2008年5月25日日曜日

黄色くなった現像液を交換


PEN-F/38mm NEOPAN400 PRESTO
千代田区

黄色くなってしまったSPDを新しい液に交換して、容器も伊藤園に変更した。今度は長持ちさせなければ。だいぶ季節も暖かくなってきた。今のところ液温は22℃だが、すでに現像時間は結構短くて、タンクも小さいし、現像ムラには気を使う。フィルムをデジカメで複写しているせいかわからないが、かなり粒子も荒れて見える。次回は1:1に希釈してみてもいい気がする。また、どうせ増感しないなら、ミクロファインでもいい気もする。白黒を何本か撮って思ったが、PEN-Fと38mmレンズにはNEOPAN400は向いていない気がする。このレンズはできるだけ開放付近で使いたいし、粒状感のある荒々しい描写はこの焦点距離には似合わないのだ。そういう意味でもISO400は感度は高すぎるかもしれない。でも、カラーならISO100がデフォルトだし、ざらついてもきれいに見える。カラーの方が向いているかもしれない。

2008年5月17日土曜日

PEN-F 現像失敗したフィルムのヒストグラム伸張

たまにはバスにでも乗ってみたいなと思っていたところ、東京駅から秋葉原・上野・浅草を経由して両国へ向かうバスを発見した。ちょうど、両国の江戸東京博物館へ行きたかったところなので、早速乗ってみた。つい先日運行開始したらしい。俺が乗った日は雨の平日だったので乗客は数人しかいなかった。




PEN-F 38/1.8
NEOPAN 400 PRESTO
D80+Micro nikkor 55/3.5+PK-3でデュープ(等倍)
激薄ネガからヒストグラムを伸張し、なんとか画像に。

フィルム現像を失敗してしまった。実はSPDが2ヶ月ぐらい経って黄色に変色してしまっていた。現像液なんて3ヶ月や半年ぐらい平気だと思っていた。ネガがちょっぴり薄い気がしたり、液がグレーの沈殿物で濁ってきたら、仕方なく交換するもんだと思っていた。でも、印画紙用ならともかく、SPDが黄色くなったことはかつて無い。悲しい。やっぱり黄色くなっていたらだめなんだ。そうだ。容器のせいだ。キャンドゥの防災用タンクは密封性が悪い。今度はちゃんとコーラのペットボトルにしよう。でも今はコーラなんか飲まないんだけどな。スプライトは緑色なので遮光性とか考えて、かつて愛用していたが多分関係ないと思う。定着液は*なぜかウーロン茶の容器と決まっている。

*フジフィックスの粉末が2リットル用だったから。

ヒストグラムを伸張するような調整ができるソフトはいくつかあるが、Photoshopが買えない俺は、Paint.netというフリーウェアを使った。ネガの色数をカウントすると88階調である。色数はコントラストとは直接関係ないが、ヒストグラムを見ると真ん中に寄った高い山に画素が集中していて、画像全体のコントラストが低く、本当にどうしようもない状態だ。これをPaint.netのレベル調整で256階調まで引き伸ばす。暗部の階調をすべて残すようにすると、デジタル臭の強い不自然なトーンになる。あえて暗部の山を少し切り捨て、黒つぶれ気味にすることで、割と写真らしい階調が得られた。印画紙で焼くしか方法がない時代なら、捨てるしかないようなネガだが、デジタル化して処理すると、何が写っているか判断できる程度どころか、下手したら普通にちょっと暗めの写真かな、というレベルにまで救済できた。これって実はすごいことじゃないか。あんまり世話になりたくはないが。
beforeの状態を見てほしい。まるで幕末写真である。

