2013年12月9日月曜日

大雪

大雪(たいせつ)といっても雪も降らず積もりもしないが、気温はめっきり低くなった。薄日が差していて風もないけれど、かなり寒い。手袋をして出かけよう。











Nikon D800E, AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

2013年12月1日日曜日

いつもの森

今週吹いた突風のせいだろうか。先週はまだ一部に緑が残っていた楓の木も、オレンジ色のまま多くの葉を落としている。桜も半分以上葉を落としてしまった。明日からはもう12月になる。









D800E, AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
ISO100, ピクチャーコントロール[LS] 一部ADL使用

2013年11月18日月曜日

Nikon Df触ってきた

週末に品川駅近くで行われたメーカーイベントで、ニコンの新機種「Df」を触ってきた。個人的には、それほど強い興味がある機種では無いが、なんとなくちょっと触ってみたかった。Dfは一見フィルム機を思わせるようなデザインで、軍幹部にはシャッターダイヤル・露出モードダイヤル・ISO感度/露出補正ダイヤルを各々独立して備えている。レリーズボタンもフィルム機のような位置にある。実際に手に取ってみると、ダイヤルの位置などがやや異なるものの、操作感はごく普通で違和感もない。ファインダーを覗いている限り、これまでのDシリーズのデジタル機とまったく変わらない。


 メディアを持っていれば撮影画像を持ち帰ることができたのだが、カメラもSDカードも持っていなかった。一緒に行った子供のDSに入っていたSDカードを供出するように求めたが拒まれたため、残念ながらDfでの撮影画像は無い。

前宣伝や発表会でのアピール内容では、Dfはちょっと奇抜な印象も受けるが、スペック自体は極めてベーシックなFX機だ。これまでの3桁機よりもやや小さいボディに、D4のセンサーとD600/D610と同等のシャッターとAFモジュールが搭載されている。ニコンはDfがラインナップ上のどこの間にも入らない独立したモデルだと説明しているが、あまり多くの画素数や連写機能を求めないフルサイズユーザーの選択肢がこれまで2400万画素センサーのD600/D610に限られていたので、D4センサーを搭載したDfは、実質的にはD700の後継機なのかもしれない。

いつもの公園、D800Eにて。




3600万画素のD800Eはフルサイズではあるが、用途や撮影方法、被写体や構図の決め方などは中判カメラのそれに近く、35ミリ判のフィルムカメラとは使い勝手が大きく違うため、用途によっては少し窮屈に感じることがある。俺は今、35ミリフィルムカメラ的な用途には、もっぱらDXフォーマットのD3100を使っている。APS-Cサイズなので、原理的には被写界深度や細部の明瞭感は35ミリフォーマットとは異なるが、35ミリフィルムカメラの代役を果たすには十分な画質だ。小型軽量なボディもまた都合がいい。俺はD700を手放してしまったが、D800EとD3100で今のところ間に合っているので、Dfはあまり欲しいとは思わない。

2013年11月5日火曜日

Nikon Df

Dfが今日発表らしいことは、先週から世界中の人が知っていた。ちょうど新宿で仕事があったので、ついでに午後1時にニコンプラザへ行って、まんまとカタログをいただいてきた。
実機の展示はもう少し先になるのだろう。カタログ写真ではFMやFEサイズのボディの周囲を黒いなにかで一回り囲んだような形状だ。手にしてみるまでは大きさが良く分からないが、アメリカのサイトの動画を見ると、彼らの手には意外に小さく収まっている。デザインを除けば新機種としては地味な仕様だが、Dfのコンセプトが外観のスタイルだけでなく、35ミリフィルムカメラでの構図感覚も想定しているのであれば、D4と同じセンサーを搭載した16MPの画素数は、中々に絶妙な選択だと思う。
Amazonと価格コムを見ると、Dfは各店250,200円 スタートのようで、D800やD610の価格に比べると割高感はあるが、半年くらい待てば20万円を切ったくらいの価格で落ち着くような気がする。


 

