2011年8月9日火曜日

赤外一丁

大きな積乱雲が出ていて赤外日和だった。やはり曇りの日よりも晴れた日の方がよく写る。D700での赤外線撮影は去年のデータがあるので手馴れたものだ。赤外線撮影にはNikkor-UD Auto 20mm F3.5という古いレンズを使っている。赤外指標のある古いレンズが向いているからだ。赤外指標によるピント補正は必ずしも必要ではないが、現代のレンズには赤外線撮影には適性がないものもあり、24-70mm F2.8G EDのような高性能レンズでも、赤外線撮影では画像中央に明るいゴースト(センタースポット)が生じてしまい使えなかったりする。露光時にはアイピースシャッターが必須だ。ゼラチンフィルターホルダーも隙間がないものを使う。光漏れあるとオーブになる。


フィルターなし
ISO800, F11, 1/2000sec
Nikon D700, Nikkor-UD Auto 20mm F3.5

IR76フィルター使用
ISO200, F11, 30sec 

SC72フィルター使用
ISO200, F11, 20sec 

フィルターなし
ISO400, F11, 1/1000sec
 
IR76フィルター使用
ISO400, F11, 30sec 

IR76フィルターでは赤外指標によるピント補正を行う。ホワイトバランスはこのフィルターを使って採取したものをプリセットとして使う。一見モノクロのようだが、淡い茶色とグリーンのツートーンのカラー画像になる。SC72フィルターではピント補正は行わない。このフィルターではホワイトバランスの採取はエラーとなり不可能なので「晴天」を使う。ピンク色の画像になるが、View NX2でのRAW-JPG変換時にアスファルトや雲の一部などをグレーポイントとして指定し、色調を整えると上のような自然な色調になる。雲が真っ白になるのではなく、少しピンクが残るくらいに調整するのがいい。なおLightroomではホワイトバランスの調整幅に限度があるようで、同様の調整ができない。

1 件のコメント:

やっ さんのコメント...

夏はやっぱり赤外ですね。