2014年6月3日火曜日

マンフロット 410ギア付きジュニア雲台の修理

ヨドバシにお願いしていたマンフロット410ギア付きジュニア雲台のパーツが届いたそうなので、仕事の帰りにもらってきた。去年、この雲台を三脚ごと逆さまに落下させてしまい、横方向の水平(ロール)を調整するノブを回すと、異常に固くなったり軽くなってガタが出たりするようになってしまったのだ。ロックリングを緩めたり締めなおしたりして騙し騙し使っていたが、都合が悪いので何とかしたい。注文していたのは、「R410,03」という微動ハンドルの軸とスプリングが組みになったパーツ。

 マンフロット 410ギア付きジュニア雲台

 R410,03 5,065円

まずはシールを剥がす。粘着面は再利用可能。

六角レンチで真ん中のボルトを外す。

ウォームギアがスプリングで押し付けられているので、外側のリングをアンロック方向にぐいっと回すとギザギザの筒が抜ける。

 別方向から。

溝にスプリングのヒゲが引っかかっているのをドライバーで引っ掛けて浮かせ、外側のリングを左にくるくる回すと抜ける。

 左が新しいノブ。右が取り外したノブだが、見た目では変形している感じはしない。

スプリングは問題ないが、一応新しいパーツ組のスプリングを取り付ける。

新しいノブを取り付ける。どこまでねじ込むかは、なんとなく分かる。いっぱいにねじ込むと、スプリングのヒゲが溝の位置に来る前に止まるので、逆方向に緩めて引っかかる位置が元の位置。

ここまで来て、やっと気付いた。こいつが欠けている。原因はウォームギアの軸ではなくて、きっとこっちなんじゃないか。しまった。落下時についたノブのキズと回した感触から、てっきり微動ノブの軸が曲がったのだと思い込んでいた。修理に出すよりは安いのかもしれないが、ノブのパーツは結構高かった。うむむ。パーツを注文する前に、一度分解してみるべきだった。勉強になった。スペアパーツリストを見ると、このギザギザの筒が欲しい場合は「R410,12」という組を注文しなければならないようだ。(雲台のシリアルナンバーによりパーツ番号が異なるようなので、詳しくはマンフロット社HPのパーツリストを参照されたし。)

マジックで欠けた部分をマークする。この軸は一回転しないので、このギアは全周使われない。欠けた部分を避けて組み付け直せば大丈夫そうだ。

マジックで黒く塗った部分を下にして組み付ける。この状態なら、可動域では欠けた部分にウォームギアが当たらない。

このギザギザの筒は、組み付けてしまえば位置は変わらないので、マジックはアルコールで拭きとってしまおう。

シールを戻して作業終了。動きはもちろん直っている。結局のところ、ウォームギアの軸は曲がっていなかったのかもしれないが、念のため新しいパーツを使用。今回分解して分かったが、この雲台は構造上衝撃に弱く、誤って落としたりぶつけたりすると、あのアルミのギザギザの筒が真鍮製のウォームギアにえぐられて欠けてしまうようだ。気をつけねばならない。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。ジュニアギア雲台を落下させてしまい、ギアの一つが動かなくなり困っていたところにこちらを見つけ、分解して組み直しただけで直りました。マンフロットに修理に出すと仕事に支障が出るところでした。丁寧な写真解説で助かりました。お礼申し上げます。取り急ぎ。