2013年10月29日火曜日

実は十分すごい。Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)

先日手に入れたAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)だが、あいにく週末の台風が続いたり、仕事が忙しかったりして、条件の良い日にテストすることがなかなか出来なかった。この前の日曜は終日仕事の予定だったが、運良く午後早くには終わったので、飯も食わずにレンズと三脚を担いで一回りしてきた。朝から気持ちよく晴れていて、午後になっても遠方の霞みは少ない。夕方近くに斜光線でコントラストの高い画像が撮影できた。

http://183.181.160.91/blogger/DSC_0077.jpg
画像クリックで元サイズ(7360x4912)の画像を表示します。
Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF), Nikon D800E
ISO200 F5.6, 1/1000秒

14bitロスレス圧縮RAW
Capture NX2, ピクチャーコントロール[SD]
ピクチャーコントロールの輪郭強調無し
ハイパス0.7
アンシャープマスク:半径6, 適用量30%
軸上色収差補正:100


中央部600x400ピクセルをクロップ

AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIのように、非常によく解像するレンズでは、俺はCapture NX2でのアンシャープマスクの半径は2にしている。この設定はピクセル等倍ではピクチャーコントロールの標準とはかなり解像感の差が出るものの、プリントでは意味がないか、そのままではかえって細部が眠くなってしまう。ピクチャーコントロール標準の輪郭強調は、300dpiでの最大サイズ、A2プリントを想定するならばほぼ妥当なチューニングではないかと思う。 Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)の画像に適用した半径6も、ピクセル等倍ではピクチャーコントロールのデフォルトからかなり解像感が増すものの、プリントではピクチャーコントロール標準の輪郭強調との差はほぼ無いだろう。何が言いたいかというと、つまりはAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)は3600万画素のD800Eでも実用に足る十分な解像力を持っているということだ。そして、なにもプリントを前提に評価する必要もない。ピクセル等倍で中央部をクロップした画像を見ていただくとお分かりだと思う。天候や光線状態など、条件さえ良ければ、このように素晴らしくシャープな写りだ。軸上色収差だけはちょっぴり気になったので、Capture NX2での軸上色収差補正をMAX値で適用している。とはいえ、気になるのは輝度差の激しい輪郭をピクセル等倍で観察するような場合に限られるだろう。
さて、最新のAF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VRがどんなレベルなのかが気になるが、このレンズとD800/Eで撮影されたフル解像度のサンプル画像は、ググってもなかなか見つけることはできなかった。もちろん、現行のAF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VRは最新設計のAFレンズであり、VR搭載の上ナノクリが施された超豪華レンズなので、あらゆる面において、この古いAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)には勝っているだろうことは想像には難しくはない。辛うじて、ピクチャーコントロールの標準設定のままView NX2で現像されたと思われる、AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VRとD800Eで撮影されたフル解像度の画像を少数だけ見つけることができた。輪郭強調が太くてきつい、ピクチャーコントロールのデフォルトで現像された画像の場合、この古いAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)と最新のAF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VRとの間で解像力を比較するのは無理だった。だが、それらの画像からでも、周辺画質や色収差、ヌケの良さなどは、AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VRの方が上であることは判断できた。
いずれにせよ、俺はこのレンズで十分だ。ちょっとした好奇心のために100万円もする最新レンズには手をだすことなど決して出来ないし、このレンズでも十分に高品質な超望遠画像が得られる。

http://183.181.160.91/blogger/DSC_0087_1920x1080.jpg
(画像クリックで1920x1080サイズの画像を表示します。)
別のカットをWB調整しHDサイズに縮小してみた画像

2013年10月21日月曜日

ちょっと大きめの三脚

古いジッツオの5型三脚を中古品にて入手。アルミ製の5段式で、3段目まで伸ばすとアイレベルを超え、全部伸ばすと多分3メートルくらいになる。重量は約7kg、雲台を乗せると8kgを超える。三脚は小型や中型のものは間に合っているので、500ミリレンズをのせても大丈夫なくらい大きいのが一つ欲しかった。だが、この大きさと重量はかなりのやっちまった感だ。太くて頑丈という意味で大きいのは欲しかったものの、アイレベルをはるかに超える高さはいらなかった。この三脚は縮長が85cm程あり、雲台を付けると100cm近くにもなる。持ち出すには車が必要だ。

