2009年2月22日日曜日

ACROSとミクロファイン

ACROSが使いこなせない。微粒子でヌルッとした階調の画像が欲しいが、EI100で撮影し、SPD 1:1希釈液で現像したネガは、微粒子だが硬調過ぎる。しかも、1絞り半分ぐらいネガが薄い気がする。薄いのがいけないんじゃないかと思ったので、今日はACROSを1段オーバー(EI50)で撮影し、ミクロファイン原液で所定時間現像することにした。そしてかなり濃い目のネガができた。だが、空の部分は粒子が荒れてしまった。やりすぎるとひどく荒れるみたいだ。多分撮る時はISO100のまんまでいい。でもまだコントラストが高い。今度はちゃんと所定のISO100で撮って、ミクロファインも原液じゃなくて1:1にしよう。調子に乗って35mmのACROSも買ってきてしまった。135判は400PRESTO一筋だが、ACROSはハーフで使ってみたいのだ。なんとか使いこなさなくては。




Mamiya RB67 SEKOR C 65mm F4.5 F11~F16
ネオパン100 ACROS(EI50で露光) ミクロファイン 21℃ 9分
CanoScan 8800F 2400dpi

2009年2月19日木曜日

RB67のストラップ

先日、中野のF店J館でRB67のストラップを探してみたが見つからなかった。アクセサリーといえば四谷のG店しかない。ちょうど四谷と御茶ノ水で見たい写真展があったので、出かけたついでにG店へ。RB67用のストラップは無かったが、645用だという品をいただいてきた。RBの金具には軸が丸い古いタイプと新しい四角いタイプがあるようで、逆は駄目らしいが、このRBのように丸いタイプなら角型用のストラップも問題なく取り付けることができる。


マミヤストラップ(645用) 800円(四谷G店)
黒いナイロンベルトにビニール製の肩当て。ストラップはこういう限りなく地味なのが好きだ。






RBは重いので置いて行った。RICOH R8にて

2009年2月13日金曜日

SEKOR C 65mm F4.5と中国製三脚のテスト

SEKOR C 65mm F4.5の前面の化粧リングが、変形したフィルタースレッドにガチガチに食い込んで外れなくなってしまった件は、結局、化粧リングの一箇所をルーターで切断して取り外すことになった。なんとか元の位置に戻し、キャップも使えるようになったのでテスト撮影をしてみた。逆光で僅かにコントラストが低くなるが、俺には十分な性能だ。特にカビを清掃する必要は無い。127mmよりも、やっぱりこっちの65mmの方が使いやすい。(127mm=135判62mm相当/65mm=135判32mm相当)ただ、どちらがシャープかといえば127mmの方になる。







Mamiya RB67 SEKOR C 65mm F4.5 全部F11
ネオパン100 ACROS スーパープロドール1:1 20℃
CanoScan 8800F 2400dpi

中国製三脚、VANGUARD Elite 4Sの様子

ISO100なら、日中屋外で手持ちも可能だが、日陰では厳しくなる。この前の新しい三脚、中国製のVANGUARD Elite 4Sを使ってみた。大きさの割には軽く、脚が太くてしっかりしていて、レバーロックも操作しやすい。クイックシューやセンターポールにもガタは無く、ブランドイメージとは裏腹に操作性は好印象だ。雲台をがっちり止めるには、ハンドルを強めに締める必要がある。販売店の案内によれば、グリスを抜くといいらしいが、緩めたときのヌメリは悪くないので、ビデオ用に使うことも考えてグリスを抜くのはやめておこう。

2009年2月11日水曜日

RB用SEKOR C 65mm F4.5

RB67用のフード等を探しに行ったところ、ジャンク品RB用SEKOR 65mm F4.5を発見。店頭でシャッターや絞りに異常がなくクモリもない事を確認した上で確保。俺には127mmはちょっと狭く、ちょうど50mmか65mmを探していたところだった。今までノーマークだったが、実はRBのレンズはいっぱいあるみたいで、標準の127mmや90mmが数本あり、どれも三千円程度だった。

SEKOR C 65mm F4.5 4,200円
RB 65mm用フード 315円
RB 127-250mm用フード 315円
77mmフロントキャップ 315円
リヤキャップ 315円
(中野区F店J館)

持ち帰って見てみると何かちょっと変。フローティングの目盛りが60度程ずれている。実はこの部分、値札が貼ってあって回らず、よく見なかったのだ。フローティングのヘリコイドの回転角は正いようで、回すと内部の玉もそれらしく回転する。おそらくフローティング機構自体は問題ない。

