っている三脚の中で、一番良く使っているのがベルボンのULTRA LEXi Lで、コンパクトながら必要十分な安定性があり重宝している。今年発売されたUTC-63は、シリーズ初のカーボン製で、アルミ製ダイレクトコンタクトパイプを使ったこれまでのULTRAシリーズ・UTシリーズの推奨積載質量が3kgだったのに対し、カーボンパイプを採用したことで推奨積載質量が4kgへとアップしている。UTシリーズは足をひっくり返して畳めるのでULTRAシリーズよりも一層コンパクトだ。これはいい。以前から気にはなっていた製品だったが、エレベーター無しではやや全高が低いこと、エレベーターを下げても肩から上の首部分が長く、安定性に不安があること、雲台が交換可能であるとはいえ規定の収納性能を発揮できる付属雲台が自由雲台であること、そしてパイプ径+全高という価値基準で考えると、小さな三脚の割にはかなり高価であるなど、購入をためらう理由はたくさんあった。購入を決めたのはこの記事だ。ストラップが舞い上がるほどの強風の中、49.6mm相当で30秒間露光とある。それはいくらなんでも無理だとは思うが、ともあれ夜景専門の方が高い評価をしていることは、購入の決め手になった。

ベルボン UTC-63 (自由雲台 QHD-S6Q付き)
カーボン30mm 5段
縮長36cm・重量1520g
EV無し全高 136cm/EV使用 155cm


正直に言おう。これまで使ってきたULTRA LEXi Lの方が大きいし、肩の位置も高いので安定感がある。だが、UTC-63は圧倒的にコンパクトで、今後持ち出すのは間違いなくこれになる。

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