GITZO 5型5段アルミ三脚(型番は#690L)


見た目は若干くたびれているが、ロックナットの操作やパイプの出し入れはスムーズで精密感がある。4段目のロックナットのゴムが1個無くなっていたので、別のジャンク3型から拝借して装着した。

ごついエレベーター部分。41mm径のぶっとい脚は、握るとひんやりとしていて、感触としてはカメラ用三脚というよりも、建築足場の単管(48.6mm)に似ている。

スリックのレベリングユニットとマンフロットギア付きジュニア雲台410をのせた状態。ジュニアとはいえ大きく重い雲台だが、この三脚には小さく見える。

ハスキー3Dヘッド#1504をのせた状態。ハスキー雲台にはマンフロットのプレートアダプター394を装着。

2013年10月15日火曜日

D800E+Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)その2

Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)を再び持ち出してテストしてみる。前回のテストで薄々気付いてはいたが、期待したよりも少し物足りない。超望遠レンズとしてはシャープなのかもしれないが、軸上色収差も残っているし、凄まじいキレ味だとか言うのはちょっと無理だ。十分にシャープなレンズの場合、Capture NX2でのシャープの設定は、ハイパス半径0.7px+アンシャープマスク半径2%・適用量20%を基本にしているが、このレンズで解像感を出すにはもう少し半径を大きくしなければならないようだ。ちょっと探ってみた結果、アンシャープマスクの半径は6%、適用量は30%として現像することにした。もっとも、これらのシャープのパラメータは、俺がピクセル等倍で画像を観察する場合に、被写体の細部を最大限確認することができるような値に勝手に調整しているに過ぎず、プリント用に調整するなら別の値になるだろう。

ISO400, F5.6
(画像クリックで1280x854サイズを表示します )

ISO400, F8
(画像クリックで1280x854サイズを表示します )

ISO400, F11
(画像クリックで1280x854サイズを表示します )

ISO400, F8
(画像クリックで1280x854サイズを表示します )

F5.6 ピクセル等倍

F8  ピクセル等倍

F11 ピクセル等倍

F8 ピクセル等倍

共通:Nikon D800E, Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)
Capture NX2, ピクチャーコントロール[SD]
ピクチャーコントロールの輪郭強調無し
ハイパス0.7
アンシャープマスク:半径6, 適用量30%

おまけ:一番上の画像の物体は、遠くから見たときには何だか分からなかった。近づいてみると、でっかいキノコだった。スイカを半分にしたくらいの大きさ。

2013年10月7日月曜日

Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) vs Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>

週末だ。あまり天気は良く無いが、入手したばかりのAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)のテストに早速出かけよう。大きなアルミケースと三脚をママチャリのかごに押し込んでヨロヨロと出発。せっかくなので比較用にReflex-Nikkor 500mm F8 <New>も持っていく。重い。

Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)
(1988-2002)
 
Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>
(1984-2005)
 