レンズを拭いてみると、前玉・後玉表面に微キズが少々。画像には関係ないだろう。前から2枚目の玉の端にちょいカビ。こんなのは絞れば問題ない。

やめとけば良かったのだが、フローティングの目盛の角度をを直そう&前玉を外してカビを取ろう、と思い、化粧リングを外そうとしたところ、フィルタースレッドが変形していていて、化粧リングが途中で引っかかってしまった。固くて外れない。戻そうにも戻らない状態に。うーむ。フードはかぶせ式なので取り付けることができるが、このままではキャップがはまらない。なお、この作業中、固定されている鏡筒の先端が回ってしまい、結果的にフローティングの目盛は何とか正しい位置に訂正できた。化粧リングどうしよう。これだけ浮いているので、一箇所切断してしまえば簡単に外せると思う。とりあえずこのまま使ってみよう。

2009年2月10日火曜日

三脚 VANGUARD Elite 4S

今使っている三脚がちょっと華奢なので、もう少し大きめの中国製三脚を購入。VANGUARDは、怪しい望遠レンズなどを作っている台湾のメーカーだ。普通買ってはいけない商品ばかりなのだが、このメーカーの三脚が意外といいという。激安だが十分普通に使えるというのでこれにした。届いた物を見るとずいぶんしっかりしている。

上:新しい三脚 VANGUARD Elite 4S (新品 12,800円 R堂)
脚がカーボンなので釣竿みたいな感触。
下:以前から使っているもの。古いGITZO製だが、小型で華奢。
重さはどちらも全く同じ(2.6kg)

下のジッツオは、小型でもきっと頑丈なんだろうと思い込んで、以前中古品を安く入手したものだ。だが、小さすぎて華奢だ。ジッツオが頑丈だというのは、とても持ち運べないような5型クラスの物のことを言うのだろう。小型で同寸の物ならスリックやベルボンの方がいいと思う。RB67は重いので、この変なジッツオの代わりを探していたところ、VANGUARDを見つけたという次第だ。安くて変なメーカーでも、太くてでかいし、ガタもたわみもなく、思ったより作りがいい。VANGUARDには通常のクイックシューの他に、大ネジ用のクイックシューも付属していて便利。この雲台、真下には向けられるが、上には少し(30度)しか向けられないという弱点があるが、クイックシューには前後が無いので、カメラを前後逆に取り付ければ天頂方向の撮影もできる。

2009年2月9日月曜日

RB67

この前、フィルムバックの漏光を修繕したRB67。カブリもなく順調だ。


マミヤRB67プロ, セコールNB127mm/F3.8
ネオパン400プレスト SPD1:1希釈 18℃
CanoScan8800F 2400dpi
画像クリックで長辺1280pixに縮小した画像を表示

2009年2月7日土曜日

CanoScan 8800Fで135判(モノクロ)スキャン

CanoScan 8800Fで135判のモノクロネガをスキャンした画像と、D700とスライドコピアで複写した画像を比べてみた。なお、フィルムはネオパン400プレストをスーパープロドール現像液でISO1600に増感したものである。

CanoScan 8800F
   
CanoScan 8800F 4800dpiでスキャンした画像(4480x6032 pix)を、長辺がD700の画像と同じサイズ(3161x4256 pix)になるように縮小

D700+スライドコピアでネガを複写
  
D700 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED スライドコピアPS-2(2832x4256 pix)

スライドコピアの画像の方が粒子がはっきりしており暗部のトーンも良好だが、画面周辺部にスライドコピアの枠のカゲリによる光量ムラが出てしまった。
CanoScan 8800Fは最大解像度でスキャンしている。画像は27MPにもなるが、サイズの割に含まれる情報は少ないため、画像を12MPのD700並に縮小している。それにも関わらず、画像全体がぼんやりしている。暗部のトーンも潰れてしまっているし、ハイライトも飛び気味だ。暗部が潰れることからもわかるが、上の画像では下側の暗部がネガ素抜け部分と区別できずに、コマの端を検知できない。このため、ネガ上のコマの大きさは24x36mmだが、長辺方向が31.92mmしか読みこまれていない。(EPSON機では、コマ検知をOFFにして6コマスリーブ全体の画像からクロップ出来たので、このような問題は回避できた*)
CanoScan 8800Fはフィルムスキャン専用機ではないため、比較的輝度差の少ない反射原稿でも十分な階調を得るために、フィルムスキャン時のダイナミックレンジに制約が出るのだろう。当たり前だが、D700のようなデジカメでは被写体を直接撮影するために作られているので、フィルムの複写には最適とは言えないが、どんなに濃淡の激しいフィルムでもヒストグラムを見ると使われてる階調はダイナミックレンジ全体の半分程度しかなく、トビ・ツブレなどありえない。(逆に眠い画像になるため、ヒストグラムの上下の何も無い部分をカットする必要がある)
CanoScan 8800Fの135判スキャンは不満だ。トーンもシャープネスも両方不満だ。しかもモノクロの場合なので、カラー主体に使うとしたら更に不満だろう。

*後日、CanoScan8800FでもEPSON機同様、コマ検知をOFFにして6コマスリーブ全体の画像からクロップする方法が判明した。

2009年2月6日金曜日

RB用のSEKORはどのぐらいシャープなのか?