ちなみに、カラーネガをデジカメで複写した場合も、ヒストグラムは全体の半分程度しか使われず、ヒストグラム内の一部分を選んで伸張する必要があるが、上の例とは異なり、山が低くなだらかでネガの濃度差ももっと広範囲なので、もっとコントラストのある画像が得られる。
ネガフィルムの+-3EV以上と言われるラチチュード内の広大な明暗差は、微妙な濃度差でもって、非常に圧縮された状態でフィルム上に格納されている。適正に現像されたネガなら、階調のない上下部分を切り捨ててヒストグラムを引き伸ばせば、広大なラチチュード全体が一つの画像に再現される。しかし、白トビも黒つぶれもない画像は、同時に肉眼の印象とはかけ離れた、非常にコントラストが低い単なる眠い画像でしかない。デジカメのラチチュードが狭いとは言われるが、ネガカラー印画紙の絶望的なラチチュードの狭さに比べれば雲泥の差だ。

2008年5月11日日曜日

PEN-F AFGAフィルムとホワイトバランス













PEN-F 38mm/1.8 AGFA VISTA100
D80+Micro nikkor 55/3.5+PK-3でデュープ(等倍)
青っぽいものはネガポジ反転後コントラストのみ調整
青っぽくない物は更に
ソフトまかせで色調自動補正をかけたもの

トイカメラ界で誉れ高いAGFAってどんなだろう?ということで、AGFAのフィルムを使ってみた。PEN-Fオーバーホール後にはじめて撮ったフィルムだ。セブンイレブンのプリントは見事に補正されていて、DNPで撮ったのと変わらない。バランスよく発色している。AGFAの色っていっても特になにも感じられない。D80とMicro nikkorでネガを複写し反転してみたところ、とりあえず色が変だ。ネガの未露光部分でホワイトバランスを採取したが、反転してみるとこのように青カブリした色調になる。タングステンフィルムみたいだ。これはこれで悪くはないんだが、オレンジマスクがうまく外れていない。この後、レタッチソフトで感覚的に色調整していたのではAGFAがどんな色なのかも分からないし、撮ったのが昼間なのか夕方なのかもわからなくなってしまう。一応、青カブリ気味の中にも、このフィルム独特の傾向と思われる明らかにバランスがおかしい発色が見られる。つまり赤色がオレンジ色気味でしかもド派手に発色している。(金魚鉢の写真)さて、青カブリだが、何がいけないんだろう?オレンジのまま反転させれば青っぽくなるのは分かるが、オレンジを白色とした上で反転したのに、なぜ青カブリしたままなんだろうか。それとも、未露光部分を二枚重ねてオレンジを2倍増量してWBを採取したらちょうどいい具合になるんだろうか?ということで、オレンジ2倍増量でWBを採取してみたが、どうやら違うらしい。今度は反転すると補正できないくらいひどくオレンジかぶりしてしまう。
フィルムの場合、天候や光源によって変な色になるのは当たり前だし、それは一向に構わない。デジカメの場合、俺は天候や光源にかかわらずWBはお日様マークで使うことが多い。デイライトフィルム、あるいはお日様マークの感色特性が、たとえ肉眼で見た印象とは違っても、別に補正しようとは思わないし、光源の違いによる発色の違いが主観に関わらずに反映される事は、写真という行為の目的からしてむしろ正しいと思う。要するに、リバーサルフィルムを使えばオレンジマスクに悩まされることもないわけだが、今の俺にはコスト高だ。
手元のGT-8200UFでフィルムスキャンすれば中々いい色になるが、ジャンク品なのでピンボケがひどく、高解像度での取り込みが不可能だ。高解像度で取り込むには、今のところデジカメでデュープする方法しかない。カラーネガの色を偏りなく取り込む方法は無いんだろうか?
もしかして、1コマ目にまあまあ白い物かそれなりにグレーの物(5000°K仕様のライトボックスしかないけど)をコマいっぱいに写し込んでおいて、デュープの際そのコマでWBを合わせれば、概ね正しい色になるんじゃないだろうか。今度やってみよう。

2008年5月3日土曜日

ゴールデンウィーク虫

ベランダのコンクリートの囲いに赤い小さな虫を発見。毎年ゴールデンウィークに発見されるが、他の季節には見たことがない。俺はこいつをGW虫と呼んでいる。正しくはタカラダニというクモの仲間らしい。人に危害を加えることは無く、花粉を食べているという。
D80/Micro-nikkor 55mm F3.5+接写リングPK-3
3872x2592から中心部640x480をクロップ

この虫、超小さい。十円玉との比較