俺がゴーヨンピーと呼ばれるこのレンズに興味を持ったのは、過去に新旧二本のReflex-Nikkor 500mmを使ってみた経験からだった。500mmの超望遠レンズは、肉眼では捉えることが出来ない遥か遠方の被写体を目前に引き寄せ、極端な圧縮効果で分厚い大気や立ち昇る陽炎などが強調された独特で不思議な世界を描き出す。ミラーレンズにはミラーレンズの面白さがあり、神秘的なリングボケや驚異的なコンパクトさ、最近接撮影距離の短さなど、楽しい特徴がいくつもある。しかしながら、ミラーレンズにはいかんともしがたい大きな欠点があった。つまりはシャープネスだ。ミラーレンズは原理的に色収差が無く、光学・機械部品の製造精度は通常のレンズと同じであるからして、うまく使えば通常の屈折式レンズと同等のシャープネスが得られ、それが出来ないのは使いこなしに原因があるのだ、という意見も見かける。そう思っていた時期が俺にもあった。しかしミラーレンズを実際に手に入れて使ったことのある人ならお分かりだと思う。どんなに工夫を重ねても、結局はあまりシャープには写らないのだ。その原理に反して。 さて、そうなると通常の屈折式レンズがどのように写るのかが気になって気になって仕方がない。だが、大砲のような大口径ED超望遠レンズはとんでもなく高価だ。現行品はもちろんのこと、比較的安く手に入るMF時代の中古品であっても、鳥や飛行機などの飛び物が趣味というわけでもない俺のような者が、面白半分に手が出せるような代物ではない。でも欲しい。あの大砲みたいなやつを三脚に乗っけて弄りまわしてみたい。巨大な前玉が紡ぎだす画面いっぱいの鮮鋭な画像が見たい。最近久しぶりにオークションページを見ていたら手頃なものが出ているではないか。でもAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)を最近のボディで使用したサンプル画像はあまり見つからず、D800Eで使用した場合の画質がまったくもって不明だ。MF時代の大口径ED超望遠レンズの実力は一体どのくらいなのだろう。少なくとも同時代のミラーレンズよりはシャープに写るとしたら、果たしてどのくらいなんだろうか。気になる。これはもう、自分で確かめるしかない、そう思った。
おっと、話がそれた。目的地に到着した。

※画像クリックでオリジナルサイズ(7360x4912 pix)の画像を表示します。

Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) F4

Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) F5.6

Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) F8

Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) F11
Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) F16

Reflex-Nikkor 500mm F8<New>

共通:Nikon D800E  ISO200
14bitロスレス圧縮RAW/Capture NX2
ピクチャーコントロール[SD]スタンダード
WB=晴天 
ピクチャーコントロールの輪郭強調=0, NR=なし
ハイパス:0.7px、アンシャープマスク:半径=2% 適用量=20%
灯台までの距離:約1210m
背後のTRPの建物までの距離:約1680m

いずれもライブビューで拡大して精一杯ピントを合わせ、ミラーアップして撮影したものだ。雲行きが複雑で露出が安定しない。ガスもかかっていて遠方はあまりクリアーに見えない状況なので、これが全てとは言えない。また、ピントを合わせた中央の灯台よりも、背後の建物は地図上では470メートル程後方にあり、周辺画質についてもこれが正確なものではないと考えた方がいい。次回は別の場所へ行って、もうちょっと良い画像を撮ってこようと思う。

気になるAi Nikkor ED 500mm F4P(IF) と Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>の差だが、F8同士の画像を見てみると分かりやすい。



Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)のF5.6~F11では正面の赤い灯台に色モアレが生じていて、F16まで絞った画像ではこの灯台のモアレが消えている。Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>は解像しきれていないようで、このモアレが生じていない。

Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>の画像は、ソフトフォーカスのようにふんわりしていてコントラストが低い。だが、細部をよく見ると像の芯は確認できるので、これはシャープのかけ方次第ではもっと解像感が出る気がする。下の画像は、Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>のシャープを調整してみたものだ。ピクセル等倍表示では少しノイジーだが50%くらいで縮小表示すると、もやっとした感じが減ってかなり良い感じになる。

※画像クリックでオリジナルサイズ(7360x4912 pix)の画像を表示します。 

Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>
ハイパス:1.43px、アンシャープマスク:半径=7% 適用量=25%

左はReflex-Nikkor 500mm F8 <New> シャープ調整後
右はAi Nikkor ED 500mm F4P(IF)で上と同じ画像



おまけ:Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF) の三脚座にはネジ穴が前後に2個ある。マンフロットの410PLプレートをくっつける際に、デジスコドットコムのネジを+1本調達し、ネジ2本で固定した。マンフロットのネジよりもちょっと傘が大きいが一応使える。