6x7判は135判よりも画面サイズがでかい分、粒状性の面では135判よりも高精細な画像が得られるはずである。また、解像度という意味でのレンズ性能が多少悪いとしたところで、それが問題にならないくらいに、プリントの大きさに対する引き伸ばし倍率が低くて済む。そして、ひとつの通説がある。「中判用レンズは135判用に比べると画面サイズがでかい分、レンズ性能には甘えがあり、135判用のレンズほどシャープではない」というやつだ。それって本当なのだろうか?
RB67用のレンズを、ベローズを使って無理やりD700に取り付けて試してみた。135判用の同じ焦点距離の単焦点レンズが無いので、比較するのはズームレンズになるが、D700で使う分には何の不満もないレンズだ。デジカメでのピクセル等倍画像では、SEKORがほんの少しコントラストが低く解像感も劣るように見えるが、思ったより大きな違いはないようだ。135判用レンズと比べて大きく劣るようには思えないし、フィルム用としてもデジカメ用としても十分にシャープだと思う。135判の4倍の面積がこの画質で埋め尽くされると考えると、6x7判の画像がいかに高精細かがイメージできる。

以下すべて、D700で撮影した画像の画面中央部 320x240 ピクセル部分


Mamiya-SEKOR NB127mm/F3.8 : F3.8開放



AF Zoom-Nikkor 80-200 F2.8
 :  F3.5


F3.5Mamiya-SEKOR NB127mm/F3.8
 :  F11


AF Zoom-Nikkor 80-200 F2.8
 :  F11

2009年2月2日月曜日

RB67 漏光の修繕

チャリンコに三脚を縛り付け、RB67を持って海の近くまで出かけると、8x10で修行をしているという青年に出合った。いいなあ。俺はついこの間、8x10作家の柴田敏雄さんの写真展を見て、大判カメラにただならぬ興味を持っていたりする。このご時世、4x5くらいならカメラやレンズ自体は非常に安く買えるし、巨大な引伸機や暗室が無くてもエプソンのスキャナGT-X970を買えば十分楽しめるだろう。意外に大判の敷居は低いようにも思えるが、現像タンクが2万円以上したり、実は三脚の方がカメラより高価だったりして、うっかりするとドツボにはまってしまう。ましてや8x10なんて現像タンクは一体いくらするんだろう。(上の青年はバットで現像すると仰っていたが、それには暗室が要る) そういうわけで、今の俺にはブローニーしかなかったりする。

帰って撮影したフィルムを現像したところ、漏光を発見した。後ろから2枚のコマだけだ。フィルムバックのモルトが朽ち果てていて心配だったが、やっぱりか。モルトの貼り替えをせねば。

マミヤRB67プロ, セコールNB127mm/F3.8
ネオパン400プレスト
左の方に縦に光の筋が入っている

これも。縦位置で上部に水平にカブリの線が。

フィルムバックの腐ったモルトをドライバーや割り箸でこそぎ取り、綿棒にアルコール付けてベタベタを拭き取る。モルトは有楽町B店などに売っているが、わざわざ買いに行くのも何なので、今回は黒いフェルトと両面テープで修繕する。フェルトに両面テープを貼った後、事務用の台板の付いたカッターを使うときれいに細く切れる。細い溝に貼り込むときは、両面テープが余計なところにくっついたりして難儀だが、貼るところを水で薄めたアルコールで濡らしながらやるとやり易い。


赤線の部分にモルトが使われていたので、すべて黒のフェルトに交換。

裏蓋やフィルムホルダーの外周は、意外とかみ合わせが浅く、遮光にはモルトが結構重要に思える。フェルトでうまくいかなかったら、モルトを買って来よう。
あれ?この穴、貫通してる。ビスが一個無いのはフェルトを貼る前に見つけたが、貫通してるのは知らなかった。ああ。原因はこれに違いない。しまった。一生懸命モルトをこそぎ取って、がんばってフェルトを貼ってしまった。まあいいか。どうせモルトも怪しかったから。

フィルムバックのカメラ側と密着する面。上部のビス一本が脱落していた。
穴は内側のガイドレールあたりに貫通している。
同じビスを探すか、何か詰め込んでおこう。

最初の画像を、CanoScan 8800Fののおまけに付いてきた
Photoshop Elements 5.0の「焼きこみツール」でカブリ部分を修正。
たった1分でぱっと見分からない状態に。フォトショップすげー。

こっちも修正。