2020年10月6日火曜日

望遠鏡用カメラアダプター

色んな名前で売られているので何というものか分からないが、天体望遠鏡でコリメート撮影するためのブラケットだ。先日Amazonで買ったやつは、スマホを取り外すと付け直す際の位置合わせが大変なので、こちらのクルッポンのタイプを探して注文した。これ同じようなものでもっと安い物があるが、中国発送のものは3週間ほど掛かってしまう。SVBONYのやつはPrimeで発送は早いものの在庫が切れていたので、同じ物の割にはちょっと値段が高かったが仕方なくこちらの品を選んだ。

「AstroStreet デジカメユニバーサルアダプター デジカメ撮影アダプター スマホアダプター付属 日本語説明書付属[国内正規品]」 3,200円(Amazon)

付属していた日本語の取説によると、メーカー名は「IoSystems, Inc」となっていて、現物にもその文字がプリントされている。上のネジが上下の固定、下のネジが回転軸の固定になる。軸の構造が不思議で理解できないが、下から見ると四角い物体の中で軸が二重になっていて、とにかく上下と回転をそれぞれ別々に緩めたり固定することができる。

サイズの比較。左が今回手に入れたクルッポンのタイプ。右が以前手に入れた固定式のタイプ。接眼部への取付部分の形状は似ているが、今回の物の方がだいぶ大きい。金物としての精密感はあまり無い。どちらかと言えば雑な方だろう。

スマホを取り付ける場合、カメラを取り付けるプレートの左端のネジ穴を使わないとレンズの位置が合わない。この穴を使うとネジを閉めても固定が甘いので、穴を空け丸く切ったゴムシートを挟んで締め付けるようにした。また、接眼部に取り付けるクランプ部分は、内側に滑り止めのゴムシートが貼られているが、これがあるとグニグニするのでむしり取った。

ラプトル60のドローチューブはアルミなので、傷がつかないように鉛の板オモリを巻く。直接取り付けるよりは座りが良くなり、ズレにくくなる。

この接眼レンズやバローレンズに取り付けるのは無理があるので、ドローチューブの端に取り付ける。眼視の際にはこのようにスマホを横に逃がしておける。

撮影時にはクルっと回せばレンズ位置が合う。事前にこの光軸を合わせる作業が非常に大変だが、一度やっておけば位置が再現できる。ただし、変な触り方をするとすぐにズレるので注意しなければならない。また、アイピースを取り換えたりバローレンズを付けたり外したりすると再度調整が必要になるのも面倒だ。このカメラアダプターの取り扱いはかなり厄介だが、先の固定式のものに比べればかなり良いと言える。それほど頑丈ではないが、元々はコンデジ用なので、取り付けるドローチューブやアイピース側が重量に耐えられれば、小型のビデオカメラも乗せられそうだ。ミラーレスやD3500のような軽い一眼レフカメラならば、直焦点時のサポートにも使える。

後日になるが、スマホレンズの位置合わせについては画期的な方法を発見した。この6mmアイピースに限ってはアイポイントが短く、スマホカメラとアイピースの距離はくっつけた状態でいい。穴の大きさがスマホレンズにぴったりのワッシャーを見つけたので、両面テープでこのワッシャーを6mmアイピースに貼り付けた。スマホカメラをアイピースのワッシャーに押し付けた状態でカメラアダプターの各ネジを締めこんでスマホを固定すると、光軸がぴったり合った状態で取り付けられる。その後、ホルダーを回転させてスマホをアイピースから離しても、ホルダーを回して戻したときにはスマホレンズがワッシャーの穴にコトリとはまり、光軸がぴったり合う。





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